チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「チャイコフスキー『悲愴』第1楽章のトリスタン和音」

2010年10月14日 00時58分40秒 | 悲愴中毒(おreたちdニasはない
チャイコフスキーの「交響曲第6番」の第4楽章における
「トリスタン・コード」については、すでに、
「悲愴交響曲終章のトリスタン・コードと聖母」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/57e8964ef18d66c26758b7dd9d6744b7?st=1
で書いた。そして、
この交響曲が低弦のトリスタン・コードからロ短調の主和音に解決されて、
息絶えるように終わることも述べた。

第1楽章、ソナータの提示部の終い、
「ファゴット」がppppppで低音域の
[h=ラ(フェルマータ)>a=ソ(フェルマータ)>fis=ミ(フェルマータ)>d=ド(フェルマータ)]
を吹き終えた直後、
→[Allegro vivo]
間髪おかずに展開部へ突入する。全奏が、
[c-g-a-es]
という和音をffで打ち鳴らすのである。これは、
[a-es-g-c]を転回させたもの。つまり、
[a-増4度-es(=dis)-長3度-g-完全4度-c]
という[トリスタン・コード]である。
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