小樽市の北部にあるオタモイ海岸。
昭和38年にニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定され
崖や奇岩が連なる景観を見ることができます。
オタモイ海岸と書かれた看板を辿って行くと
この先に海岸があるんだろうか?と少々不安になるような
細くて急カーブの多い道がありました。
車1台が通れる程度の細い道を抜けると割りと広い駐車場があり
その駐車場から景色を眺めることができます。
生い茂った草の上や隙間からは切り立った崖と静かな海が見え
神秘的な感じがしました。
ここにはかつて北日本随一の遊園地と言われた"夢の里オタモイ遊園地"があったそうです。
昭和11年に完成した遊園地には京都の清水寺を凌ぐと言われた龍宮閣があり
龍宮城のお伽の世界のようだったと記されていました。
当代一の規模を誇った夢の里オタモイ遊園地は昭和27年に消失し
現在は断崖の上に残った龍宮閣の礎石と遊歩道トンネルの部分だけになってしまったようです。
神秘的に感じたのは景観だけではなく
過去の出来事も関係してるのでしょうか?
平成18年にオタモイ遊歩道周辺で大規模な土砂崩れが起きた為
現在は駐車場までは行けますが遊歩道は通行禁止になっています。
海の近くまで行くことはできませんが
海岸より高い位置にある駐車場から見る景色も素敵でした。