母の日

　きょうは母の日だったから母と出かける予定だったのだが、出かける直前に、なぜか突然、この間起こった母の過失を思い出し、わたしはすごく機嫌が悪くなってしまった。わたしにはこういう情緒不安定がたびたびある。だから、母に過失のことが許せなくて、機嫌が直らないことを話した。母がすごく取り乱して、出かける道すがら泣きだした。わたしと何かいさかいがあるとつらくなるらしい。母が泣いているのを見て、ずっと話し合いながら歩いた。母がもう引っ越すとまで言った。なので、いつまでも過失のことを責め続ける自分が悪いと思い、母に今してもらっているいろいろなことのお礼を言って、何とか一緒の時間を過ごした。お昼はきょうはわたしがお金を出すと言っていたので、レストラン街へ行った。母は遠慮しているのか何なのか、フランス料理の隣のうどん屋に入りたがった。普段入らないからフランス料理がよかったけど、母が胸につかえるものは嫌だと言い、本当にうどんのほうがいいのかと思ったので、うどん屋に入った。母はぶっかけうどんとカツ丼のセット、わたしはえび天カレーうどんを食べた。特においしい店じゃないけど、母は喜んで気持ちも落ち着いたようだったので、その後、一緒に買い物をしてから帰った。

　このごろ、母や妹とともに年をとってきたなとすごく思う。いろいろな葛藤もあったけど、幼稚園の頃、小学校、中高とずっとずっと共にすごしてきた、家族の絆はすごくある。母の日だったのに、台無しにしてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいになった。でも、一緒に過ごす時間の中で、お互いの気持ちも落ち着いてきた。本当のところ、今のわたしには母や妹しか支えがない。後、残された時間を大事にしようといつも思う。