PIAFUL♪

ピアノを愛する私の・・・独断と偏見による
その時々の旬な話題?を気紛れに~♪

終末のフール

2009-08-22 | book
地球滅亡へのカウントダウンを生きる群像を描く・・・

八つの短編が収められた 『終末のフール』 著者 : 伊坂 幸太郎

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する(あり得ん設定だが)という情報が流れて五年後・・・。
終末を知らされ、誰もが自暴自棄になったり絶望したりパニックに陥ったりした時期は過ぎ、
余命三年という時間を・・・様々な葛藤を胸に、でも前向きに生きよう!とする 八編それぞれの
主人公たちの姿・思い・決意は、現実味を帯びてるな~って思った。

妊娠した。でも3年後に地球は滅亡する。産むべきか産まざるべきか!?(太陽のシール)
先天性の進行性の病気を持った我が子。親が先に死ぬことが不安だった。でも3年後に
地球は滅亡する。不安は消えた。楽になった。我が子と一緒に死ねる。(太陽のシール)

5年前も今も変わらず、ジムで ボクシングの練習をしている苗場さん。
僕:「苗場さん、明日死ぬって言われたらどうする?」 苗場:「変わりませんよ」
僕:「明日死ぬのに練習とかするわけ?」 
苗場:「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの生き方は、どれくらい生きるつもりの
生き方なんですか?」・・・心にグサッー!!苗場さん カッコイイ~!(鋼鉄のウール)

終末のフール・太陽のシール・籠城のビール・冬眠のガール・鋼鉄のウール・天体のヨール・
演劇のオール・深海のポール・・・。八編のタイトルに○ール。これって、遊び心??

この本買ったら付いてきたカワイイ奴~ ナツイチ ストラップ! ・・・笑えるハチ!プッ!