パイロット生存確認が最優先=後藤さん解放交渉―ヨルダン(時事通信) - goo ニュース
日本・ヨルダン政府関係者の苦労がどれほどのものか想像に絶えない。週刊誌の見出しは相変わらずだが,その見出しにも「フリージャーナリスト」が関わっているのだ。
それにしても,「グローバリゼーションこそすべて」と言っていた,かつての小泉首相などの考えが荒唐無稽だったことは,この問題で完全に証明されたといっていいだろう。
グローバリゼーションの本質とは,「価値観の単一化」である。すべての本質はここにある。それゆえに,EU諸国など本来価値観が多様な地域が「単一価値観」の象徴である「単一通貨」を使うと軋轢を生むのである。
考えてもみよう。日本が「円」でなく「ドル」を通貨として使うとなったらパニックだ。円安とか円高とかいう話ではない。基軸通貨の「価値」を捨てることは「文化」を捨てるに等しい。日本は,八百万の神の集合体であり,基本的になんでもOKと考える寛容さがあるが,単一通貨の導入となったら,そういう価値観多様性を認めてきた文化をも否定することになる。
そういう意味でも,今回の事件は,ギリシャの債務問題以上に,いま,世界がグローバリゼーションからの転換点にあることを象徴する事件だと考えている。
と,個人的に,社会問題を分析するのも述べるのも好きだが,このブログの人気記事にはならない。
それでも僕は書く。自分のために。このブログの最大の読者は僕自身だからだ。
とりあえず,今日は鼻の調子がいいようだ。このまま快方に向かいたい。