田中 宇氏の分析によれば北朝鮮がウラジオストク沖にミサイルを発射したのは、最近はアメリカがロシアと中国に対して寛容な政策をとっており、それまでアメリカと敵対し味方だ思っていたロシアと中国がアメリカ側にまわり、自分に対してアメリカと同じような圧力をかけてくる存在になりつつあることを懸念して、それに楔を打ち込もうとしたとのことである。
折しもウラジオストク港にはアメリカの太平洋艦隊の旗艦ブルーリッジが、親善訪問のために寄港し、停泊中で、北朝鮮のミサイルが発射された7月5日朝(アメリカ時間7月4日)は、アメリカ独立記念日ということで、1,000人の乗組員たちはウラジオストクで観光したり、ロシア側との親善活動をしたりしていたとのこと。
ブルーリッジは、北朝鮮のミサイル発射の兆候が強まっていた6月28日には、中国の上海に、親善訪問のために寄港した。上海への寄港は2年ぶりで、こちらも以前からの予定だった。その数日前には、グアム島の沖合で始まった米軍の軍事演習(リムパック)に、初めて中国軍の将官が10人招待された。
以下、田中 宇氏の記事を引用する。
<引用開始>
ブルーリッジの中国やロシアへの寄港や、米軍の演習に中国軍人を招待する
動きは、アメリカが、中国やロシアとの敵対関係を緩和し、上海協力機構など
を通じてユーラシア大陸内の同盟関係を強める中国とロシアが、非米同盟とし
て国際社会で台頭することを容認する「多極化」の動きの一環である。
中略
この行動をめぐるブッシュ政権の言動の中で興味深いのは、いつの間にか中
国やロシアがアメリカの「同盟国」(allies)になっていることである。ブッ
シュ政権のスノー報道官は、ヒルの北京訪問や、ロシア、韓国、日本と連絡す
ることについて「アメリカは、東アジア地域の同盟国と協調して問題を解決す
る」と発言している。
<引用終了>
小泉首相は日米関係がよければ他の国との関係もよくなるという趣旨のことを述べていたが、アメリカと中国が同盟関係ということであれば、いつまでも靖国問題で中国ともめているわけにはいかなくなるだろう。それは日米関係にも影響してくる。そしてこのことは後継首相についても言えることである。
折しもウラジオストク港にはアメリカの太平洋艦隊の旗艦ブルーリッジが、親善訪問のために寄港し、停泊中で、北朝鮮のミサイルが発射された7月5日朝(アメリカ時間7月4日)は、アメリカ独立記念日ということで、1,000人の乗組員たちはウラジオストクで観光したり、ロシア側との親善活動をしたりしていたとのこと。
ブルーリッジは、北朝鮮のミサイル発射の兆候が強まっていた6月28日には、中国の上海に、親善訪問のために寄港した。上海への寄港は2年ぶりで、こちらも以前からの予定だった。その数日前には、グアム島の沖合で始まった米軍の軍事演習(リムパック)に、初めて中国軍の将官が10人招待された。
以下、田中 宇氏の記事を引用する。
<引用開始>
ブルーリッジの中国やロシアへの寄港や、米軍の演習に中国軍人を招待する
動きは、アメリカが、中国やロシアとの敵対関係を緩和し、上海協力機構など
を通じてユーラシア大陸内の同盟関係を強める中国とロシアが、非米同盟とし
て国際社会で台頭することを容認する「多極化」の動きの一環である。
中略
この行動をめぐるブッシュ政権の言動の中で興味深いのは、いつの間にか中
国やロシアがアメリカの「同盟国」(allies)になっていることである。ブッ
シュ政権のスノー報道官は、ヒルの北京訪問や、ロシア、韓国、日本と連絡す
ることについて「アメリカは、東アジア地域の同盟国と協調して問題を解決す
る」と発言している。
<引用終了>
小泉首相は日米関係がよければ他の国との関係もよくなるという趣旨のことを述べていたが、アメリカと中国が同盟関係ということであれば、いつまでも靖国問題で中国ともめているわけにはいかなくなるだろう。それは日米関係にも影響してくる。そしてこのことは後継首相についても言えることである。