自分は,07メタマグの簡単な分解方法をセクシー加納さんにご教授頂くまでは,リールOHに手を出さなかった。
それはもちろん「怖いから」であった。
だが。
へびんさんはじめ,八郎潟でお会いしたアングラーの多くが自己改造している。それは,立地上「頼るものがない」に等しいというところもあろう。
そんなわけで,自分で少しずつ始めてきたが,それでもやはり「個体差」があり,試行錯誤を要求される。
わかりやすく例えれば,同じSS-SVであっても,新品に近いものと酷使してきたものでは「BB」との「わずかな隙間」が異なるという厳然たる事実だ。
メトロリバーに移籍して主戦力となっているSS-SV。非常に軽量で150gなのに人気がない。人気がないが初代STEEZとの共通部品も多く,実は「いじりがい」のあるリールと評価している。
同じダイワのベイトでも,ジリオンSV-TWSになると「ほとんど完成されていて何もやることがない」といってよい。
それは,フレームの材質の違いがもたらす剛性,すなわち「たわみ」精度の違いに由来するものと感じている。
実際,SS-SVで抵抗の大きなものを巻くと「グワン」とたわむことがある。それは,もちろんSS-SVが「Mgとザイオン」なのに対しジリオンが「アルミ」だからでもあろう。
だが,頑丈だからいいというものでもないし,軽量だからよいというものでもないのがリールだと感じている。
さらに,素人がいじったリールが到底プロのカスタムに追いつくなどできないが,「組み方がうまくいけば」近づくこともある。
2016年以降,ダイワのベイトはいざしらず,中古で安価なリールを購入してはOHして売ってしまうという「奇特な趣味」を発揮しているが,これもすべて興味がなせる技。
いまでこそ,当初不可能と思われたスピニングのOHでさえ,一応シマノで3台経験した。
ただし,何度も書いているが,僕の場合も「自己責任」である。
ベアリングをあえて安価なものにするなど,通常は「やってはいけない」ことだろう。
それでも「やってみる」のは「試行錯誤の連続が楽しい」からだ。そう,「釣り」そのものがそうであるように。
真冬はバス釣りをやらないという人もいる。そういう場合,時間があれば自分でOHをやってみるのもオススメである。
ただし,なんだかんだと道具を買っていると,やっぱりプロに依頼するのが安全で確実であることは確かである。