こんにちは。サンパウロは晴天です。
日本でもニュースになったようなのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、先週の土曜日にリオデジャネイロで銃撃戦がありました。
銃撃戦そのものは珍しいことではないのですが・・・。
大きなニュースになったのは事件が起こった場所によるものです。
舞台となったのはリオデジャネイロの高級ホテルインターコンチネンタルです。
イパネマ海岸に近く、周辺には高級アパートもあるエリアです。
実は1年ほど前に宿泊したことがあります(笑)。
そこで宿泊客や従業員35人を人質にとって立てこもったわけですから、当然大きなニュースになります。
日本で報じられていない経緯はこんな感じです。
事件が起こったのは土曜日の朝8時半頃。
リオ最大のスラム街であるファベーラ・ロッシーニャにアミーゴス・ドス・アミーゴスという麻薬組織があります。
そのボスであるネンは警察から最重要指名手配をされています。
ネンと部下たち約60人が他のファベーラに麻薬取引に出かけ、その帰り道を車両10数台で移動しているところを警察官が発見し、特別部隊に出動要請しました。
駆けつけた特別部隊とその場で銃撃戦になり、その一部約10人がインターコンチネンタルホテルに逃げ込みホテル内のレストランにいた宿泊客と従業員を人質に取ったものです。
結局2時間後に犯人グループは投降し、人質は無事解放されましたが、ホテル内はパニック状態になったようです。
ちょうど翌日にリオのハーフマラソン大会が予定されてたこともあり、このホテルには800人が宿泊していたとか。
余談ですが、この日の夜の宿泊キャンセルは73件にもなったようです。
今後のワールドカップ、オリンピックに向けた治安にまたも問題が発生したと伝えられています。