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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

色紙作品 鉄線 その2 福田豊四郎筆 その176

2024-11-01 00:01:00 | 日本画
掛け軸の表具が痛んだら単に改装するのは考えものです。どのような表具材にするのかを検討しますが、まずは時代背景のある表具の材料はそのまま使えないかと考慮したほうがいいでしょう。下記の作品は当時のままの表具材で改装した例です。梅月想思図(羅浮仙) 平福穂庵筆 明治21年(1888年)紙本水墨着色軸装 軸先象牙 鳥谷幡山鑑定箱(昭和12年)全体サイズ:横663*縦2170 画サイズ:横517*縦1285 . . . 本文を読む

山秋 酒井三良筆 その18

2024-10-16 00:01:00 | 日本画
先週のなんでも鑑定団に下記の作品が出品されていました。*********************************参考作品竹内栖鳳の屏風なんでも鑑定団出品作 2024年10月1日放送評価金額 300万円:なかなかこのような栖鳳の大作は出てこない。晩秋から冬に向かう寂寥感のようなものを表している。猿の手足、顔は非常に克明な線で描かれているのに比べて、毛並みは刷毛と筆で、薄墨で描いている。この表 . . . 本文を読む

舞妓(コンテ デッサン) 伝小倉遊亀筆 昭和56年

2024-10-09 00:01:00 | 日本画
さて本日紹介する作品はまたも無謀なチャレンジ・・・。舞妓(コンテ デッサン) 伝小倉遊亀筆 昭和56年F6号程度 紙本コンテ・デッサン一部着色額装 誂:タトウ+黄袋額サイズ:縦565*横480 画サイズ:縦415*315大家である小倉遊亀の作品とおぼしきものですが、全く確証のないまま入手した作品です。最初に小倉遊亀の画歴は下記のとおりです。*************************小倉遊亀 . . . 本文を読む

古画 源氏物語 第9帖「葵」の車争い

2024-09-27 00:01:00 | 日本画
男の隠れ家の仏間にようやく考えていたとおりのロールスクリーンの取り付けが完了しました。トップライトからの日差しが思いのほか強いので万全ではないようですが、一定の効果はありそうです。仏壇本体は今は東京にあるので、いつかはここに移すことになるかもしれません。さて古画というのはいつ頃の時代からのものなのでしょう・・。辞書では 「古人が描いた絵画。昔の絵。」という当たり前の記述ですね。通常だと江戸期以前と . . . 本文を読む

花 色紙 水彩 林武筆 その2

2024-09-20 00:01:00 | 日本画
雨などもあり、縁側のガラスの汚れも目立ってきたの先週の3連休でガラス拭き・・・、ともかく暑かったのでちょっと大変でした。茶室前の縁側のガラスを拭いて、床にワックスがけしました。年に数回はこのような手入れをすることが肝要・・・。3連休の最後は敬老の日ということもあり、簡単にですが3時のお茶会となりました。さて本日の作品の紹介です。林武は大正末期から画家として活動を始め、戦後には原色を多用し絵具を盛り . . . 本文を読む

越後獅子図 平野遼画

2024-09-08 00:01:00 | 日本画
本日は平野遼の2作品目の作品紹介です。平野遼は人間や社会の在りようを見つめ、ひたむきに描き続ける姿から、「魂の画家」と評された画家です。*展示されている手前の作品は源内焼の作品です。越後獅子図 平野遼画 その2紙本水彩額装 タトウ+黄袋F8号 額サイズ:横590*縦640 画サイズ:横400*縦445昭和30年代に抽象的作風へと移行し、さらに晩年にはデフォルメされた人体像による象徴的作風へと展開し . . . 本文を読む

三春駒 福田豊四郎筆 その171

2024-08-26 00:01:00 | 日本画
本日は福田豊四郎の色紙の作品の紹介です。当方や福田豊四郎の郷里である秋田県の角館にて郷土工藝として知られている樺細工の色紙額に入れて飾りました。三春駒 福田豊四郎筆 その171紙本着色色紙 3号 作品サイズ:縦270*横240以前にブログにて紹介していますが、丸額の紐などは当方にて額縁の草土舎に依頼して修復しています。ちょっとシミが発生している作品です。福田豊四郎の色紙の作品で福島県郡山市と三春町 . . . 本文を読む

蛤 福田豊四郎筆 & 黒檀の色紙額

2024-08-17 00:01:00 | 日本画
父の友人でもあった郷里出身の画家の福田豊四郎の作品を蒐集していますが、「蛤」を描いた作品は初めて見ました。大きな作品は高価なので小作品をメインとして蒐集しており、マニアックな蒐集にはならないように努めていますが、どうも自然とマニアック的な蒐集になってきているかもしれません・・。下記の写真の黒檀の色紙額は古くからあったもので、手前のガラスケースに入っている木調は高村光雲の作(工房作品)です。蛤 福田 . . . 本文を読む

騎牛帰家 小松均筆

2024-07-29 00:01:00 | 日本画
若い頃に買いそびれた小松均の描いた牛の作品・・。ようやく40年近く経て入手となりました・・。展示室の廊下に飾って愉しんでいます。盛岡の骨董店にて若い頃に買いそびれた小松均の描いた牛の作品、欲に駆られて別の高価そうな作品を当時は選んだのですが、こちらは摸写の作品でした。同じ値段の作品でしたが、当時は見る眼がなかった・・。騎牛帰家 小松均筆紙本着色額装 誂:黄袋+タトウP12号程度 全体サイズ:縦67 . . . 本文を読む

小襖絵4点連作 福田豊四郎筆 その170

2024-07-19 00:01:00 | 日本画
義母が作ってくれている極彩色の作品へのカバーが出来あがってきています。今までも幾つか作ってもらっています。本日紹介の作品ですが、帰郷した際に地元の骨董店のご主人より頂戴した作品です。主に福田豊四郎の作品を扱っている骨董店ですが、襖絵とは珍しいので頂戴してきました。小襖絵4点連作 福田豊四郎筆 昭和18年頃? その170紙本水墨淡彩 襖仕立 全体長:1460 個別:横365*縦265神田草土舎による . . . 本文を読む

晩秋 中村岳陵筆

2024-07-12 00:01:00 | 日本画
当方で蒐集している作品において絵画では掛け軸と額装された作品になるのですが、保管するにあたっては基本は大きさ別として、その大きさのよって作者別に整理しています。作者を優先して整理すると大きさがかなり違う作品を同じ棚に置くようになるのでスペース的にはかなりロスになるので、最初に大きさ別になります。掛軸だけで長さ別には小、中、大、特大の専用の棚が必要となりました。下記写真の中央のように、作品を箱やタト . . . 本文を読む

挿絵原画2点 福田豊四郎筆 その168

2024-07-10 00:01:00 | 日本画
郷里の自宅の裏の空き地を購入し、さらに隣地を建屋のあるまま購入しています。裏の空き地は近隣を含めて除雪用のヤードとして活用していますが、いずれは活用を考えてみたいところです。道路側の隣地では建屋をここ数年は物置場にして放っておいたのですが、積雪などで屋根と外壁が痛んできたので、今年は屋根の塗装と外壁の増し張りを検討しています。友人の工務店と設計者が協力してくれていますが、予算との兼ね合いでどこまで . . . 本文を読む

桜下美人図 伝平福百穂筆 その119

2024-07-08 00:01:00 | 日本画
本日は平福百穂と思われる作品で、平福百穂してはとても珍しい女性を描いた作品です。美人画を描くというよりも実際の人物を忠実にスケッチしたものかもしれませんね。真贋はさだかではありませんが、当方では真作と判断している作品です。桜下美人図 伝平福百穂筆 その119絹本水墨額装 誂:黄袋+タトウ P8号程度 額サイズ:縦650*横590 画サイズ:縦415*横360落款から推察すると明治期の作品と思われま . . . 本文を読む

仔犬 福田豊四郎筆 その169

2024-07-03 00:01:00 | 日本画
福田豊四郎の作品には数はそれほど多くはないものの犬を題材にした作品があります。郷里で犬を飼っていたという記事を読んだこともあり、その影響もあるのでしょう。本日は郷里の骨董店から頂いた雪だるま?と戯れる仔犬を描いた作品の紹介です。仔犬 福田豊四郎筆 その169紙本着色額装 誂えタトウ+黄袋全体サイズ:縦521*横552 作品サイズ:縦407*横293掛け軸の他の作品を購入する際に、「この作品かわいい . . . 本文を読む

さくらんぼ その3 福田豊四郎筆 その167

2024-07-01 00:01:00 | 日本画
インターネットオークションにて福田豊四郎の色紙の作品を入手しました。「さくらんぼ」を描いた作品ですが、さくらんぼを描いた作品は当方では3作品目の紹介となります。さくらんぼ その3 福田豊四郎筆 その167紙本着色 色紙タトウ入3号 画サイズ:縦240*横270晩年の作はやはりうまい・・・。福田豊四郎は最晩年には病気もあり、大きな作品はあまり描けなかったのかもしれません。晩年の色紙の作品が当家には数 . . . 本文を読む