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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 鏡(娘12か月のうち11月) 色紙 伝中原淳一画 その2

2024-06-15 00:01:00 | 日本画
本日紹介するのは、置き式の昭和の頃の色紙額が面白いので入手した作品です。額に収められている作品の真偽は正直なところ解りません。氏素性の解らぬ作品鏡(娘12か月のうち11月) 色紙 伝中原淳一画 その2紙本着色 色紙 タトウ置式額サイズ:縦350*横320 画サイズ:縦270*横240色紙の作品は「娘12か月」というシリーズの作品のひとつ(下記写真)のようです。昭和14年~15年にかけて制作された中 . . . 本文を読む

早春 山口蓬春筆 その8

2024-06-12 00:01:00 | 日本画
展示室に展示している2作品のうち先日は中村岳陵の作品を紹介しましたが、本日は山口蓬春の作品の紹介です。「作品を蒐集する」ということは、「作品を保管する(維持と補修を含む)」ということと「展示する」という3点が必須ですね。この当たり前のこのことを置き去りにして金銭的な目的を優先して、保管や展示するスペースもなく蒐集することは作品に対する冒瀆のように感じます。早春 山口蓬春筆 その8絹本水墨着色額装  . . . 本文を読む

出世魚 伊東深水筆 その10

2024-06-10 00:01:00 | 日本画
本日は伊東深水では珍しい?魚を描いた作品の紹介です。呉須赤絵の作品と一緒に静物画を描いた作品は昭和初期には非常に多いようですが、伊東深水がどうして出世魚の作品を描いたかは不明です。どなたかに依頼されて描いた画題かもしれませんね。出世魚 伊東深水筆 その10紙本水彩額装 共シール付 タトウ+黄袋東京美術倶楽部鑑定書付(NO023-0476) 令和5年3月9日F12号程度 全体サイズ:横865*縦77 . . . 本文を読む

贅沢な展示? 芍薬 中村岳陵筆

2024-05-31 00:01:00 | 日本画
現在、展示室には当方のお気に入りの画家、中村岳稜と山口蓬春の2作品を展示しています。山口蓬春の作品は「早春」という題名ですが、本日紹介するのはもういっぽうんの中村岳稜の作品です。中村岳稜は、昭和37年には文化勲章を受与されるなど現代日本画壇の重鎮として、華やかな足跡を遺した画家です。近代西欧絵画の理解によってその日本絵画への移入を試み、常に意欲的姿勢を示していました。本作品もまずはその構図がなかな . . . 本文を読む

「福田豊四郎 素描集」より 

2024-05-30 00:01:00 | 日本画
男の隠れ家にあった福田豊四郎の素描集ですが、ここしばらくはこの図集に掲載の作品を見ていなかったのですが、知らないうちにこの図集に掲載の作品が当方にて蒐集されているようです。帰省に際してこの図集を持ち帰り、すでに本ブログにて紹介されている作品らと照らし合わせて改めて作品を整理してみました。スケッチ 駱駝 福田豊四郎筆 昭和13年頃 紙本鉛筆淡彩額装 プレート付 段ボールタトウ+黄袋 P6号 全体サイ . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 富嶽 伝片岡球子筆 その2 古径額

2024-05-26 00:01:00 | 日本画
休日につき引き続き、普通は公表しにく作品が続きます。本ブログは当方の蒐集日記みたいなものですのでご容赦願います。片岡球子の作品のように高価な作品は当方には無縁なものですが、といってリトグラフなどの複製画や版画にも満足できないものです。そこで当方の悪い癖で真実味のありそうな作品にちょっかいをだすことになります。氏素性の解らぬ作品 富嶽 伝片岡球子筆 その2 古径額左下落款・印章 紙本着色額装 共シー . . . 本文を読む

伊豆山 昭和30年頃 & かまくら 昭和12年  福田豊四郎の素描集との比較

2024-05-19 00:01:00 | 日本画
年末年始の帰省で郷里のなじみの骨董店で福田豊四郎の作品2点を入手しました。ひとつめは色紙の作品でシミがあるため、1万5千円にて入手した作品です。染み抜きの処置を施すかどうかは検討中です。伊豆山 福田豊四郎筆 昭和30年頃 その174紙本着色色紙 3号 作品サイズ:横270*縦240福田豊四郎の作品の入手は郷里の骨董店が一番品数が豊富ですが、そろそろ店主は引退を考えているようです。インターネットオー . . . 本文を読む

色紙と額 菫 福田豊四郎筆 その164 & 樺細工

2024-05-03 00:01:00 | 日本画
郷土に係わる作品は大切に維持保管することは蒐集家としての当方の役目のひとつでしょう。本作品と額は長い間、飾られたままであったのでしょう。入手時には作品は日に焼け、額の飾り紐も色褪せて、今にも切れてしまいそうでした。色紙と額 菫 福田豊四郎筆 その164 & 樺細工紙本着色 色紙タトウ入3号 画サイズ:縦270*横240福田豊四郎は菫を描いた多くの作品があります。この作品は戦前のころかな?戦争で疎開 . . . 本文を読む

楽屋 伝伊東深水筆 その9

2024-04-29 00:01:00 | 日本画
本日は伊東深水らしき作品の紹介です。「らしき」というのはあくまでも真作とは断定できていない、もしくは断定できないということですのでご了解ください。当方では真作を求める登竜門としての位置付けの作品としています。楽屋 伝伊東深水筆 その9紙本水彩額装 共シール付 浜田台児鑑定シール タトウ+黄袋F20号程度 全体サイズ:横920*縦830 画サイズ:横700*縦610真作ならば伊東深水の作風でこの作品 . . . 本文を読む

渓谷の猿 福田豊四郎筆 昭和13年頃 その163

2024-04-26 00:41:00 | 日本画
明日より帰郷となります。そこで同郷の画家の作品紹介ですが、本日紹介する作品は福田豊四郎では珍しく猿を描いた作品です。渓谷の猿 福田豊四郎筆 昭和13年頃 その163紙本着色額装 タトウ入+黄袋F8号程度 額サイズ:縦643*横555 画サイズ:縦475*横385本作品を描いたのは昭和13年頃と推察していますが、福田豊四郎の初期の頃の作品となります。この頃の作品で状態の良い作品は珍しいと思います。し . . . 本文を読む

襖絵松(肉筆画) 棟方志功筆 昭和22年

2024-04-17 00:01:00 | 日本画
最近の異常なほどの暑さに家の庭の花も今年は早い・・・、ピンクの牡丹に続き紫色の牡丹も満開になりました。いつもの年より2週間は早いかな?二本の牡丹の木が満開です。ピンク→紫→白の順に毎年咲きます。オールドノリタケの花瓶に生けてみました。牡丹はすぐにしおれるのですが・・。本日紹介する作品は入手が難しいとされている棟方志功の肉筆作品・・・??? 恐れ多くもかなりの確率で真筆ではないか . . . 本文を読む

三田青磁とシンビジュウム & リメイク 改装完了 馬之図 古市金蛾筆 慶応2年

2024-04-13 00:01:00 | 日本画
テレワークにて机に向かっていると茶のお稽古から帰宅した家内が階下から大声で「なんか花瓶ない!」と声を張り上げています。何事かと思ったら、義母が育てていた鉢の花を花瓶に生けたいらしい・・。ちょっと大きめの花のようなので手元になく、屋根裏の作品保管場所から一番手前にあった花瓶を持ち出し、その作品に義母が花を活けて応接間に飾りました。*上記写真の衝立の作品は篁牛人、壁に掛けている作品は寺崎廣業の作品です . . . 本文を読む

印度舞踊 福田豊四郎筆 昭和31年(1956年)頃  その162

2024-04-12 00:01:00 | 日本画
庭に花が咲き始めました。牡丹は毎年のようにピンクがまず咲き始めます。めしべの見えないという?特徴のある椿・・・。さて本日の作品紹介です。福田豊四郎は52歳の時の昭和36年(1956年)4月よりアジア連帯使節団(団長・谷川徹三)20名の一員として、インド・エジプト・ヨーロッパ・ソ連・中国・ベトナム・北朝鮮を訪問しています。戦後に敦煌を訪れた最初の日本人だったようです。この時の海外渡航の際に描いたスケ . . . 本文を読む

花生 杉本健吉筆 その18

2024-04-10 00:01:00 | 日本画
先週末には近場で桜見・・。さて本日は市場にはなかなか見受けられないという?杉本健吉の肉筆画・・。とくに油彩画などは珍しいようです。花生 杉本健吉筆 紙本水彩額装 右下印章 誂タトウ+黄袋 P4号 全体サイズ:縦500*横373  画サイズ:縦333*横210杉本健吉は1962(昭和37年)年の57歳での沖縄(当時はアメリカ占領下)旅行を皮切りに、インド、中近東、南ヨーロッパに初めて海外旅行し、96 . . . 本文を読む

梅の茶屋 小川雨虹筆 その2

2024-04-03 00:01:00 | 日本画
月初めには庭に植えている榊を採って、家の神棚のある御神酒などのお供え物を新たにして祈願しますが、天神様にお供えしてあった御神酒を入れる容器の作品が落としたりしていて欠けていることに気がつき、当方にて金繕いしました。この作品は主に油壷の使っていた伊万里の雑器ですが、神棚の徳利やら外部のトイレに一輪挿しなどとして重宝して使っていました。丈夫な器ですが強風やら手元を誤ったりと乱暴な扱いによって、衝撃で口 . . . 本文を読む