33年前の『Basser』では,その年度特に気になる新商品を紹介していたようだ。
1990年代初頭。インターネットなど夢の機器。貴重な情報は店舗か友人,そして雑誌が頼りだった。
この頃のベイトリールは250gを切ったら上級機種で,ダイワもシマノも1機種のみである。
SVSではない時代のスコーピオン。僕もこのリールのおかげでキャストができるようになった。それは何度も書いている。
TD-1Hiトーナメントはニシネ師匠から譲り受けるまで「触ったこともなかった」。とにかく高額で,化粧ケースに飾られていたはず。
この当時から現代まで使われているルアーは,世界のRAPARAとゲーリーヤマモト,そしてボーマーなどの古参,ああ,ヘドンもあるにはあるか。でも,ワーム類に至ってはゲーリーヤマモト以外すべて消えていったよなあ...。
懐古趣味で「懐かしい」と触るのはOK。だが,竿なんて「シマノBSR」が強烈に古く感じたもの。いまでもベリーに売っていることもあるが,ZODIASにさえ及ばない。
その点,懐古趣味が機能するのが古いABU。1500C,2500C,4600Cなどに人気があるらしいが,自分には使えない。
それにしても,初代スコーピオンのこのワインレッドはいいカラーだ。村田さん曰く「こんな色でやってみたら」とのことだが,この成功があってこそのバンタム・スコーピオン・メタニウムXTの登場となる。
それにしても,33年前はナイロンライン一択。スピニングで6LBといったら「超ライトタックル」なんて紹介されている。
まあ,釣具の時代考証なら自分に任せてほしいものだ,つり人社の諸君(笑)!