八国山だより

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悪質自転車一斉取り締まり… でもその前に

2007-05-11 10:42:02 | 未分類
悪質自転車、一発レッド 都内初、きょう一斉取り締まり
2007年5月10日(木)06:50

* 産経新聞

 歩行者をはねて死亡させるなど、自転車の歩行者に対する事故の増加を受け、警視庁は10日、都内全域で自転車に限定した初の一斉取り締まりに乗り出す。自転車の対歩行者事故の増加は全国的な傾向で警察庁も今春、取り締まりの徹底を通達した。警視庁は「全国でも初めての試みではないか」としており、悪質なケースには、即「赤切符」を切る方針だ。

 警視庁によると、昨年、都内で起きた自転車が絡んだ事故は2万4485件で前年に比べ6%減ったが、歩行者との事故は1016件で2%強増えるなど、年々増加傾向が続いている。

 ちょうど1年前の昨年5月10日夜には、三鷹市の歩道がない路側帯で、帰宅途中の会社員(41)が歩行中の女性(80)をはねて死亡させる事故が起きた。自転車側の過失から、歩行者が重傷を負うケースも16件に上った。

 今年に入ってからも対歩行者の事故は3月末現在、昨年同期より34件多い226件発生。4月には東村山市で、歩道を自転車で通行中の男性(53)が傘を差しながら自転車に乗っていた高校生(15)に接触されて転倒し、車にはねられ死亡した。高校生は重過失傷害の現行犯で逮捕された。

 「自転車は車両という意識の薄さや交通マナーの悪化で、漫然と乗って重大な事故を起こすケースが多い」(警視庁)

 警視庁は昨年、2人乗りなど62件の自転車の交通違反に、罰金など刑事処分の対象となる「赤切符」を切った。前年の4倍で、飲酒運転の摘発もあった。

 一斉取り締まりは都内の駅周辺や商店街など96カ所で実施。警視庁は「自動車と違い保険制度が整っていないだけに、死亡や重傷事故を起こせば取り返しの付かない事態になる」と訴えている。




 確かに最近無法者が目につく。歩いていた高齢者(80歳)が自転車にぶつけられ転倒して亡くなられたということも以前(gooブログ時)書いたし、自分も不愉快な目に遭っている。その意味でこれによってもう少し歩行者のことを配慮してくれるようになると助かりはする。

 だが、取り締まりの前に2点ほどやるべきというか考えるべきことがある。ひとつは自転車利用者がどの程度道交法での自転車の規定について理解しているかということである。二人乗り、傘差し運転、携帯、歩行者をどかすためにらす警笛… それらが違法であることを認識している人はどれぐらいいることだろう。自転車は軽車両の扱いで本来は車道を走らねばならないこと、自転車通行可の歩道でも歩行者の通行を妨げてはならないこと、理解しているのは1割とか2割程度ではなかろうか。

 自転車事故による死傷者が顕著になりだした今、適当な手段を講じて道交法での規定を一般市民に周知徹底させた上で取り締まりなどを行って欲しいものだ。

 もう一点は自転車が車道を走らないといけないものであるなら、自転車も車も安心して通行できる道路を考えて欲しい、ということである。現状では、自転車側からすれば特に大型車が側に来ると身の危険を感じる。また、車側から見るとといつ進路を妨げられるか危なっかしく、事故にでもなれば自分の責任の方が大きくなるのでうっとうしいとも言える存在である。

 道路については自転車通行可の歩道にも言える。狭いところが多く、その狭いところに電柱だの道路標識だのさらに看板(違法なものもあり)だのでますます狭くなっている。自転車と歩行者が安全に通行できるだけの広さを確保できないものだろうか。

 道路幅についてはすぐに解決できないだろうが、自転車に関する道交法の規定について説明し、認識を新たにしてもらうことはすぐにでも実行してほしいものである。車、自転車、歩行者のそれぞれの安全の為にも。


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