チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「土手の柳は風まかせ/高田浩吉生誕100年」

2011年11月07日 23時36分03秒 | toneナリノ曲ハヨク歌曲ウ歌謡曲ダ
私の10代は昭和40年代、1970年代だった。その頃は、
TVではしばしば「懐メロ」をやってた。
その中で私がとくに好きだったのは、
高田浩吉(1911-1998)だった。娘の女優高田美和と
いっしょに歌ったときもあった。いかにも
「時代劇役者」という二枚目で声もよく、
正規の音楽教育を受けたわけでもないのに、
歌もそこそこ巧かった。三味線の腕もなかなかだった。
いろいろな歌があったが、中でも
「大江戸出世小唄」がもっとも好きだった。
昭和10年(1935年)の流行歌だそうである。

(以下は、音源から私が採詞・採譜したもので、
原作とは異なる箇所があるかもしれないので、
悪しからず了承いただきたい)

「大江戸出世小唄」
♪土手の柳は、風まかせ。
 好きなあの子は、口まかせ。
 えーえーえ、しょんがいな。
 ああ、しょんがいな。
 
 器量良いとて、自惚れな。
 どうせ一度は、散る花よ。
 えーえーえ、風が吹く。
 ああ、風が吹く♪

♪●レ(ど)・レ(て)レ(の)│<ミ(や)ミ(な)・>レ(ぎ)<ミ(は)│
<♯ファ(か)♯ファ(ぜ)・>ミ(ま)>ド(か)│>シ(せ)ー、
・<ミ(す)ー│>ド(き)ー・ー<ミ(な)│
>ト(あ)゛<ミ(の)・>ド(こ)>シ(は)│
>ラ(く)<シ(ち)・<ド(ま)>ラ(か)│<シ(せ)ー、
・<ミ(え)ー│ミ(え)ー・ー>レ(え)│
<ミ(しょ)<♯ファ(ん)・>ミ(が)>ド(い)│>シ(な)ー、
・<ド(あ)>シ(あ)│
>ラ(しょ)ラ(ん)・>フ(が)ァ<ラ(い)│<シー(な)・ーー│ーー・ー●♪

長唄の流れのこの歌をこうしてイ短調でscanしてみると、
西洋音楽の教会旋法のいわゆるドリア旋法の「ドリアの6」や、
「グリーン・スリーヴズ」「スカボロ・フェア」などのイングランド古謡と同じく、
第6音の「f(ファ)」が上方変位する傾向がある。ところで、
この曲は松竹京都下加茂撮影所で撮られた
同名の映画の主題歌だった。ちなみに、昭和27年に
松竹が子会社の京都映画に下加茂撮影所を譲って移転したのが
太秦である。ともあれ、
高田浩吉は京都をこよなく愛したらしい。
家も下鴨だった。のちに、大川橋蔵宅そばの北白川、
おおざっぱにいえば、銀閣寺と詩仙堂の間、に転居したが、
現在はMKタクシーの創業者もそのあたりに邸宅を構えてる。
ここらへんから岡崎あたりは京都の高級住宅地なのである。

鴨川の土手にもしだれ柳が植わってるが、
柳の根は網目に広がって護岸になるのである。が、
小野道風と蛙は鴨川の土手では見たことがない。
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2 コメント

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増税.TPP (事故犠牲)
2011-11-09 02:45:50
土手で煮るのは日本人

どぜうは全てを官僚まかせ♪

と浮かびました。

日本人の「に」の♯を付けず、しんみり歌います。

「ドジョウの卑下と自ギャグ史観」 (passionbbb)
2011-11-10 00:28:39
>事故犠牲さん、
コメント、ありがとうございました。以下、
あした没後100年を迎える川上音次郎から
パク(朴)リ(李)ます。

不景気きわまる、こんにちに、
細民困窮、顧みず、
株価に被った、アカ某氏、
陳(チン)の指輪に、金(キム)時計、
支那朝鮮に、膝を曲げ、
妓生農薬野菜に、金を撒き、
内には倉に、米を積み、
ただし冥途の、お土産か、
地獄で閻魔に、面会し、
賄賂で使うて、極楽へ、
行けるかえ、行けないよ、売日民主党。
オッペケペー、オッケペペッポー、
ペッポッポー!
(のだめカンタービレと野田ダメ環太平洋戦略的経済連携協定決断悪びれ)

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