わたしはこの時代じゃなかったら生きていられなかったかな。
それとお母さんとの出会いが大きかった。
小さい頃から、心の病になったら、病識を持つように、そして薬を続けてのむように、ずっとこんこんと言われ続けた。20代前半で、職場のいじめと、ろくでもない男への失恋で心がぼろぼろになり、1年以上毎日、2,3時間しか寝られない状況が続いた。ある出来事があり、お母さんと妹が上京して心療内科に連れていってくれた。
妹が電話帳で何軒かの心療内科に問い合わせてくれて、後々わかるけど、表参道の名医にかかることができた。薬と睡眠薬を処方してくれて、少しずつ少しずつ病気が改善に向かった。向精神薬は最初は吐き気が出て大変だったが、先生を無条件で信じる無垢さがあり、ずっと飲み続けて安定することができた。
若い頃、お母さんのせいで人生がめちゃくちゃになったと思っていたが、お母さんだったから、今は普通の人に交じって働けるし、言わなければわからない普通の人として生きられる。
発病して、あれだけ教えてもらっていたけど、心の病とはわからず、家族が病院に連れて行ってくれるまで、体調不良、精神状態の悪化、不眠に自分自身では気付けなかった。お母さんがいなかったら、精神病院で一生を過ごしたことだろう。
知的障害と、精神障害は違うから、仕事の能力は普通の人より高い。決して口にはしないが。今まで派遣で勤めた会社2社から戻ってきてほしいと言われている。
まあ、そのうちの1社がパワハラひどい、今の会社なんだけど。
向こうから切られるまで、給料が欲しいから、頑張るつもりだ。まともな職に就けたと思ったから、カードでいっぱい買い物したし。
やはり薬をのまないとやっていけない現実は変わらないし、今の病院の先生は腕がいまいちだけど。
お母さんが教えてくれたことを胸に秘め、頑張っていこうと思う。