オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【釣りキチ三平・有明海のムツゴロウ】アニメで見るとガッカリ感が半端ない。気のせいですか?

2023年01月21日 00時00分00秒 | 釣りキチ三平語録

 GYAOで無料公開されていると知って,見てみた『釣りキチ三平』のアニメ版

 本当に好きな話題の「有明海のムツゴロウ」が安っぽく見えるのは少年時代に見た通りであり,40年以上の月日が流れても自分の中では「原作>>アニメ」の図式が出来上がっていたことを噛み締めた。

 アニメ版が悲しいのは作画力の圧倒的乏しさ。原作を読んでいる友人の多くが「魚紳さんの声はカッコイイのに,なんか変な絵」とか,まあほぼ友人のほぼ全員が否定的だった。魚・風景がまったく「ダメ」なのだ。

 当時でいえば,出崎統演出だったらスゴイ豪華な演出がされたであろうが,『あしたのジョー2』が併行放映されていた時期であり,あり得ないことだ。

 矢口先生があまりにも素晴らしい描写をしたため,アニメが真似できなかったということか...。

 でも,白土三平の『カムイ外伝』『サスケ』は,原作とアニメを見てもそれほど違和感を感じない。白土三平作品のアニメ化は,昭和40数年のことだからアニメ版『釣りキチ三平』より古いのに

 「有明海のムツゴロウ」を推しているのは,そこに矢口先生が「趣味としての釣り,プロの漁師としての釣り」を描いていたからに他ならない。

 あらためて原作を読み返してもけして色褪せない「テーマ」がある。「テーマ」後付の作品が多い中,矢口先生の作品にそれはない。あるべきは「テーマ」であり「訴求したいこと」なのだ。

 そんなわけで,無料動画だから全部見ようかと思ったら一気に拍子抜けした2022年末だった。「シャークキャスティング」も原作のかっこよさが失われているようにしか感じなかった

 『釣りキチ三平』は原作に限るべし,と改めて感じたのである。


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