毎度 焼津名物 炎の弾丸男!!でござる。
本日午後、東名インター新設推進協議会の総会における基調講演で、
スズキ株式会社の 取締役会長である 鈴木 修 氏の講演があるということだったので、参加してきた。
テーマは 『いつもやっていること、いつも考えていること』だったが、
講演を頼まれると、内容は別としていつもこのテーマにしているということだった。(笑)
主催者側は
“世界的企業のトップの経営哲学や、今までに実践してきたこと、行政改革などについて”語ってもらうのが、狙いだったようだが、
経営哲学や実践してきたことにはほとんど触れず、自らが浜松市行財政改革推進審議会 会長の立場と言うこともあり、浜松市を例に挙げて、行革関係の話が大半を占めた。
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賛成51対反対49ならば勇気を持って行動する。
現状では富士山静岡空港を活かせないと思っている。
湖西市の一人あたりの工業生産出荷高は約3000千万円で浜松の9倍。
オートバイや楽器の街といわれている浜松市は工業誘致に力を入れなかったり、広大な用地も無いので、それらの企業工場が他地域に流出し、現在オートバイ工場も、楽器工場もない街になっているのが現実である。
合理化(合併)すると言うことはお互い辛抱するということ。
新工場が稼動し始めることで、工場のある牧の原市への税金は7億から27億へアップする。
工場が出来るにあたって多くの従業員が通勤し、交通渋滞を招くことになるので、道路整備を行政に依頼したら、それに必要な15億の予算が取れず、市道を作るのにスズキが一時的にお金を出して建設することになったそうで、その際、お金を出すに寄付願いや減免願いが必要になるのは馬鹿げている。
インターの新設をするにあたって、新設をお願いするのと、されるのでは大違い。
経済規模などを拡大し、国から新設をお願いされるようにならなければ駄目。
スズキの売上げ3兆円(実際は3兆5000億円)
売上げ台数 300万台生産しているので1台あたり100万円
スズキ純利益 900億円(実際は850億円)。
と言うことは1台あたりの利益は 3万円。
1台の車を構成する部品を2万点とすると、部品1点につき1.5円の利益。
品質を落とさずコストダウンすることにより、1つの部品の利益を少しでも上げようと日々知恵を絞っている。行政はもっと努力しろ!
行政の人間が得意な「慎重に検討します」とか「次回、検討します」といった回答は、実際はやらないと同じ、
行動を起こすには常に期限を決めろ!!
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本会が『東名インター新設推進会議』ということで想像はつくと思いますが、多くの出席者が市長をはじめとする行政関連及びそれに順ずる団体の方々でして、
鈴木会長の講演はこれらの人たちの胸に太い槍をブッ刺したような内容であり、、聞いていてこの上なく痛快な気分であった。
今回の講演を機に行政が目覚め、少しでもよい方向に向かってくれることを祈るばかりだ。
しかし、さすがに鈴木会長、面白い話をしてくれますねぇ。
では・・・