goo blog サービス終了のお知らせ 

夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

梅二小禽図 山口蓬春筆

2018-11-17 00:01:00 | 日本画
山口蓬春は著名な画家ですので非常に贋作が多い画家の一人です。

当方は古くから作品が家にあったこともあり、それを根拠に数作品入手しましたが、細心の注意を払っても幾つか贋作にと惑わされたことがあります。

梅二小禽図 山口蓬春筆
紙本水墨淡彩 色紙 タトウ
画サイズ:横240*縦270



このような著名な画家の作品はいきなり高価な作品に手を出す前に色紙程度の作品で作風や印章・落款を学んでいくことがステップとして有効のように思います。



掛け軸や額装の作品ではすぐに判断力が追いつかないのが現実のようです。



山口蓬春や中村岳陵は解りやすい画風ですが、それだけ贋作も多いようです。



この時代の作品となると簡単に印章や落款も模倣できますので、作風と出来と相俟っての判断が必要です。

色紙の額には時代によっていろんな趣向のある額があり、痛んでいてもとっておきたいものがあります。こちらは吊り紐を掛けるところが皮紐になっています。



色紙程度の作品なら資金的にダメージも少なく、また贋作が市場に出回る確率の少なさも色紙の作品の魅力ですが、ただ手彩色の工芸品が多いので肉筆か否かの判断に注意しなくていけません。



落款からは以前に本ブログで紹介した下記の作品と同じ頃の作と推定されます。

菊 山口蓬春筆
紙本水墨着色軸装 軸先 共箱二重箱 
全体サイズ:横645*縦1565 画サイズ:横485*縦435



当方ではどちらも真作と判断しています。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。