わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

ウドムサイのデザイナー

2005年07月13日 | ラオスの人たち・出会い
 今日は、「ウンカム」のことを、ご紹介します。
ウンカムは、ウドムサイのテキスタイル・デザイナーです。
写真の手前に写っている男性が、ウンカムです。
ウンカムの後ろに写っているのは、奥さんと、息子のアヌシットくんです。
写真の背景になっている家は、「タイ・ルー ハンディクラフト」というお店。
 ウンカムがデザインした木綿の手織りの布や、ちくちく縫った小物を販売しています。

 ウンカムは、私が2000年から2002年まで担当していたプロジェクトの
デザイナーとして働いていました(デザインは日本人の専門家から学びました)。
2002年からウドムサイ県の公務員に採用されましたが、その頃から、週末を利用して、
手織り布のビジネスを始めました。
それから、2003年からは、オフィスアワーには、経営大学に自費で通い始めました。
 さらに、ウンカムは、今月末日付けで、公務員を辞めるのだそうです。

 今年の4月の、ピーマイラーオ(ラオスのお正月)のときのこと。
「僕はねえ、決心しちゃったよ。お正月明けに、公務員辞めるんだ。
もしも布ビジネスで食って行けなくなっても、家具とか作って売れば、なんとか
食っていけると思ってね。ははは。決心しちゃったよ。あははは・・・」。
ウンカムは、友達とお酒を飲んでいたらしく、私が会いに行ったときには、
相当酔っ払っていて、超ご機嫌。
「えっ?本気なの?酔っぱらっているだけでしょ!!」と、ふっかけてみましたが、
 「本気だよ。もう村の両親からも、カミさんの両親からも理解してもらっているよ」。

 ウンカムがそう決心してから、3ヶ月。
ウンカムは、ついに、公務員を辞めて、織物ビジネスに挑戦します。
7月からは、「タイ・ルー ハンディクラフトショップ」のオーナーです。
で、「タイ・ルー」とは、彼の民族の名前。
ウンカムがデザインした布は、ウンカムが生まれ育った、タイ・ルー族の村の女性たちに、
伝統的な方法で織ってもらっています。

 「ウンカムらしさを忘れずに、いい製品つくってね」。
ウンカムの今後の活躍が、本当に、ほんとうに、楽しみです!!

コメントを投稿