こんにちは。サンパウロは晴天です。
ブラジルは産油国です。
ペトロブラスという国策企業が油田調査、採掘から精製まで行っています。
昨年から今年にかけて日本ではガソリン価格が大幅に上下動しました。
ガソリン税の暫定税率延長法案が通らなかったことも混乱に拍車をかけていたようですが、夏場には170円/ℓを超え漁船の出漁停止などもありました。
その後原油価格の急落により今では3年半前の水準にまで下落したとか。
そもそもこの間の原油価格はどうなっているかというと、昨年の1月~9月までは1バレルあたり55~70ドル程度で推移していました。
10月以降に急上昇に転じ、年末には100ドル前後まで上昇しました。
一時やや下落したものの3月には110ドル、6月には130ドルを突破し、7月11日に147ドルの史上最高値を記録しました。
世界的なエネルギー不足の懸念から投機マネーが流れ込んだのが原因とされていますが、前後してブラジルでは大規模な海底油田が発見されましたが、そのあたりから原油価格は落ち始め景気後退が鮮明になると急落することになります。
そして今では1バレル42ドルとなんと100ドル以上も下がりました。
その間ブラジルのガソリンスタンドの小売単価は…実は全くと言って良いほど価格変動はありませんでした(笑)。
常に2.5R$/ℓあたりをキープしていました。
本来であれば産油国でもあり、エタノールなどの代替エネルギーもあるブラジルですから、小売価格はもっと安くなってしかるべきなのですが、石油事業は国策でもあり産油国ではなく消費国の価格に合わせた設定となっているようです。
ただ、さすがに今の国際価格水準に比べると38%も高いようですから今後は値下げの動きもあるかもしれませんが。
原油の国際価格が下がったことにより、海底油田の採掘も採算割れとなる公算が高まったようで、凍結の見通しとか。
まぁ、将来必要に迫られた時のための隠し財産みたいなものでしょう。