映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「Bug(原題)」

2008年04月19日 | 映画~は~
2006年 アメリカ映画

なんだかものすごい映画を見てしまいました。これはちょっと、この感情をうまく説明できないくらい。

『エクソシスト』の監督ウィリアム・フリードキンの作品で、DVDのパッケージには「最近の20年間で最高傑作 Byシカゴ・トリビューン」って書いてあるけど、・・・これが感性の違いというやつでしょうか。アシュレイ・ジャッド、マイケル・シャノン、ハリー・コニックJr主演のホラー(?)です。では話の内容説明にうつりましょうかね。

モーテルを棲家とするアグネス(アシュレイ)は、毎晩元旦那のゴス(ハリー)からの無言電話に悩まされている。ある日、レズビアンバーでバーテンとして働くアグネスに、友達(彼女?)のRCがある男性ピーター・エヴァンス(マイケル)を紹介する。アシュレイの部屋に戻り、RCはピーターを置いて外出。そんな時ゴスがやってきて、彼女を殴りつけ金を取って帰っていく。それを助けたピーターとアグネスとの間に奇妙な愛情が生まれ一緒に生活をはじめる。真夜中にピーターは虫に噛まれたといい、電気をつけ虫を探し始めるが、アグネスには虫の姿が見えない。それでも常に虫の存在を恐れるピーターとの生活を続けるアグネスも次第に強迫観念に駆られていく。

説明してしまえばたいしたことないのですが、見ている側にとっては結構ややこしい話でした。これにピーターやアグネスの持つ過去やトラウマも絡んできて、ますます強迫観念は強くなる一方。


ホラーとは書いたものの、実はホラーかどうかもよくわかりません。虫を排除するために、なんだか80年代のテレビ番組の宇宙コントみたいな空間で(わかりませんよね、こんな説明じゃ。壁も床もすべてをアルミホイルで覆った感じです)、二人が生活していたりするんですが、この二人の生活が突飛過ぎて「何してるの?」とものすごく客観的で冷静に見てしまう。これがもし、実話をベースにしたものだったら、「ああ、こんな風に狂っていってしまったのか」と納得もできるのだけど、もちろん実話でもなんでもなくて「何でこの話を作った?いやなぜ映画化した??」と監督に小一時間話を聞いてみたいです。そしてシカゴ・トリビューン紙の評価。まぁ、その記事を書いた人個人の評価ですから当てにはならないんですけど…。アシュレイ・ジャッドの演技はものすごく迫真に迫るもので、これがなかったら最後まで見れなかったと思います。この映画撮ってる最中、「あたし、何してるんだろ」とか思わなかったのかな?>アシュレイ・ジャッド  というか、よく最後まで観たなぁ・・・とそんな自分を褒めてあげたい。

いや、本当にわからなかったの、内容が。上に内容を説明してはいるけど、ウィキペディア見ながら要訳したもん、実は。わからないから後味が悪いわけでもなんでもない。何も感想が残らない。「何だったの?」という疑問だけ。

マイケル・シャノンの不気味な、そしてちょっと世間ずれした不思議な雰囲気はうまく出ていたと思う。この人、『8マイル』で、エミネムのお母さん(キム・ベイシンガー)の彼氏役だった人らしいわ。いろんな映画出てるみたい。ふーーーん、知らなかったわぁ。

板尾創路…じゃなくて(もういい?)、ハリー・コニックJrは、『P.S.I LOVE YOU』の時よりも板尾度は低めですが、それでもやっぱり似ていると思います。むしろ彼の顔から板尾の声ではなく、ちょっと高めの声が出てくるのが不思議なくらい。

日本ではもちろんですが(!)劇場公開は今のところ予定はなさそうです。仮に公開されたとしても、行かないほうが…。DVD発売も怪しいくらいではないかと思います。


おすすめ度:・・・  無星。


最新の画像もっと見る