野菜と果物とミスチルとうさぎとパンダ好き♪

食べる事、音楽、動物が好き、何事にもポジティブに暮らす調理師で野菜ソムリエpikaの日々の紹介です。

今年の夏の思い出

2009年08月31日 | 甲状腺腫瘍摘出手術
すっかり空気は秋を感じられるようになっておりますね、おまけに今日は台風が近づいているようで。

この夏の思い出は?
今年2度目の人生初体験をしたことです。
「人生初の手術入院を体験してきました」

すご~く長くなるのと、初めて知った方は、すご~く驚かれると思いますので
少しづつ紹介していきます。

5月から手術は必要だというのがわかっていて、6月に先生のスケジュールに合わせて予約を入れられたのが最短で8月26日でした。
入院までに、気持ち的にも準備期間がもてたので入院までの間に色々な準備をしてきました。
25日に入院、予定より1日早めてもらい29日に退院してきました。

検査段階から病名は微妙に変化して、
入院前の診断は「甲状腺腫瘍」
手術は、「甲状腺右葉切除」

「甲状腺」と聴いて「絢香さん」を想像する方が多いかと思いますが、絢香さんとはまた違った病気です。
私が感じていた自覚症状は、「しこりが出来て大きくなってきた」という、見た目だけの症状。
たまたま、友人の知り合いが随分前に甲状腺摘出手術を受けたことがあるとかで
この私の友人から「早く病院に行った方がいいよ、摘出したら元気に生活出来るから・・・」と漠然とした情報と共に私の背中を押してくれた。
そう、私はこのしこりが段々大きくなってきていることを知っていたのだ

ここで説明するのは、とても大変なので、興味がある方はいくつかの病院で説明されているページに飛べるようにしますので、それでじっくり読んでください。
http://www.ito-hospital.jp/02_thyroid_disease/02_7_1about_nodle.html
私を担当してくださった先生は、甲状腺では有名なこの↑の病院の出身。
現在も週1で外来を担当しています。

甲状腺外来で最初に付いた病名は「甲状腺濾胞性腫瘍」
腫瘍が悪性であれば、濾胞癌もしくは乳頭癌、
色々な検査をしてきた段階では、ステージ2(ステージ3からが悪性)
血液検査でも異常は無いため、良性と判断できるが、腫瘍を摘出して最終診断が下るとのこと。
担当医は、エコーでの見た目も細胞診でも良性だが人間の最近の不良のように表向きは良い顔していても中身は悪いヤツ、という事もありこのままそれ(悪)を見逃してしまうと、リンパや骨などに転移してしまうこともある。
先生の経験上、リンパの癌・・実は甲状腺からだったんだ。という症例などをいくつも見てきたのでほっておけないと話してくれた。
ネットで色々な病院の紹介しているこの病気について調べていると細胞診が良性ならまず、問題ないように説明されていたので、ほんとに良性だということを実感した。

その辺のことが私の担当医が話してくれた言葉どおりに紹介されているページ。
http://www.kuma-h.or.jp/kojyosen/byoki/akusei/rohogan.html


私の場合、腫瘍の大きさがすでに5cm近くあり気管にくっついていること、
徐々に(多分5~6年かけて育ってきたようです)大きくなってきているので、このままにしておくと気管や食道を圧迫してしまうなどその他に影響が出てくる(レントゲンで腫瘍の圧迫で気管が少し曲がっていたことがわかった)。
先生が摘出を勧める理由は、摘出してしまえば、最終診断が下り今後の治療に進めることや、気持ち的にもさっぱりする、区切りがつく、ということを話してくれた。
そしてすぐにうなずけた先生からの言葉は「○○さんが今70歳や80歳ならば手術は勧めない、この先腫瘍が悪さをしだすか寿命が先かわからない状態の年齢だから、でも○○さんはまだ若い(えっ?若い?と返してしまった)この先まだ40年は生きることを考えて腫瘍をかかえての日々より摘出してさっぱりと先に進める為に・・・・」
というような話しだった。
「今まで45年間大きな病気ひとつなしできたから不安だよな~、わかるよ」
と、言ってくださり、色々お話をしてくれた。
ガッツのある、そして自信満々のしっかり私の目を見て話しをしてくれる、好感のもてる先生に出会ったのです
しかもこの先生に出会ってから、「生きること」まだまだ自分は生きることを知らされた気がした。

ここまで読まれて、実は悪性だけど本人告知を避けてこんなやりとりがあったのでは?と思われるかもしれませんが・・・・
腫瘍があり紹介状を持ち最初にこの先生のいる病院を訪れた時の問診表に
「腫瘍が悪性(癌)であった場合、本人告知をしても良いか?とかご家族に告知しても良いか?」などに○をつける項目があった。
一瞬はビビッタのですが、医療保険の他にガン保険にも加入してきた私、「ガン告知してもらわないと保険請求できないな~?」とかなり冷静に告知に○をつけてあったので、はじめからすべてが正直に話されています。

さて、これまでの私は自分の入院の不安より家に残さねばならないきっくのことで頭がいっぱいの日々だった。
この期間にきっくは自分で立つことが出来なくなったので尚更不安だった。
動物病院であずかってくださるという選択もあったのですが、先生との相談の結果自宅で留守番をさせることに。
しかも、今まで世話をしたことのない、アレルギーのある旦那に任せることとなる。
毎日の投薬もあるし、てんかんを起こした時の対処方法もあるし、写真付きのマニュアルをファイルにして作成
ファイルには、病院の連絡先のほか、うさぎを飼っている頼れる友人達の連絡先も残して。


毎日のご飯や牧草、ケージに入れるシーツなどを準備


入院当日は、さりげなくきっくとさよならして出発
きっくに対する気持ちは
でも、私を担当している先生が言ってくれた「主婦の休日のつもりで・・・」というほんと~にこんなことでもないと、ゆっくり出来ないから、いいチャンスなんだよな~とも思いつつ病院へ向かいました。

つづく・・・・・