映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「ルパン3世 カリオストロの城」

2007年02月16日 | 映画~ら~
ダンナが借りてきたDVDを一緒に観ることに。旦那はイギリス人。日本語も話せますが、映画などは英語のほうがもちろんわかりやすい。今回見た『カリオストロの城』は英語字幕つきでした。

ルパン3世を久しぶりに見ましたが、これはまさにエンターテイメントだね。アニメ映画だし、子供でも楽しめるけど、これは断然大人が楽しむアニメ。最近になって日本政府も麻生外相を中心に、日本のアニメを「商業」として世界にアピールしていくという政策を発表したばかり。本当に「やっと」ですね。この『カリオストロの城』は1968年の作品。

30年も前の日本の作品ですよ。それでもルパンはいつ観ても古さを感じさせない。宮崎作品って、ルパンのみならず『となりのトトロ』も古さを全然感じさせないんだよね。それに、ストーリーが素晴らしい。一応、世の中では一般的でいまだに主流はハリウッドだけど、クオリティーの高さは比にならん。比べては失礼だわ、こりゃ。

旦那の豆知識によると、スティーブン・スピルバーグもこの作品の大ファンで、「世界一のアクション映画だ」と絶賛しているらしい。納得。

ルパンはアニメだけど、今の映像技術を使えばそのまま実写も可能。でも、この作品に匹敵するようなものはいまだに実現していない。スピルバーグの作品って個人的にあまり好きではないのだけど、この人の意見には激しく賛同した。

細かいウィットやディテール、そして何でもかんでも台詞にして話を説明し、わかりやすくさせるような陳腐なつくりではなくて、まさに「行間を読む」ことをさせる作品。想像力、思いやる気持ちを持たないとこれは楽しめない。


ちなみに英語字幕は、明らかに誰もしゃべっていないシーンなのに長々と英文が。アメリカ向けなのでしょうけど、そこまで細かく状況を説明しないとわからんのか?それとも翻訳者が悪かったのか?

宮崎アニメのDVDには結構字幕付が多いのだけど、あの低レベルさには毎回あきれます。


でも、この『カリオストロの城』は最高。
銭形警部が乗っていた日本のパトカー、埼玉ナンバーだった。そこがツボでした。


お薦め度:★★★★


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