相談員の高橋です。
秋祭りの作品展示会が開催されています。
これらの作品たちは、ご本人の思いも職員の思いも詰まった作品です。
一人の入居者さんが、一つの作品を完成させるまで、そこに関わる職員は、毎回、その方の表情を見て、ことばを聞いて、その日の気持ちや調子を確認し、ちょうどいいん塩梅の手伝い加減を見つけ出します。
一つの作品を数回の活動で仕上げる方もいれば、何ヶ月もかけて作る方もいます。その何ヶ月の間に、指先が自由に動かなくなる方、認知機能が低下される方もいらっしゃいます。
「指がうまく動かなくなってきたよ」「目が見えづらくなってきたよ」と。
職員は、その方達の言葉を聴きながら、寄り添いながら、そっとフォローをしながら、作品を完成させています。作品が完成すると、今ままで共有してきた時間を一緒に振り返りながら「頑張ったね」「すごく素敵な作品ね」とお伝えしていると思います。
その方からは「あなたがいてくれたからできたよ」など、お互いを認め合う時間を過ごします。
作品一つ一つの中に、それぞれの時間と職員の関わりが詰まっています。
こんな素敵な作品たちを世に出してくれた入居者さんたちに感謝。そして、そんな作品たちは、そっとフォローをし続けた職員さんたちに支えられて世に出たものなんだよな…
特養の作品展示を見ていて、そんなことを考えました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます