ブラジルって??

ブラジルに赴任することになったサラリーマンによるお気楽ブログ

創立40周年記念大運動会

2007-06-25 23:25:49 | 日本人学校

こんにちは。サンパウロは曇り空です。
今週は久しぶりに大雨になるとかならないとか。

23日(土)はサンパウロ日本人学校の大運動会でした。
爽やかな冬晴れの中、子供たちは精一杯頑張っていましたので、その様子を書きたいと思います。
サンパウロ日本人学校の児童・生徒数は小学部130人前後、中学部40人前後の計170人前後です。
運動会は小中学部全体で行います。

日本で行う運動会と同じようにチームに分かれて得点を競い合います。
日本では紅白が一般的だと思いますが、こちらではブラジルカラーの緑(ベルヂ)と黄色(アマレーロ)に分かれて戦います。
徒競走や玉入れ、集団演技やリレーなど種目は日本と同じような感じです。
ただ、各学年の人数が少ないので、他の学年と合同で行います。

小学校の集団演技は組み体操とソーラン節でしたが、1年生から6年生まで全員で一つの種目でしたし、中学部の演舞も同様に1年生から3年生まで全員で行っていました。
もちろん小学部は学年毎に力の差はあるので、1つの種目の中でもその学年に合わせた内容で演技していました。
1年生から6年生まで合同で練習してきたと思いますが、演技途中で陣形を変えたりする動きに低学年もよく合わせており、相当練習したであろうことは容易に想像できました。
しかし、全員が黒のTシャツで動いていたので、自分の子供を探すのが大変でした(笑)。

親子で参加する競技もいくつかありました。
親子玉入れとPTAの綱引き、そして卒業学年である小学校6年生と中学校3年生は障害物競走(2人3脚と小麦粉マシュマロ)があります。
この障害物競走は早くゴールするというよりは、想い出作りに主眼が置かれているようで、途中で記念撮影したりしながらのんびりとゴールまで走ります。中学3年生でも親子で小麦粉で真っ白になった顔で記念撮影をしており、家族の仲の良さが伝わってきます。
そういえば、自分が中学生の時の体育祭では親の姿は無く、生徒だけの体育祭でした。日本ではそれが当たり前かもしれませんが、こちらでは親子参加があたりまえのようです。

圧巻だったのは応援団です。

緑団、黄色団とも中学3年生が応援団長を務め、趣向を凝らした応援合戦を展開しました。
小学校1年生から中学校3年生までが同じ歌や掛け声、ポーズを取り一生懸命応援をしていました。
聞けば応援団の練習は1ヶ月近くにも及び、応援内容も生徒が独自に考え、それを全員で練習する。歌についても小学校低学年でもわかるような歌を選んだり、全体構成も各応援団で決めて練習したようです。
そういえば、運動会の進行も大部分は生徒が行い、先生はピストルのスタートや生徒の補助として動いているようで、自主性・主体性に任せた運動会運営を行っているようです。
閉会式では各応援団長が壇上で挨拶をし、生徒全員に対して練習の苦労をねぎらい、感謝の言葉を述べました。両応援団長とも感極まって挨拶の途中で涙を流していました。一つの目標に向かってそれぞれの団をまとめていく苦労は大変だったと思いますし、この経験は彼等の今後の人生に大いに役立つことでしょう。
こういうことを授業の中に取り入れられる、サンパウロ日本人学校の良さを再認識しました。

閉会式も終盤となり校旗が降ろされる時、全員で校歌斉唱です。
「今日もカンポリンポ(日本人学校のある場所)の丘に立ち、はるか空を見上げよう♪
地球をつつむ青空よ世界をめぐる綿雲よ♪
伝えて欲しいここにわれらありと♪
ああ、サンパウロ日本人学校♪」
青空の下、誇らしげに歌う子供たちの姿がとても印象的でした。