腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ギアーズ・オブ・ウォー2

2017年12月24日 22時10分58秒 | XBOX360ゲーム感想文
【ハード】XBOX360(XBOX Oneでもプレー可能)
【メーカー】マイクロソフト
【発売日】2009/7/30
【定価】 9504円(リミテッドエディション)
【購入価格】780円(中古)
【プレー時間】40時間

撃ちゲー。それは近年の我がゲーム生活において度々立ち塞がり、俺に色々なことを考えさせてくれる、悩ましいジャンルである。
撃ちゲーは、何より人気が凄まじい。毎年超大作が発売され、毎回数百万から数千万本を売り上げる。正直想像も出来ない規模だ。
基本システムは同じなんだから、ユーザーはいい加減飽きないのか? と毎年思うが、誰も飽きない。今年もCODは2千万本。多分。
端的に言えば、世界一の人気ジャンルである。つまりゲームの王様だ。マリオもモンハンもDQも、撃ちゲーの前では児戯に等しい。
以前は「世界で超人気でも日本ではさっぱり」だったが、状況は徐々に変わってきており、超級撃ちゲーは日本でも数十万本を売る。
CODは毎年日本で50万本は固い。日本のゲームにそんなシリーズはハッキリ言ってない。静かに侵食(?)は進んでいってる。
どうしてこうまで「続く」のだろうか。一過性のブームで終わらなかったのはもちろん、人気が「落ち着く」気配さえ見られない。
まだまだ撃ちゲーの快進撃は続いていく。邪魔する奴は銃弾100発でダウンさ。剣と魔法より、銃と手榴弾。そんな21世紀なのだった。

では、俺と撃ちゲー、はどうなのか? ……うーむ。いや、嫌いじゃないよ。過去何度かプレーして、悪印象だったことは多分ない。
でも、何度かプレーして、大いにハマッたこともあるけど、未だにどうも「掴めない」ジャンルだ。どこか、分かっていない。
だから、どうしていいか分からない。好きとも嫌いとも普通とも、やりたいともやりたくないとも言えない。実に中途半端だ。
まぁこれは結局「たまにプレーする」がベストと思ってる。ガンガンやるのもガン無視も違う。時々やり、撃ちゲーについて考える。
幸いというか、撃ちゲーは出回りが半端ないので、俺も様々な経緯で複数本を所持している。やるべきゲームは既にあるのだ。
前回プレーしたのは、2年前の「デビルズサード」。……いい頃合であろう。そこで選んだのが「ギアーズ・オブ・ウォー2」だった。

前作ギアーズ1は、一人用を最高難度でクリアー出来た。俺が撃ちゲーで唯一「やれた」と胸を張れるタイトルである。多分。
単にやれただけでなく、ギアーズは面白かった。挑戦と失敗を繰り返し、やがて突破する「いつもの」ゲームの面白さに溢れていた。
俺がやった時点で発売から6年が経過していたが、グラフィックは十分に美しく、日本語ローカライズもバッチリ。豪華だった。
オンラインにもまだ人がいて、驚いたもんだ。残念ながら俺はオンをやる気がなく、少し流した程度で終わったが。
ともあれ好印象だったので、続編の2を即座に購入した。780円。中古だったのにビニールに包まれた新古品だった。ラッキー。
……それから、5年。さっさと始める気だったのに、やはり苦手意識が邪魔したのかなぁ。やるやる詐欺をグダグダ続けた。はぁ。
いい加減何とかしなきゃと思い立ち、XBOX ONE Sを活かすためもあり、プレー開始。正直、意欲は低かったと言わざるを得ない。
それがモロに表れてしまい、20分ほどのプレーを2回やって、放置へ。約半年間も眠らせてしまったのだった。情けない……。

うーん。何故だろう。基本は前作と変わっていない。初代の時点で相当よく出来たシステムだったから、今作はその発展形だ。
物陰に隠れる「カバー」動作が非常に豊富かつボタン一つで出せるのがギアーズの特長だ。慣れると流れるように隠密移動が可能。
今作でも無論それは健在で、前作から細かい部分が改良されているらしい。俺にパッと分かるものではなかったけど。
グラフィックはより磨きがかかっていて、物語は前作の続き、気になるところだ。ハッキリ言って、隙はない。完璧な続編だ。
なのに、プレーが全然前に進まない。難度はノーマル、まぁ普通に死ぬがやれないわけではない。とにかく気持ちが乗らない。
ああ、時期が悪かったか。俺は「モード」状態でないと撃ちゲーをやれない。何故なら「俺のジャンル」じゃないから。
意味不明な言い草だが、これは事実であることが半年後に判明する。ゲームとは分からんものである。
この時に感じた不満点は、まず「移動の遅さ」だ。今作のキャラは装備がドッシリしてるからか、移動もどっしりと遅い。
一応ダッシュはあるが、それでも遅い。またジャンプがなく、ちょっとの段差も壁として立ちはだかる。イライラする。
ゲーム性を考えればこれでいいんだが、モードに入ってない俺には不満でしかなかった。カバーも慣れるまでは上手くいかんし。
また一人用のキャンペーンだと、相変わらず「よく分からんままに戦闘と物語が同時進行する」ことに困らされた。
撃ちゲーは臨場感を重視しているのか、戦闘をしつつ状況説明も行われることが多い。俺はこれが嫌いなのだ。分かんねーよ! と。
2周目でなら落ち着いて対応出来るが、初回だと両方に気を取られワヤクチャになる。敵の攻撃も演出上のものが含まれてたりするし。
まそんな感じで、やる気失せて放置。これは再開させるの相当大変だろうな……また「重荷」を背負っちまったな……と思ったよ。
はー。

で。6月の放置から数ヶ月が経った頃。俺はXBOX Oneの下位互換機能をガンガン利用していた。「シュタゲ比翼」や「ジャガ黒」で。
無論それらは360でもプレー可能だし、俺は360も現役で動かせる。「意味がない」と言えばそうかもしれん。……でも、ええやん。
Oneでプレーした方が立ち上げが楽だとか、スクショや動画を取れるとか。その程度の理由でいい。俺の好きなように使えばいいのだ。
そう開き直ってからはOneの起動時間が大幅に増え、馴染んできた。……そこでもう一度、今作に挑戦してみたのである。
今思えば、最初のプレー時にはこの「互換でいいのか」も心に引っ掛かっていたのかもしれない。Oneゲーをやらずにそれか、と。
しかしもういい。「色々やれる」のがXBOX Oneの長所なのだ。どう使おうがそれが俺のハコイチ。そしたらあら不思議、やれた。
半年前の重さが嘘のように、スムーズに今作に取り組めたのである。つくづくゲームは分からない。30年以上経っても、な……。

さて、ようやく本格的に今作に取り組むわけだが、欠点は欠点で変わらない。移動が遅くてイライラするし、状況には毎度戸惑う。
だが間を置いたことで今度は「モード」に入れたようで、撃ちゲーの楽しさもまた感じられるようになった。撃ちゲー、面白い。
遠く離れた所にいる敵に照準を合わせ、撃つ。一発では死なないから、ズガガガと撃つ。単純と言えば単純だ。これが、面白い。
ギアーズでは、普段白い照準が、敵に合わさると赤くなる。ただそれだけのことだが、これも「敵を捉えた」快感を俺にくれる。
撃ちゲーは最先端・大人気ジャンルだが、ゲーム性の根本は意外に地味だなと思う。悪口ではない。「小さな快感が大事」なのだ。
尋常じゃなく美しいグラフィックに浸るのも撃ちゲーなら、繊細に照準を動かして敵を狙うのも撃ちゲー。地味でも楽しい。
経験が少ないから断言は出来ないが、今作は照準合わせに関しては甘めだと思う。敵の食らい判定が大きいと言うのかな。
だから俺でも「狙い撃つ」ことが容易に可能。ライフルを持てばヘッドショットも簡単に狙える。十分に撃ちゲーを堪能できる。
ギアーズは見た目は血生臭いが、内容は結構初心者向けなのかもしれない。難度も下はイージーから用意してあるしね。
同様のことは、かつて「もう一つのGOW」こと「ゴッド・オブ・ウォー」にも感じたもんだ。変なところで共通項があった。
FPSじゃなくTPSという点も馴染みやすさに与している。ギアーズは撃ちゲーにビビッてる人には打ってつけのシリーズである。
……そんな人が俺以外にいるのかは分からんが。ゲームにビビるてなんやねん。フツーにやりゃいいのにね。はぁ。

難度はノーマルなら、死ぬことも無論あるが、さほど困ることなく進めた。チェックポイントからの即時復活にもすっかり慣れたな。
体力は撃ちゲーお約束の自動回復超人システムで、「どんな致命傷でも死なない限り数秒で回復」する。つくづく化物である。
これは「死なない限り攻撃を受けてもいい」とも言えるので、今作では「どの程度なら撃たれていいか」を見極めるのが非常に重要。
敵を攻撃するにはこちらも身を晒す必要があるので、反撃を食らうのは仕方ない。だがそれを食らい過ぎれば死ぬ。それじゃダメ。
「頭を出していてもいい時間」を体感で学ぶのが攻略の近道だと思う。……それまでに死を重ねるのは、まぁ仕方なかろう。
許容ダメージ量を把握したら、その間だけ頭を出して敵を撃つ。前述のように今作は狙い撃つことの難度はそう高くない。
敵はCPU&向こうの方が多勢なので、不意を突いて接近戦に持ち込むというような戦法は殆ど取れない。全編ほぼ銃撃戦一択である。
これが今作の不満なところで、せっかくチェーンソーを始めとした近接攻撃があるのに、それの活躍する場がないのである。
前作では勇気を出して間合いを詰めうおおあああ(チェンソ両断)てな場面もあったが、今作はホント隠れ撃ちしか出来なかった。
まぁチェンソ以外は銃身で殴るだけだから、接近戦が面白いとも言えんけどね。撃ちゲーの欠点は残念ながら解消されていなかった。
敵の中には近接を仕掛けてくる奴もいるし、決してオマケ要素ではない。何とかならんのか。「戦場のリアル」を。はぁ。

ダメージは時間とともに回復するが、限界以上に食らうと当然死ぬ。……わけではなく、今作では「瀕死」状態になるようなった。
瀕死状態ではうつ伏せ・腹這い移動になり、攻撃は一切不可能。敵に止めを刺されるor時間経過で完全に死に、ゲームオーバー。
だが「味方に助けてもらう」と瞬時に復活、何事もなかったかのように元気に走り回れる。手を差し伸べられただけで。何でやねん。
これ「バイオハザード5」でもあったなぁ。相方に肩を叩かれ励まされると、何故か傷が塞がる。さすが自動回復超人達と言うべきか。
正直リアリティなさすぎて萎えるシステムだった。……そしてキャンペーンだと、助けを乞う相手は当然CPUキャラということになる。
瀕死状態でも「助けてくれ!」と手を上げて味方を呼ぶことは可能なのだが、さすがCPU、人間の命乞いなどに耳を貸してはくれない。
まぁ助けてくれることもあるが、彼らは基本的に戦闘第一だ。俺が死んだら終わりなのに。CPUに心はないのか! ねぇよ。チッ。
今作のAIは前作よりは改善されていると思うが、それでも「所詮機械」感はバリバリで、仲間との共闘を楽しめる域ではない。
物語的には非常に濃密に仲間と絡むのに、それとCPUの質が噛み合っていない。この世代でもこの程度なのか。正直ガッカリだ。
「優れた動きをするCPUキャラ」を作るのは、相当難しいんだろうねぇ。無論それは完璧な行動を取るって意味じゃないよ。うーむ。

キャンペーンは銃撃戦が基本だが、途中何度か戦車や飛行機(実際は敵の化物を奪う)に乗るといったイベント戦が挿入される。
ゲームに起伏を作る為なのだろう。……しかしこれがどれも、面白くない。イベントどころか「銃撃戦を続けさせろ」と思った。
その状況毎の特殊操作を要求され、練習もなくいきなり実戦投入される。進んで行けば敵が出現し、特殊操作の慣れない戦闘に入る。
またイベント戦では俺が撃ちゲーで嫌う「戦闘と物語の同時進行」が多い。というかそればかりだ。混乱だらけ、楽しくない。
まぁ乗り物状態なら普段戦う一般雑魚どもを砲撃で一撃必殺できたりもするから、爽快感もないわけではない。でも、薄い。
イベント戦はもっと楽にし、無双状態を楽しむ方向性でよかったのではないか。現状は銃撃戦の合間にある足枷になっちまってる。
シチュエーションは燃えるものがあるのに勿体無い。映画的で迫力あるシーンも、ゲームはプレーする必要があるんだからさ……。

キャンペーン中のキャラは本当によく喋り、ゲームを盛り上げてくれる。……とも限らない。喋りで萎えさせられることも多い。
今作のキャラは場面場面で色んなことを言うが、それにどうも「血が通っていない」のだ。非常に機械的。まぁゲームだし。はぁ。
例えば仲間が敵を発見して「リーバー(敵名)だ!」と叫ぶシーンは多い。が、その反応が極めて速い。画面に出た直後に叫ぶ。
明らかに「画面に敵オブジェクトを表示したこと」を合図に喋らせている。「敵を発見した」というリアリティは感じられない。
プレーヤーが死んだ時はもっと酷い。俺がバラバラ死体にされてもCPU仲間は平然と台詞を続けたりする。お前ら人間じゃねーな。
それどころか俺(マーカス)も、バラバラになってもイベント台詞を続けてたりするからな。バイオハザードも真っ青のホラーだよ。
結局全てが機械的に仕込まれているから、こうも不自然になる。いや機械的なのは当たり前だが、それを隠す努力をしていない。
グラフィックや声優の演技は抜群なのに、それに魂を入れる作業を欠いている。その能力が足りていないのかもしれないが。
これなら孤独に戦ってる方がまだ気分が出たと思う。いい奴らのはずなんだが、実際喋りだけ聞けばいい奴らなのだが……。

キャンペーンのボリュームは前作よりかなり増えていて、全5章構成、それなりに時間がかかる。良くも悪くも。
銃撃は殆ど「同じことの繰り返し」だが、何故か飽きない。「面白いことの繰り返し」だからだ。撃ちゲー、いいね。そう言える。
武器の種類は撃ちゲーの中では少なめ、かな? 6種類くらい。俺でも全種を把握し、使い分ける程度のことはできた。
持てるのは2個(+サブ武器のピストル)だけなので、俺はチェンソを宿したランサーライフルとスナイパーライフルを愛用した。
ランサーはやっぱギアーズを象徴する武器だし、ライフルは単発だけど狙い易いからね。多分標準的戦法だと思う。
近接で有利なショットガンは、そもそも近接戦闘に持ち込めることが少ないから殆ど使わず。ほんま銃撃ゲーだからなぁ。
弾は頻繁に入手可能で殆ど困らない。色んなとこに弾薬が置いてあるのは不自然だが、撃ちゲーでそれ言っちゃいかんな。
ギアーズ独自システム(多分)「アクティブリロード」は無論今作でも健在。リロード時にタイミング良くボタンを押せばオッケー。
成功するとリロードが早く済み、更に弾の威力が上がる。……どういう理屈だ。そして失敗するとジャムってしばし撃てなくなる。
タイミングは結構甘めで、慣れるとガンガン成功させられる。……が、弾の威力増はハッキリ言って体感出来ず。本当にあるのか?
リロード成功の報酬はもうちょっと上げてほしかった。着弾音を派手にするとか、そういうのもあってよかったと思う。
まぁ本音を言えば、リロード自体が面倒で嫌いなんだけどね。撃ちゲーは基本リアル志向だから、省くわけにもいかんよなぁ……。

物語は、前作の正当続編。つっても序盤に現状説明がキッチリあるから、今作からでもまぁ大丈夫だろう。
ゲームの世界設定は、地球とは違う星における、人類と「ローカスト」なる地底人との戦争というもの。……地底人、なぁ。
ローカストは姿こそ化物じみているが、五体の作りは人間と同じ。それどころか何故か人語を喋る。これは本当に謎。おかしいやろ。
攻撃もこちらと同じ銃撃で、巨大兵器に生体を用いる点は大きく違うが、どうにも「化け物」らしさが薄いように思う。
あんな連中が、最終的にそうなるならともかく、最初から戦争を仕掛けてくるもんかね? ……ま、突っ込むまい。敵は敵。殺す。
前作の戦いで「ライトマス爆弾」という超兵器を地底にブッ込み、ローカストを全滅させた! ……と思っていたが、失敗した。
ライトマス爆弾は効果を上げるどころか敵の怒りを燃え上がらせ、攻撃がより苛烈になったらしい。何じゃそら。はぁ。
かくなる上は直接攻撃しかない! ……てことで、二人乗りのポッドを地底に打ち込んで兵を派遣するという作戦が始まった。
前作の戦いで大活躍した主人公「マーカス」ももちろん駆り出される。彼率いる「デルタチーム」の新たな戦いが始まった……。

うーむ。兵を送り込むのはいいけど、個別て。そこからの行動や補給も考えてないみたいだし。なんちゅう無鉄砲な作戦だ。
まぁ「そういうもの」だから仕方ないが、全体的にケレン味はあっても整合性なんてどうでもいいと言わんばかりの物語だった。
「ハシント(人類の最後の希望とされる地)を守る」ための戦いが、結局はハシント陥没させる作戦になるんだから。なんじゃそら。
そんな死ぬほど重い方針転換を、マーカスの報告から5分後くらいに上層部が決定してるんだから。いやほんま。無茶である。
「ギアーズ・オブ・ウォー」は文字通り「戦争の歯車」という意味らしく、つまりマーカスも巨大な戦争の単なる駒でしかない。
……が、やはりゲームであり、彼は主人公。そういう補正がかかりまくっている。正直タイトルと合ってないなぁと思った。
実際「リアルな戦争」の、まして末端兵士になんて、エンタテインメント性はないだろうしね。ギアーズ・オブ・ゲームウォーよ。
そう捉えておけば、マーカスの突飛な行動や波乱万丈の展開は楽しめた。これがアメリカ文化だぜベイビー。知らんけど。

ローカストは人語を喋るものの、種類は「人類だ」「見付けた」「死ねぇ!」等、片言だ。自分らの言語は別にあるらしい。
しかし作中登場する「ローカストクィーン」だけは何故か流暢な人語でこちらに語りかけてくる。……何で? 分からん。
また行方不明だったマーカスの父がどうもローカスト陣営で生存しているらしい。この辺は次回作以降の伏線になるだろうな。
今作だけではハッキリ言って何一つ解決しておらず、敵に大打撃を与えはしたが、ハシントを一緒に沈めてしまった。ええんか。
明日からの人類に不安しか残ってない気がするが、続編が楽しみである。いつかやるよ。見届けなくてはいかんだろう。うむ。

撃ちゲーと言えば、一人用キャンペーモードと、もう1つは? ……言うまでもない、マルチモードである。対戦である。
俺が撃ちゲーに抱く苦手意識は、実際のところキャンペーンよりマルチの方に偏っている。こちらはより深く「よく分からない」。
しかし撃ちゲーの人気がこうも高くかつ持続しているのは、結局マルチが面白いからに他ならない。マルチこそが撃ちゲーの核だ。
その魅力が分からないなら、このジャンルに苦手意識があるのも当然である。……うーん。でも、大勢で撃ち合いって。うーむ……。
……じゃあ! というわけで、今作のマルチである。キャンペーンを楽しんだんだから、今度はこっちだ。今回は、やってやるよ。
ルールは色々用意されている。単純な殺し合いから陣地守備、NPCの取り合い等だ。まぁ取り敢えずは殺し合いだな。これで慣れよう。
じゃあ開始だ! 5体5の団体戦、お前ら行くぞオラァ! 覚悟しとけよ敵チーム!!

・自軍構成
一人目は俺 二人目bot 三人目bot 四人目bot 五人目bot
・敵軍構成
一人目bot 二人目bot 三人目bot 四人目bot 五人目bot

……はぁ。しゃーねーだろ人いねーんだもん。まぁ続編バンバン出てるのに今更ギアーズ2のマルチやってる人などいるわけないか。
しかも良いのか悪いのか、今作では俺のようなプレーヤーのために、面子をbotで埋める機能が搭載されているのだ。……はぁ。
やってはみたけど、もちろんbotはbot、楽しいわけもなく。今回も撃ちゲーの核に触れるには至れなかった。……俺が悪いのかよ!?
でも、ゲーム性は同じでも、プレー感覚はキャンペーとはまるで違うね。そして機械相手でも勝利できたら微妙に嬉しかった。
これを人間同士で、更にボイチャしながら取り組んだら……ううむ、少なくとも熱い対戦にはなるだろうな。なるほどなぁ。
いや、想像上では面白さも分かるんだよ。でもやっぱ実際に体験しないと。俺はいつも遅れて触れるから、その機会を逃す。
これは現状最新作である「ギアーズ4」に、取り敢えずマルチのためだけでも触れるべきかのう。ちょっとマジで考えよう。
格ゲーでも過疎は度々問題になるが、あちらは1対1、数人で十分対戦環境を作れる。そう考えると撃ちゲーは燃費が非常に悪い。
撃ちゲーマルチを求めるなら常に最新作を追わないとな。……それは、厳しい。やっぱ俺には合わんジャンルなのかねぇ。はぁ。

比類なき「Unreal Engine3」を使用したグラフィックは、言うまでもなく絶品。この世界に浸るに十分な質を提供している。
……が、人物はいいんだけど、背景はあんまし綺麗と思わなかった。視点が基本的に低めで、そもそも見入る暇がないからな。
飛び回れるアクションと違って好きな場所に移動することも難しいしね。まぁ汚いとは感じないからさしたる問題はない。
音楽はあまり目立ってないが、戦闘曲は結構燃えた。聴く機会多いからね。そろそろ洋ゲーからも「個人的名曲」が出て欲しい……。

実績関係は……マルチが盛大に絡む時点でコンプは諦めた。他にも「敵を10万倒した」等、アホかと言いたくなるものが多い。
やはりPSトロフィーと違ってXBOXの実績はしんどい。正直もうちょっと「頑張れば取れる」と思える域に調整してほしい。
キャンペーンには「収集物」の要素がある。フィールドのあちこちに物が落ちていて、拾えばメッセージ等を閲覧可能だ。
……だが、ゲームが一方通行&ポンポン場所を移動する撃ちゲーに、このオマケ要素は極めて相性が悪いと思う。
しかし集めたいとは思う。実績にも当然絡んでるし。だから収集物に関しては最初から攻略サイトを見た。やむを得ない。
自力で全部集めるのはまず無理だし、そんなことに気を取られていてはゲームを楽しめない。……こんな要素邪魔だよ。はぁ。
同じことは「デビルズサード」でも感じたなぁ。「アンチャーテッド」もそうだったか。撃ちゲーの収集要素、ガッデム。
これをやるならクリア後のフィールドは常時再プレー可能にしてくれよ。「一度きり」が多いから取り零しが問題になるんだよ。
うーん。マルチ以外の実績はなるべく頑張ろうと思っていたが、結局萎えて幾つかは未達成。まぁええか。しゃーない……。


……さて。割と順調に進んだ我がギアーズ2。キャンペーンのノーマルをクリアーしマルチを(botと)少しやり、後は???
うーむ。そう、キャンペーンの高難度モードである。具体的には、最高難度のインセイン。その前のハードコアは眼中なし。
前作でもノーマルからインセインに挑戦し、見事クリアーしたのだ。あれは大変だった。大変だったが、その分面白かった。
今作でも同じようにやれば、同じ楽しみを得られるはずだ。ノーマルプレー中からそれを想像し、ビビりつつわくわくしていた。
しかしインセインが尋常じゃない難しさであることは間違いない。しかも今作のキャンペーンは長い。相当に大変なはずだ。
覚悟はしていた。覚悟を持って、インセインを開始した。……そんなものは、通用しなかった。真・ギアーズ2、開幕。はぁ。

いやぁ、凄い。カバーで隠れるやん。で、撃つために頭を出すだろ? 2~3発食らうだろ? 死ぬんよ。え? え? 何これ?
その前に、カバーで隠れるために、物陰まで移動しようとするだろ? 隠れるまでは銃撃食らうだろ? 死ぬんだよ。……え?
アカン。マーカスらは見た目「屈強な軍人」そのものだが、インセインではそのイメージは一切合切捨て去るしかない。弱すぎ。
前作でも同じことを経験済みだから想像はしていたが、それを遥かに上回る虚弱体質。尋常じゃなく死にやすい。つまり、難しい。
攻略wikiに「今回のインセインは前作と比べてかなり大変」と書かれていたが、マジだった。甘く見ていた。前作の経験、生きず。
ノーマルでは頻繁に存在すると感じていたチェックポイントも、インセインでは少なすぎる。死んでも死んでも先に進まない。
足止めされ、殺され殺され、挑んで挑んでまた殺され、やっと進めたらチェックポイント前でまた殺され、振り出しに戻る。
あへへへ。「insane」をweb辞書で調べると、「正気でない、狂気の、精神異常者のための、非常識な、ばかげた」て意味だった。
いや、全くもって正しい訳だ。これ調整した奴は正気ではない。狂っている。そしてプレーしている奴は、精神異常者だ。
あはぁはぁはぁはぁ~~……。

ホントな。冗談でもないんだよ。「繰り返す繰り返し」に、だんだん頭がおかしくなっていく感覚が確かにあったんだよ。マジで。
「何故こんなに難しい?」「何故こんなにすぐ死ぬの?」「何故敵ばかり贔屓されるの?」てな哲学的命題にも耽る。で、即死ぬ。
正直言語化出来ない。なんたって頭のおかしい世界だから。それだけは分かるのだ。これは作る奴もやる奴も、頭がおかしい。
またインセインでは、味方CPUの存在も大きな問題となる。奴らは機械、こちらの意図など一切考えず、独断専行で動くからだ。
今作はプレーヤーはもちろん、味方が死んでもゲームオーバーとなる。その前に「瀕死」があるが、その状態から助けねばならない。
CPUはプレーヤーより耐久力が遥かに高い(同じだったら2秒でゲームが終わる)が、それを過信してか、突っ込み傾向がある。
そして多少硬いと言ってもインセイン、敵の攻撃は鬼のように痛い。あっという間に瀕死になる。……阿呆が! 無能が!!!
前述のように瀕死は近付いてボタンを押せば助けられるが、そこに行くまでに一瞬で蜂の巣にされ自分が死ぬ。詰み、である。
もう少し慎重に動けボケ!! と何度も思ったが、残念ながらCPUに命令は一切出来ない。阿呆の機嫌次第、それがインセイン。
特に問題なのが、「ドム」と2人だけで行動するシーンだ。ドムはマーカスの親友兼戦友で、当然ながら一番の仲間である。
それ故にコンビ行動がゲーム中数多く用意されているのだが……俺はこんな奴相棒と認めない。お前のせいで、お前のせいで!!
一体何度、ドムが勝手に突っ込む→瀕死になる→助けに向かう→蜂の巣→終わり があったことか。無論見捨てたらそれでも終わる。
つってもインセインの過酷な戦いでは、CPUが有り難い部分もある。必ずしも足手まといじゃない。もうほんま、あああああ!!!
この点でも頭がおかしくなりそうだった。仲間とは? 機械とは? 意思の疎通とは? 俺達、友達になれないのか???
来るべきAI時代の到来に不安しか抱けないゲームである。つーかほんまにAIて偉いのか? ドムみたいな阿呆とちゃうんか!?!?

ああ。あへっへっへ。ほんま無茶苦茶。脳みそが蕩けそうな難度の中、俺はそれでも必死に撃ちゲーに取り組んだ。あひゃへへ。
……けど、な。この間の「ハマり度」は、ぶっちゃけ最高級だったよ。「無茶苦茶面白い」と言って間違いない域で、ハマった。
ノーマル中は、楽しめていたけど、ハマり度はそこそこだった。継続はしたが、やる気が微妙な日はプレーしないこともあった。
しかしインセインでは、もう暇があればしいたけオン。死んで死んで心が壊れかけて電源オフ。で、休憩終わってしいたけオン。
完全にドハマリ状態。ハマり度は上限のS。面白くてやりたくて仕方ない。……いやはや。まさかこんなことになるとはね。
最初に書いた通り、始める時は半分嫌々だった。実際すぐ嫌になり半年も放置した。再開できたら正直ホッとしたくらいだ。
それが、今や何を置いてもギアーズ2なんだから。つくづく、ゲームは分からない。つーか自分自身が分からない。なんじゃこれ。
あまりの難しさに脳の「面白さ中枢」が壊されたんだろうか。そうかもしれない。でもそれでもいい。面白いから。最高だよ。
あっひゃはっは。気が付けば、インセインもクリアー出来た。製作者の狂気に俺の心は勝ったんだ。多分。もしかしたら負け?
まぁいい。獲得実績は、何と150! 単発では俺史上最高だと思う。それに見合う難しさだった。大戦果である。よくやった。
……でも……もう二度と……な。さすがに。何とか「おかしくなりそう」の手前で帰還出来たんで。本当に壊れたら洒落にならん。
続編では、少しだけ緩和して下さい。いやでも、それだと面白さが損なわれるかな? えひっへへ。えげへぃいへええ……。


ふぅ。インセインをクリアーに非常に満足した。楽しめた。ギアーズ2、オッケー! 撃ちゲー万歳。今回も好感触である。
つーかぶっちゃけ撃ちゲー欲が更に高まった。まだまだ手持ちタイトルあるし、この気持ちを大事にしていこう。はっは。
無論ギアーズの続編をやる意欲もガンガンだ。いややるよ。普通3、ジャッジメント、そして4とやっていってやる。
そこで悩ましいのが入手法なんだが……何と北米版の4には、XBOX360での旧作4本のDLコードが同梱されているらしい。マジかいや。
じゃあそれで……と言いたいが、ギアーズ4は日本版も出ている。せっかくだからそれにしたいとも思う。今丁度セールしてるし。
つってもギアーズ4はローカライズがされておらず、中身は北米版も日本版も同じ。でも日本版に旧作DLコードは付いていない。
そもそも俺が必要な3とジャッジメントは現状高いもんじゃないから、別個で購入してもいい。……その辺で悩み中。うううむ。
まぁ、瑣末な悩みだ。続編をやりたいという意欲は本物だから、問題ない。次は早めに、またバリバリとローカストを殺しに行くぜ。
比類なき世界最強ゲームジャンル・撃ちゲーと、それの大人気作・ギアーズ・オブ・ウォーシリーズを更なる飛躍を願って終わり。
今作のインセインをクリアーした俺にもう怖いものはない。完全に覚醒した。遂に俺が世界に羽ばたく日が来たのかもよ!? 

……調子に乗るな。マルチの世界は、オフなど比較にならないほど頭のおかしいものだよ。それくらい想像付くだろ。
所詮は一人用でのインセイン、人間の、「本物のインセイン」は桁が違うよ。相手したらマジで気が狂うかもよ。ファンメとかも。
何か撃ちゲーって……"闇"が深い気がしてきた。それが人気、そして面白さの秘密? プレーヤーは、やればやるほどおかしくなる?
うううむ。掴んだと思ったら、またますます分からなくなったかも。嗚呼撃ちゲー、貴方はどこまで俺を悩ませる存在なのだろう。
まぁ、俺と撃ちゲーはこの関係性でええか。ではまた今度、殺し合いましょう。はぁ。







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