映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「フォー・ウェディング ~Four Weddings and a Funeral~」

2008年12月18日 | 映画~は~
1994年 イギリス映画

ヒュー・グラントとアンディー・マクダウェル主演のコメディーです。4つの結婚式と1つのお葬式を経て繰り広げられる、ヒュー演じるイギリス人青年チャールズとアンディー演じるアメリカ人女性キャリーの恋愛模様。日本の題名では『フォー・ウェディング』となっていますよね。英語の題名を知るまで、この「フォー」って数字の4の意味の「Four」ではなく「フォー」だと思っていました。そう、結婚するために、とか結婚に向かって奮闘する物語だと思っていたのよね。実際は4つの結婚式という意味でした。

私はこの映画を今回初めて観たのですが、テンポがよくてイギリス風味の笑いがちりばめられていて面白かったです。イギリス人、特に女性はこの映画が好きという人多いんじゃないかな。


私が初めてイギリスに来たのは2004年なのだけど、アンディーはイギリスのテレビCMによく出演していて、ちょっと驚いた覚えが。最近は彼女が映画に出ているのを全然みないと思ったら、久しぶりに見た彼女は化粧品のCMのなか。そのメーカーのキャラクターのようで、もう出ずっぱり。もちろん2008年現在も彼女のCM続行中。これってやっぱり『フォー・ウェディング』効果だと思うんだけど、実際のところどうなんだろ。


さて映画の内容はと言いますと、シャイなイギリス人青年と、なんだか大胆なアメリカ人女性がいくつかの結婚式(+お葬式)で何度も出会い、月日を経て晴れてカップルになるまでの物語。初対面でお互いに好意を持ち、ベッドイン。初めはお互い遊び。女性もすっきりしたもので後腐れなし。しかし2度、3度と友人の結婚式で再会し、毎回お泊りするにつれて、ヒューは彼女に思いをはせるように。でも彼女はするりと自分の元を離れて、別の男性と結婚。ヒューは元彼女との結婚を決意するのだけど、式の直前に彼女がだんなと別れたことを知る。

映画がコメディーで、アンディーはイギリス人女性とは違った魅力を持つアメリカ女性。確かにすごく輝いているのだけど、冷静に彼女の存在を考えてみるとこれがやな女なのよ。ヒューは完全に都合のいい男。これが男女の立場が逆だったら、映画になり得ないくらい。ヒューのことは完全に遊び。彼が自分に好意を持っていることも絶対わかっているはず。そうじゃなかったら、婚約者がいるのにヒューを誘ったり、ヒューの結婚式直前に「実は別れたの」なんて言わないわよ。魔性の女なのよ。絶対に恋愛においてライバルにはなりたくないタイプ。私個人としては、友達付き合いするのも結構きついわ。友達いるのかしら、この女。


でも映画って怖いわよね。こんなに恐ろしい女なのに、映画の中ではすごく魅力的なのよ。アンディーはこの役を勝ち得て、その後安泰だものね。魔性の女を演じたはずなのに、化粧品会社のキャラクター、ゲット!出演した映画のイメージでその後の仕事がうまくいかなくなることだってあるわけじゃない?ディカプリオはタイタニックのあと、そのイメージを払拭するのに何年もかかって苦労していたし。アンディーの場合は、人々が抱くイメージの上にうまく乗っかったとでも言うのかしら。うまい方法よね。

なんか、映画の感想になってないわね。面白かったわよ。ええ、とっても。主演の二人のみならず、周囲を取り囲む人々も個性豊かで、見ていて飽きない作品。若いヒュー・グラント、必見です。人気出るの、わかるわ。



おすすめ度:☆☆☆


いい画像がみつからなかったので、またのちほど。


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