わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

中秋の名月

2005年09月18日 | ラオスの人たち・出会い
 あ~、ザンネン。
ルアンプラバンは、しとしと雨が降っています。
今朝のブログで、今日は、「ホー・カウ・サラーク」の日とご紹介しました。
そういえば、今日は、日本でいう、中秋の名月の日ですね。
 みなさん、お月見を楽しんでいますか?

 3年前のこと。
この、中秋の名月の日に、私は、ここから160キロ離れた村にいました。
先日ご紹介した、おかあちゃん(イメー)が暮らす、タイ・ルー族の村です。
この日、タイ・ルー族の村の人たちは、朝からとても忙しそうでした。
女性たちは、何種類かの料理を作り、大きなおせんべいを作ります。
 そして、食べ物を大きなお盆に載せて、お寺の「ブース」に運んで行きます。

 男性たちは、前日から、お寺に泊まり込んで、それぞれ準備をしていました。
亡くなった身内のための、言ってしまえば「ブース」を、お寺の中に作るのです。
そのブースには、亡くなった方の身内の想いが、一堂に集められています。
たとえば、巨大な馬。
骨組みは竹、ワラで肉付けし、さらに藍染の木綿布をワラの上に巻きつけて作ります。
旗のように、女性たちが織った生成りの木綿布が、竹の棒から垂らされます。
生前の写真や、アメリカの親類からの贈り物だという、新品の洋服や革の靴など、
いっぱ~いその「ブース」にお供えものが飾られました。

 当日のお昼前でしたか。
外では、沢山の人たちが、太鼓を叩いたり、手を叩きながら歌を歌ったりして、
お寺の周りを賑やかにしていました。
その後、お寺の中で、沢山のお坊さんたちが集まって、お経を唱えます。
 私も、各「ブース」に集まった人たちといっしょに、お参りをしました。

 「ブース」に供えられたものは、お寺に寄進されるそうです。
でも、自分の身内の「ブース」で、自分が使いたいものがあれば、
その品物相応のお金をお寺に払って、買うこともできるそうです。
なんだか、面白い制度だなと思いました・・・。
 今晩も、おかあちゃんたちは、お寺に集まって、わいわいやっているのかなあ?

コメントを投稿