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若い頃に買いそびれた小松均の描いた牛の作品・・。ようやく40年近く経て入手となりました・・。展示室の廊下に飾って愉しんでいます。
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欲に駆られて別の高価そうな作品を当時は選んだのですが、こちらは摸写の作品でした。同じ値段の作品でしたが、当時は見る眼がなかった・・。
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騎牛帰家 小松均筆
紙本着色額装 誂:黄袋+タトウ
P12号程度 全体サイズ:縦675*横830 画サイズ:縦445*横595
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騎牛帰家(きぎゅうきか):牛禅における修行の段階を、十枚の絵であらわす「十牛図」。その六番目にあたるのが「騎牛帰家図」です。
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古くから描かれる禅画「十牛図」は、悟りを求める現在の自己を童子、最終的な理想とする自己を牛として表現しています。迷子となった牛(理想の自己)を求め、長年放浪の旅に出た末、ついに牛を発見し帰宅の途へつく童子(現在の自己)。もはや牛を制御すらせず、自在に操る境地に達した童子は、悠々と笛を楽しんでいます。
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この「騎牛帰家」は、心の自由を手にした人間の境地を表しているといえます。一般的には、人間が目標とするべき段階と考えられることが多いようです。節句絵のぼりには江戸後期に作例があり、子供の心豊かな人生を願い飾られました。その作例は素朴で、決して有力な武家が飾った品ではありません。江戸中~後期にはこのような教えを学び、教養とする人々が多かったのかもしれません。
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作品中の落款と印章のみですが、真作と判断しています。
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禅画「騎牛帰家/十牛図」の代表的な作例のひとつが下記の写真です。
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今では果たして蒐集においては「心の自由を手にした人間の境地」に至っているのだろうか? まだまだですね・・。
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タトウや保管箱を誂えました。タトウや保管箱の誂えは意外に面倒ですね。世界堂はお店に直接訪問しないといけませんが、神田の草土舎は電話にてタトウなどの製作は受け付けてくれます。
*一般に世界堂は量販店なので難しい(複雑な)注文は受け付けませんが、神田の草土舎はいろんな難しい注文に対応していくれます。