五十肩は,整形外科では「原因不明」だったが,いま通っている鍼灸接骨院(といっても個人経営)では「姿勢の悪さ」である。
事実,矯正されると動く。初回,猛烈な刺激に「死にそう」とも感じたが「これを続ければ2ヶ月で緩解する」と予定して,たしかに緩解した。いまの治癒率は85%という感じである。
もし,整形外科で治療を続けていたら,意味のないクスリが処方されたに違いない。副作用で気持ち悪くなるクスリが事実処方されたのだ。
実は,鍼灸師も当然さまざまで「流派」を名乗る人もいればそうでない人もいる。
僕の実戦経験でいう限り「流派」気取りより「実戦と理論」がうまい人ほど納得できる。
首の頚椎ヘルニアかもと言われた問題は,結局五十肩と併行して治療を続けている。MRIで問題なく,整形外科でのリハビリは効果がないと見きったからだ。
医療費は,週に1回2000円。もちろん自由診療だが確実によくなっている。
なによりよいのが,今回の人は「中国にモグリで技を習得してきた」という程のやる気がある人ということ。
だが,習得した技にモグリのはずはなく,およそ「これが中国で会得した技なのですか」と何度も聞いている。
たとえば「うつ病」は,一般に心療内科などの受診を勧められるが,実に不思議なことに鍼灸治療が効くことさえ知られていない。
その昔,赤坂にあった鍼灸院では「うつ病治療は一瞬で終わるからオモシロクナイ」とまで言われていた。
事実,僕もちょっと精神的にまいっているときに「いや,疲れていて,どうにもやる気が」などというと,ズバンと効く鍼で一発完了だ。
曇り空が青空に。スモッグが晴天に。その差,歴然である。
いつも求めているのは「西洋・東洋の枠を超えた治療」である。
検査・手術を得意とする西洋医学。そこに,その人の「カラダ」を診る・施術する東洋医学が加われば,本来かなりの効果のはず。
しかしながら,現在の日本は相変わらず西洋医学一辺倒。
クスリは,逆から読めば「リスク」である。
おかしいな,何かいままでとは違うなと感じたら,信頼できる治療法を探す(教わる)方がいいと,この15年近く実感している。