わくわくするもの.blog

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温泉の塩

2005年05月19日 | ラオス食べ物・料理
 今朝の続きで、ラー郡でのこと。

 ラー郡の名物に、「温泉の塩」があります。
私は、4年ほど前から、この塩を料理に使っています。
この塩は、とても甘いんです。

 でも、粗塩で、ひとつぶひとぶつ、大小が極端に違うのが、
ちょっと欠点かなあ。
日本にいる親類や友達にも、紹介したいなあなんて思いますが、
塩の中に、炭のかすが、ちろっと混じっているから、ダメだろうな。

 この「温泉の塩」づくり。かなりしぶい。
たぶん、かなり原始的なつくり方だと思います。
「天然炭焼き」っていう感じかな。

 まず、ラー郡の中心を流れる浅い川(温泉が湧き出ている)の土を、
女のひとたちが天秤竿で、よっこら、よっこら、運んできます。
籐のはっぱを葺いた、ちっちゃな小屋の下に山積みして、
少しずつろ過します。
黒っぽい土の山の下には竹が蛇口のように出ていて、
そこから、ちょろちょろと、塩水が流れてきます。

 それから、その塩水を、パウンドケーキを焼くときの型の
ような容器に入れて、下に蒔きを入れ、火をぼんぼん焚く。
イメージとしては、昔の五右衛門風呂。
 沸騰した塩水は、次第に塩の結晶に変化していって、
それをかごに入れて冷ませば、出来上がり。

 この塩をつくっている村人たちは、地元の市場で売ったり、
ウドムサイの市場でモノを買うときに、物々交換してもらうそうです。

 昔は、村中みんなつくっていた「温泉の塩」。
今は、4家族しかつくっていないそうです。

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