【ハード】PS3
【メーカー】バンダイナムコエンターテインメント
【発売日】2010年12月16日
【定価】8023円(税込)
【購入価格】108円(中古)
【プレー時間】97時間
長くゲームをやっていると、「たまにやりたくなる作品(シリーズ)」てのが生まれる。誰でもそうだと思う。
ゲームは娯楽だから、同じ事を延々やっていれば、基本的に飽きる。対戦等で他人が絡まないといずれ新鮮味が尽きてしまう。
だから「ずっとやり続けられる!」わけではない。ある程度で一旦は作品寿命が終わる。だが時々、また再びやりたくなる。
そのシリーズが根付いている証拠である。もうお前にとってその作品は、ゲーム人生において欠かせない存在となったのだ。
妙な言い方をしたが、もちろん良い事だ。そういうシリーズを多く根付かせることが、ゲーム生活を楽しむコツかもしれん。
マリオ、ゼルダ、ドラクエといった有名シリーズはそういう存在の代表格だな。新作提供のタイミングもいい感じだし。
ゲーム生活の「幹」となる、根付いたシリーズを、今後も大事にしたい。……増えすぎると困ることにもなるけどね。はぁ。
「ガンダム無双3」である。比類なき元祖コラボ無双シリーズの3作目だ。発売は、今から8年前。
5年前、俺が無双シリーズを初体験したのが、第一作「ガンダム無双(インターナショナル)」だった。これが、面白かった。
最高とは言えないが、何故か続けてしまう不思議な中毒性。「無双魔力」と自分で名付けたが、それが確実に流れていた。
経験する前は、「雑魚敵を機械的に刈るだけ」というような偏見を持っていた。ハッキリ言えば軽く馬鹿にしていた。
その偏見も完全な間違いではなく、そういった部分はあった。でもそれ以上に面白さと中毒性があった。あと難しさも。
もちろん、気に入った。「無双とはこんないいものだったのか」と思い、長年未プレーだったことを少し後悔した。
その後、間を空けつつ「真・北斗無双」「ガンダム無双2」をプレー。まさに「時々やりたくなるシリーズ」として機能した。
……で、ガンダム無双2をやってから、もう3年以上。今度はちょっと空けすぎと思った。そろそろ無双をやろう。やりたいし。
てわけで順当に3作目、ガンダム無双3である。……ちなみに「北斗無双(無印)」とどちらにするか、かなり悩んでから決めた。
俺、真・北斗無双も実は相当好きでな。あれは面白いし気持ち良いよ。結局オン以外のトロフィー全部取るまでやったし。
過去作だけでなく無双は新作もガンガン出てるし、選択肢は増える一方だ。まぁ少しずつ、進んでいこう。それしかない……。
さて、開始。ちなみに1と2はXBOX360版だったが、今回はPS3版。特に理由は無い……まぁPS3版が安かったから。それだけ。
ゲーム内容には、ハッキリ言って殆ど変化が感じれない。もちろん新要素は入っているが、無双は無双だ。身も蓋も無いが。
通常技コンボを何度か繋ぐ→ガンダム無双の特徴(多分)であるブーストダッシュ体当たりで追撃→通常コンボに戻る。
基本これの繰り返しだ。ダッシュはゲージ(自動回復)を使うので延々コンボ継続は不可能だが、3ループくらいは軽い。
攻撃を当てたり食らったりすると必殺技ゲージが溜まり、満タンなるとその機体……モビルスーツ固有の必殺技を発動可能。
必殺技はMSによって様々だが、全技共通で「発動中完全無敵」である。なので攻撃だけでなく緊急回避としても便利だ。
これらの攻撃を繰り出し、夥しい数の敵を倒していく。何十何百と倒していく。何千何万と倒していく。億は……無理か。
一応通常技コンボの種類は多く用意されているが、色々使う必要はない。俺は3発殴り→ビーム→ダッシュを愛用していた。
あとはもう……只管、繰り返し。もちろんMSによって性能は違うし、その数は膨大だが、やることは概ね同じ。
変わらぬ安心感というか、停滞した単調さというか。3年ぶりでもガンダム無双はガンダム無双。これでいいのだ。……多分。
ホント、変わりない。負けるわけがない雑魚戦と、その100倍固い中ボス。3年ぶりでもすぐ思い出せる無双感覚があった。
ステージは幾つものエリアに分けられ、条件を満たすとエリア奪取、それを続けていくとやがて大ボス出現、倒せば終了。
これぞガンダム無双。「完成されている」所以であろう。……思考停止? 違う違う。いいんだよそれでファンが喜べば。
ただ、やることは同じだが、さすがにまんま同じではない。今作では「戦力ゲージ」という概念が新たに追加された。
これは自分を含めた自軍、そして敵軍それぞれの戦況を表すゲージで、エリアを取られたり撃墜されたりするとと減っていく。
敵軍のゲージを0にするとそこでボスキャラが登場する。味方のゲージが0の状態で撃墜されると、そこでゲームオーバー。
そう、今作では「戦力ゲージが残っていれば、撃墜されても復活できる」のだ。これは前作までと大きく違う点だった。
実はガンダム無双は「死ぬ」ことには厳しく、ミッション中でやられたら即ゲームオーバーという漢仕様なゲームだった。
といってもいつでもセーブ可能なので頻繁に記録しておけば困ることはないが、緩いイメージを覆す意外な事実だと思う。
そこが今作で大きく変わった。死ねる。こんなに嬉しいことはない。……いや死なないのが一番だし、実際そうは死なんけどな。
んでもう一つ、受けるダメージが「確定ダメージ」と「時間回復ダメージ」に分かれるようになった。
これは比類なき「ヴァンパイアセイヴァー」のインパクトダメージゲージシステムと同じである。……分からん? チッ。
要するにダメージを食らっても、その一部は時間とともに回復していくのだ。一部と言ってもその割合はかなり多くなっている。
今作は一撃で大ダメージを食らうことが多いが、そのまましばらく耐えていれば、かなりの体力を回復させられる。
敵からは逃げようと思えば幾らでも逃げられるので、つまり回復はし放題である。ピンチでも一息つけるのはありがたい。
が、もちろんと言うか敵側にもこのゲージシステムは採用されているので、攻撃の手を緩めると相手に与することになる。
やる時は一気に(攻撃を当てていれば回復は始まらない)やり、逆にやられそうになったら逃げて回復に務める。
攻防のメリハリが大事なゲームである。それを守っていれば、前作までに比べかなり「死なない」ゲームとなった。
これらの変化で、今作は旧作と比べて格段に遊びやすかったように思う。ストレス溜まる中途セーブの必要が殆どないからだ。
死んでもゲージがあれば復活可能で、かつ死ににくい。要するに難度が下がった。それも「理不尽度」を下げる方向で。
「敵が弱い」わけではなく、油断すると速攻で殺される危険性がある。だが緊張感を持っていれば、そうそうやられはせん。
とてもいい感じにゲームバランスが変化し、結果「遊びやすく」なった。かなり長時間プレーしたが、俺にその認識は薄い。
散々変化がないと書いたが、骨子の部分はそうでも、実はプレーヤーが楽しく続けられるよう色々と配慮が為されていた。
無双が単調で同じ事の繰り返しなのは、もうしょうがない。そういうものだ。それが嫌なら無双は避けなさいと言うしかない。
それを前提に、「楽しく続けられる単調」を目指して、シリーズは進化している。単調ゲーも奥が深いのだ。知らんけど。
だからと言って激烈に面白くなったわけではない。が、長時間真っ直ぐに楽しめたというの間違いないので、そこは讃えたい。
偉大なる単調である。伊達にこれだけ無双を乱発してるわけじゃないのだ。続いているのは、理由があるのである。
褒めすぎか。でも楽しくダラダラやれて良かったよ。難しいゲームやってると「折られる」ことも多いからね。はぁ。
もう一つストレス面で改善点があって、今作ではキャラの共感(好感度)が、「上がるだけで下がらない」のである。
前作では敵状態のキャラを倒すと下がったし、原作の設定により、アムロとシャア等、仲の悪い関係なんてのもあった。
それを今作では「キャラ間の好感度」が「プレーヤーとの共感(度)」になり、「やれば上がる」の分かり易い仕様となった。
(変な表現だが)実在するキャラ同士だと、どの関係でも仲良しになるのはおかしい。だが架空の「プレーヤー」となら?
今作にプレーヤーというキャラが登場するわけではないが、登場人物はイベントがあると独白の形でプレーヤーに語りかける。
イベントを発生させ共感を上げるには「該当キャラを使用する」「一緒に戦う」といった行動が必要。まぁ、分かりやすい。
前作の仕様では、キャラの好感度上げをする気にはとてもなれなかった。だからそこそこプレーしたものの、途中で止めた。
それが今作は、共感を全員最大値にまで上げられたんだから、自分でも驚きだ。「自然にそう出来る」作りになっていた。
上手いことやったもんだと思う。上手いこと製作者の掌の上で踊らされた。……望み通りだ。俺はそうありたいんだからな。
やり続けられるなら、後は只管「ミッション」をこなしていくだけ。ミッションミッションまたミッションだ。
今作には「ストーリー」「ヒストリー」等の幾つかのモードがあるが、やることは変わらない。まぁ無双だ、そういうものだ。
ステージは10ほどのエリアに分けられ、それぞれが通路で繋がっている。エリアを自軍のものにするのが基本方針となる。
無地エリアは入るだけで自軍領に出来るが、敵がいる場合、当然倒して奪い取ることになる。「無双」の始まりである。
ちなみに前作までは「雑魚を減らすと【隊長】が出現、それを倒すとエリア奪取」だったが、今作はそれがなくなった。
厳密には少しあるのだが、大半は雑魚減らしでエリアを取れる。これもゲームが格段に遊びやすくなった理由の一つだ。
無双はイメージに反して、ゲームのメインは「中ボス戦」である。雑魚より遥かに固くて攻撃も苛烈な中ボスとの戦いだ。
エリア制圧が目的でのゲームで、その度に中ボス戦と戦う必要がある……というのは、気が重かった。それが今作では無い。
何とも気楽なものである。まぁ隊長の存在がゲームを締めている面もあったから、完全にダメな要素だったわけでもないが。
つってももちろん今作にも中ボスは存在する。ミッション進行に合わせてウヨウヨと湧いてきて、行動を始める。
自軍エリアを敵雑魚に奪われることはほぼないが、中ボスは別だ。放置しておけば確実に自軍警備雑魚軍はブッ潰される。
だからエリアを占領しつつ、中ボスをプチプチ倒すのも大事だ。中ボスの位置はマップに表示されていて、追いかけるのは容易。
中ボスを倒すことでも敵の戦力ゲージを減らせるので、結局倒した方がいい。「必要な作業」だ。これが無双だ。
中ボスと言っても「敵キャラ」ではなく、自分でも使用可能なプレーヤーキャラだ。「そのミッションでは敵」なだけだ。
ガンダム無双の特徴として、ミッション毎に敵味方が激しく入れ替わるってのがある。雑ミッションでは完全ランダムだったり。
だから敵を敵として認識し難く、その意味でも盛り上がらない。原作を追うヒストリーモードならそこそこ熱いけど。
そんなこんなで敵の戦力ゲージをゼロにすればミッションボスが登場し、そいつを倒せばミッションクリアー。分かりやすい。
ミッションボスは性能が強化されていて、当然強い。けど基本は中ボスと同じ。丁寧に作業を繰り返し、倒す。
ちなみにボスに選ばれるキャラはほんまランダムなので、シャアやシロッコだけでなく、ハヤトやビーチェなこともある。
何ともカオスだが、これがガンダム無双だ。作品ごちゃ混ぜ具合を笑うのがこのシリーズの正しい楽しみ方だろう。多分。
自軍戦力ゲージが残っていれば死んでも復活可能……と書いたが、実はそうそうゲージは残らない。ガンガン減っていく。
何でって、死ぬからだ。いや俺じゃないよ。じゃあ誰だ、って? ……味方だよ味方! 役に立たない味方機だ!!!
無双は集団戦なので、プレーヤーにもCPUの味方がいる。大量の雑魚はもちろん、敵の中ボスに当たる特別な味方機もいる。
だが「味方だから戦力になる」と思ったら大間違い。そうなるケースは少なく、寧ろ足を引っ張られてばかりなのだ。
そして、中ボスを倒せば敵の戦力ゲージを減らせるということは? そう、味方機が死ぬと、自軍のゲージが減るのである。
もうほんま、味方は敵。何も考えず特攻ばっかして死んで自軍ゲージを減らしてくれる。もうじっとしてろお前ら!!!
「味方が足手まとい」というガンダム無双の伝統は今作も引き継いでいた。ムカつくが、これもゲーム性と受け入れるしかない。
ミッションによっては「特定の味方機が死ぬとゲームオーバー」もあるので、その場合は必死でそいつも守る必要がある。
もちろん向こうはこちらのことなど一切気にせず好き勝手に暴れ回る。幼児の世話をする保育士のような気分になる。
ただし全くの役立たずというわけではなく、特に敵の攻撃に対する弾除けとしては非常に重要な役割を果たしてくれる。
「味方」という言葉の意味を色々考えさせられるゲームである。まぁ結局は孤独な戦場、自分で何とかするしかないけどな。
ちなみに戦力ゲージがゼロになっても復活不可能というだけで、それで敗北するわけじゃない。その意味じゃ気にしなくていい。
「俺一人で十分だ」という腕自慢なら、味方を無視して一騎当千をすることも可能。それが一番無双らしいプレーかもな。
使用キャラ・MSはもちろんたくさんいる。今作では「ユニコーン」「ダブルオー」等の新作ガンダムも参戦している。
……もう新作じゃないか。最近のガンダムは全く分からん。だから最近じゃないっての。俺の認識など「SeeD」くらいまでだ。
と言ってもそれらが特別主役ってわけじゃない。アムロやカミーユも同様。どの作品も並列に扱われている。これでいい。
登場キャラが少ないとは感じなかったが、例えば「W」からはヒイロデュオトロワの3人だけだったり、絞り気味ではあった。
俺は薄いガンダムファンだからあまり気にならなかったが、特定作品に強い思い入れのある人はその辺注意すべきだろう。
キャラ達は戦場で原作に沿った台詞をガンガン喋ってくれる。「νガンダムは伊達じゃない!」「やるようになった!」等だ。
今作もガンダムゲーだから当然の演出だし、ファンにも嬉しいことだろう。……が、台詞がランダムで語られるのがなぁ。
ここぞの場面じゃなく雑魚蹴散らしシーンで「いいセリフ」を乱発されて、プレーヤーが浸れるだろうか? 俺は無理だ。
この点は前作まででも気になってたんだが、残念ながら改善されておらず。ある意味原作に引っ張られすぎだと思う。
中ボスキャラとの対戦では更に酷く、お互いがお互いの原作名台詞を乱発する。もちろん会話は噛み合っておらず、超カオス。
「作り物臭」が物凄く、熱い台詞に反して気持ちは醒める一方。もうちょい考えて台詞を喋らせるようにしてほしかった。
まぁこの「繰り返し」ゲームにそれを望むのは無理があるのかもな。キャラだっていつも幾つも名台詞を言えるわけじゃない。
作り物臭も何も、作り物なんだから。気楽にこのごちゃ混ぜお祭りゲームを楽しむのが正しい姿なのだ。……うーむ。
キャラは基本自分の機体にしか乗れないが、「ライセンス」を購入することで他機にも搭乗可能になる。最終的には全部可能に。
このライセンスも、前作ではキャラ毎に購入するという非常に面倒な作りだったが、今作では一回買えば全キャラ共通になった。
Zガンダムのライセンスを買えば、全キャラが乗れるようになるのだ。……プレーヤーが管理人? 変な世界設定ではある。
MSの機体性能の差は激しく、ユニコーンやダブルオーはかなり強かったりするので、ライセンスがあれば使い回せてかなり便利。
まぁ自機以外に乗ったからってキャラの台詞が変わるわけでもない(少しはある?)から、大して盛り上がることはないが。
強い機体より、主人公らをザクやジム等に乗せて戦う方が状況的に面白かった。ちなみに弱機体搭乗にライセンスは不要。
まぁ一応「夢のクロスオーバー」を楽しめると思う。それがガンダムファンの望みなのかどうかは俺には分からんが。
クロスオーバーと言えば、今作のメインであるストーリーモードは、ガッツリとガンダムシリーズのクロスオーバーである。
まず黒幕は、ナイトガンダム。SDではなく、リアルに成長(?)したナイトガンダムだ。見た目は割とカッコ良いと思った。
ちなみに「機体ナイトガンダム」と「乗り手ナイトガンダム」が別個に存在する模様。姿は同じだが。……突っ込まないでくれ。
そのナイトガンダムの陰謀(?)により、各タイトルのガンダムキャラが機体ごと「この世界」に召喚されてしまった。
もちろんキャラ達は何が起きたか分からんが、取り敢えず同じ様な状況になる連中と手を組み、事態の究明に乗り出す。
こうして幾つかのチームが出来上がり、それぞれが真相を求めて戦う。……何故「戦場」があるのか、とか、気にするな。
膨大な雑魚が敵味方共に一緒に出現する理屈も考えるな。全部ナイトガンダムの仕業だから。あいつは天狗。多分。
このモードでは作品を跨いだキャラ同士の会話が大量に挟まれるので、そういうのが好きな人はかなり楽しめると思う。
原作ではもちろんあり得ないし、他のクロスオーバーゲームでも、ここまで大規模なものはそうそうないだろう。
……「めいめい勝手な正義ばっか言ってる」のは同じなので、一体感はないけどな。ガンダムキャラって皆我が強すぎやねん。
そうしてストーリーが進んでいくんだが、ハッキリ言って過程は一切頭に入らない。「なんか戦ってる」でしかない。
難儀なクロスオーバーを実現させるよう頑張ってることは分かるが、残念ながら魅力的にはなってない。まぁしゃーないが。
最後はナイト氏が「俺はお前らを試しててん。まぁ合格。人類はきっと分かり合えるだろう。頑張れ」で去って終わり。
キャラ達はそれぞれの世界に帰るのだった。まぁこんなもんだろう。整合性とか、そんなん求めていいゲームじゃない……。
各原作を(今作なりに)追体験する「ヒストリーモード」もあり、こちらはキャラ固定で見知った物語を楽しめる。
ただ登場キャラが限られているので、例えばガンダムXだとガロードとティファしかいないから、中身スカスカだったりする。
あまり期待できるもんではないだろう。見た目と台詞を知っただけじゃキャラのことは分からん。知りたきゃ原作を見ろってね。
他にも色んなモードがあるが、やることは只管同じ。飽きっぽい人ならストーリーとヒストリーでお腹いっぱいだろう。
俺は物好きにも全てのミッションをやったが、困ったのがその出現条件。普通に進めていくだけでは出ないミッションも多いのだ。
例えば「ザクで20回出撃する」とか。そんなザク愛ないわ! ミッションやることは苦にならんが、出すのは相当面倒だった。
あ、ちなみに難度は易普難の三段階で、俺はずっとノーマルで通した。易難はどっちも極端であまり楽しくなかったから。
そして難度を変えても貰える報酬等にあまり(全く?)差はない模様。意地を張る必要はないので、自分好みにやればいい。
……しかし最終盤のミッションには難度が強制的にハードになるものが登場し、ここで初めて苦戦を強いられることになった。
出鱈目な攻撃力で圧殺され、もちろん味方は全く頼りにならず、勝敗条件の味方機があっさり死ぬから、守るのも大変だ。
繰り返すが、この時の難度は強制ハード。……悪くない。ここに来て製作者に認められた気がしてちょっと嬉しかった。
まぁ確かに難しいが、無双は無双だ。何度か頑張ればやれないことはない。この頃にはキャラや機体のレベルも相当高いしね。
そうして、全ミッションクリアー。「真のガンダム無双」という称号を得て、俺は伝説になった。だといいなぁ。はぁ。
そんなわけで俺のガンダム無双3は終わりを告げた……となれば話は早かったのだが、そう甘くなかった。トロフィーである。
トロコンに拘るかどうか。もちろん全部取りたいが、「実質的に無理」なゲームも多い。そういうのは諦めるべきと思ってる。
今作は、オフ部分はやれそうな気がして、実際全部取った。しかし鬼っ子が残っていた。ネット要素である。嗚呼。
ネットに繋ぎ、誰かと協力プレー。それを「100ミッション」やれば、オンライントロフィーはほぼ全部取得できる。
が、今作は既に発売から8年が経過している。今更オンに繋いでも人がいるとは思えん。仮にいても、100回付き合ってくれるか?
ハッキリ言って望みは薄い。他人依存なんだから「無理」に近い。それだったら諦めるしかない。延々待つほどの暇はない。
まぁ取り敢えず、やってみよう。オンにし、専用ミッションの中から一つを選び、待機。あとはもう願って待つしかない……。
……そしたら、驚くべきことにあっさり参加者がいた。驚きすぎてデカい声が出た。「マジで!?」と。マジだった。
どうやら外人プレーヤーの模様。定形挨拶が英文だった。あっちでも発売されてたんだな。まぁそれはいい。やろう。
とにかく2人でミッションをやる。マルチになってもやることは変わらず、いつものエリア奪取、そして中大ボス戦だ。
順調に幾つかのミッションをこなした。上限4人のとこを2人でやったが、それで十分と思えた。人数増えたら難度上がるのかな。
で、全てのオン用ミッションをやってみたが、正直全然面白くない。「何でこんなモード入れたの?」と首を傾げたくなる。
共闘と言ってもエリア制圧が主目的になるから、基本バラバラに行動する。互いに連携を取って戦うわけではない。
巨大ボスとの戦闘のみのミッションもあるが、無双らしく割とテキトーな感じで戦えるので、切実に協力が必要なわけじゃない。
本当にただオンで誰かとと言うだけで、それがゲーム性に繋がっていない。協力者は面白いんだろうか? 分からん。
やってもやってもつまらんので、早く止めたかった。……けど、そうはいかない。俺はトロコンを狙うのだ。嗚呼。
その後もちょくちょく人と出会えたが、当然活況なわけではなく、かっそ過疎だ。放置待ちでBGMを垂れ流す日々が続く。
たまに誰かが入ってくれても、長く付き合ってくれるわけではない。向こうは俺と違ってトロコン目的じゃないから。多分。
100ミッションやるのは想像以上に時間がかかる。ストレートに連戦出来ても3~4時間はかかるだろう。それくらいの量だ。
それを、過疎状況で、達成する。いやー無理でしょこれ。もう諦めよう。……そう思ったら人が来て、微妙な希望を見せられる。
「キツい」わけではないが、相当精神的にクる作業だった。変な表現だが、生殺しされてる感じ。あああ。あああああ!!
切羽詰まって、ツイッターで協力者を募ってみたりもした。「時間が経って検索で引っ掛けてもお気軽に声をかけて下さい」と。
それでも協力者は現れない。ならいっそ金を払おう! 「ソフト自腹+2時間くらいの付き合いで3000円払います」とか言った。
多分これは見た人ドン引きだったであろう。でも俺はマジだった。トロコンやれるなら3000円くらい安いと思った。
ちなみに口座番号を聞いて振り込むつもりだった。今なら電子金でもっと簡単に流せるのかな? ……けど、誰も来なかった。
いよいよもって手詰まり。一度は諦めたりもした。……でもおめおめと数日後に繋いでみたり。バンナム絶対に許さん。
オンラインの絡むトロフィーは止めろ!!!!! 今作をプレーして一番言いたいことはこれかもしれん。嗚呼畜生。
で。結果としては、達成できました。オン100戦に到達し、トロフィーを得て、同時にプラチナトロフィーを獲得。終わった。
とある謎の方が何故か非常に乗り気で、ガンガン一緒にプレーしてくれた。恐らくトロフィー目的ではない。故に謎だ。
まさか今作のオンが面白いのか? 正直理解不能だが、俺にとっちゃ渡りに船だ。一緒にやりましょう。幾らでも付き合います。
この人の存在が非常に大きく、何とか目標到達出来たのだった。……同時に速攻でオンは止め。ごめんなさい。仕方ない。
ほんま疲れた。トロコンに苦労することは多いが、「他人頼り」な今回はいつもと違うしんどさがあった。これ、無理である。
次からはさっさと諦めよう。もしやるなら協力(談合)相手を確保してからだ。最早ゲームでも何でも無いが、それでいい。
ああ、時間を無駄にしたなぁ。これある意味禁句だが、今作のオン待ちではそう思った。合計何時間待ったか考えたくない。
でも!! 俺の手(セーブデータ)には、輝くトロフィーがある。だからって誰も褒めちゃくれないが、俺は喜ぶ。いいんだ。
実績・トロフィーは、ゲームプレーにおける「自己満足」の極地のような存在である。だから俺は好きなんだろうな。
ま、でも、喜ぶのはほんの一時だけだ。俺には次のゲームが待っている。いつまでも勲章眺めて喜んでるわけにはいかないのだ。
アホか。まぁ一瞬の喜びなのは本当。こんなもんのために必死になれる自分が好き。……本当か? はぁ。
グラフィックは、今作で塗りがアニメ調になった。……が、正直俺には効果が分からん。良いとも悪いとも言えん。
今作は「MSの魅力表現」についてはどうなんかな。ガノタではないからそこも分からん。普通にカッコ良いとは思うが。
俺には「ロボット属性」がない。後天的に身に付くものとも思えんし、今後もこのままだろう。密かなコンプレックスの一つだ。
知ってるガンダムはあるし、こうしてゲームにもたまに触れる。けど本質的なMSの魅力は分からない。いつもこうだ。
うーん。考えてもしゃーないか。全体的に新型より旧型、特に初代のMSが一番しっくり来る。感性は普通にオッサンか……?
今作のMSは皆必殺技を持つが、その時を含めてカメラがずっと背後からなので、あまり見栄えしない。凝ってほしかった。
無双というゲームの性質上、「ディティールに凝る」んじゃなく、どうしても量的拡大の方向性に行ってしまうんかな。
まぁでも、シリーズ3作目としてこなれた画作りだったとは思うよ。と無難かつテキトーな感想を置いておく。
音楽は当然各作品のBGMを引っ張ってきて(ただし歌はない)いて、聞き覚えのある曲で戦うとやっぱ気持ちが乗ってくる。
「素材」が既にあり、しかもそれが非常に効果的。ガンダムゲームの非常に強いところだな。日本最強のキャラゲーである。
ふぅ。かなり長時間のプレーになったが、最後までダレることなくダラダラと続けられた。……なんて表現だ。でも事実だ。
ガッツリ濃密にハマるのもいいが、こういうダラダラも俺は好きだ。身に付かない娯楽……これぞテレビゲーム也。違う。
上に書いたように、今作はそうしてダラダラ長く遊べるよう様々な改良が施されていた。今作だからこれだけプレーできた。
ゲーム性に変化は少ないが、全体としては実は見違えるほどパワーアップしていた続編なのかもしれない。……褒め過ぎか?
まぁいい。俺は楽しめた。……中古108円購入だけど。製作者には申し訳ない気持ちで一杯です。心から遺憾に思います。
中古だろうと古かろうと、楽しめるゲームは面白い。ゲームのいいところなんだが、経済活動としては最低最悪である。
まぁ古ゲーを嗜む者には避けて通れない罪悪感だ。背負って生きよう。アホか。でもなぁ。安い中古ゲーの魅力と言ったら……。
今作から3年後、新作「真・ガンダム無双」が発売された。その名に誇りがあるのか、それ以降は出ていない。つまり最終作?
確かに、今作をやって「ガンダム無双」としてのネタはもう出尽くしてると感じた。ヒストリーモードとか毎回同じだしさ。
次作で集大成をやって終了……というのが綺麗な終わり方かもしれん。あのバンナムが続けてないくらいなんだからな。
無双は「手を変え品を変え」がやりやすいシリーズだが、コラボネタであるガンダムだけを何度も続けるのはしんどい。
寧ろ4回もよく続いたというべきなんだろう、多分。もちろん、いずれやってみたい。PS4でリマスターしてくれんかな。
実はこの前ゲオセールで買ったつもりだったんだけどな。カート入れたけど売り切れだったんだ。108円で。残念。
来年は、比類なき「機動戦士ガンダム」の放映40周年である。40年である、40年。凄すぎだ。そこまで時間が経ったのか。
そして40年を経て尚、ガンダムはバリバリ現役のコンテンツである。新作だけでなく、初代そのものもそうなのだ。
新たな展開をやりつつも、旧作を旧作で終わらせず、いつまでも「現役感」を出す。ゲーム化もその一翼を担っている。
全くもって、見事な手法だと思う。新旧入り交じって常に動いている……これがガンダムシリーズの強さの秘密であろう。
40周年祭りとしても当然色々動くのだろうな。もしかしたら無双新作もあるかもしれん。出るなら出るで歓迎するよ。
比類なき日本最強のアニメコンテンツ・ガンダムと、それの代表的ゲーム化作品・ガンダム無双の更なる繁栄を願って終わり。
MSとMS、だけど人間と人間の戦い、ぶつかり合い。永遠に売れるネタである。ビーム煌めく、雲を裂く。生きて見つめる……。
……でもなー。ガンダム見てると「勿体無い」と思わん? 簡単に爆散する宇宙船やザク1機が、一体幾らするのかと。
冗談ではなくマジで爽快感じゃなく勿体なく感じる。だから俺はガンダムに浸りにくい。戦争止めようよ! と思う。
じゃあ無双なんてやったらショック死するんちゃうか……と言いたいとこだが、無双は「突き抜けてる」から平気なのだ。
ザク1機2機が破壊されると顔を顰めちまうが、100機1000機だともう麻痺するしかない。爽快爽快、もっと連れてこーい。
はっは。ガンダム無双はまさに俺のために作られたガンダムゲーなのかもな。合うのも道理だ。ありがとうガンダム無双。
っと話が変な方向に逸れた。このまま本編や他ゲーでもザクの破壊を楽しめるようになるといいな。中の人? AIよAI。
細かいことは考えず、本能として戦いを楽しめ。アタマ空っぽの方が夢詰め込めるんだ。……それは別のやつやっちゅうねん。
はぁ。
拍手を送る
【メーカー】バンダイナムコエンターテインメント
【発売日】2010年12月16日
【定価】8023円(税込)
【購入価格】108円(中古)
【プレー時間】97時間
長くゲームをやっていると、「たまにやりたくなる作品(シリーズ)」てのが生まれる。誰でもそうだと思う。
ゲームは娯楽だから、同じ事を延々やっていれば、基本的に飽きる。対戦等で他人が絡まないといずれ新鮮味が尽きてしまう。
だから「ずっとやり続けられる!」わけではない。ある程度で一旦は作品寿命が終わる。だが時々、また再びやりたくなる。
そのシリーズが根付いている証拠である。もうお前にとってその作品は、ゲーム人生において欠かせない存在となったのだ。
妙な言い方をしたが、もちろん良い事だ。そういうシリーズを多く根付かせることが、ゲーム生活を楽しむコツかもしれん。
マリオ、ゼルダ、ドラクエといった有名シリーズはそういう存在の代表格だな。新作提供のタイミングもいい感じだし。
ゲーム生活の「幹」となる、根付いたシリーズを、今後も大事にしたい。……増えすぎると困ることにもなるけどね。はぁ。
「ガンダム無双3」である。比類なき元祖コラボ無双シリーズの3作目だ。発売は、今から8年前。
5年前、俺が無双シリーズを初体験したのが、第一作「ガンダム無双(インターナショナル)」だった。これが、面白かった。
最高とは言えないが、何故か続けてしまう不思議な中毒性。「無双魔力」と自分で名付けたが、それが確実に流れていた。
経験する前は、「雑魚敵を機械的に刈るだけ」というような偏見を持っていた。ハッキリ言えば軽く馬鹿にしていた。
その偏見も完全な間違いではなく、そういった部分はあった。でもそれ以上に面白さと中毒性があった。あと難しさも。
もちろん、気に入った。「無双とはこんないいものだったのか」と思い、長年未プレーだったことを少し後悔した。
その後、間を空けつつ「真・北斗無双」「ガンダム無双2」をプレー。まさに「時々やりたくなるシリーズ」として機能した。
……で、ガンダム無双2をやってから、もう3年以上。今度はちょっと空けすぎと思った。そろそろ無双をやろう。やりたいし。
てわけで順当に3作目、ガンダム無双3である。……ちなみに「北斗無双(無印)」とどちらにするか、かなり悩んでから決めた。
俺、真・北斗無双も実は相当好きでな。あれは面白いし気持ち良いよ。結局オン以外のトロフィー全部取るまでやったし。
過去作だけでなく無双は新作もガンガン出てるし、選択肢は増える一方だ。まぁ少しずつ、進んでいこう。それしかない……。
さて、開始。ちなみに1と2はXBOX360版だったが、今回はPS3版。特に理由は無い……まぁPS3版が安かったから。それだけ。
ゲーム内容には、ハッキリ言って殆ど変化が感じれない。もちろん新要素は入っているが、無双は無双だ。身も蓋も無いが。
通常技コンボを何度か繋ぐ→ガンダム無双の特徴(多分)であるブーストダッシュ体当たりで追撃→通常コンボに戻る。
基本これの繰り返しだ。ダッシュはゲージ(自動回復)を使うので延々コンボ継続は不可能だが、3ループくらいは軽い。
攻撃を当てたり食らったりすると必殺技ゲージが溜まり、満タンなるとその機体……モビルスーツ固有の必殺技を発動可能。
必殺技はMSによって様々だが、全技共通で「発動中完全無敵」である。なので攻撃だけでなく緊急回避としても便利だ。
これらの攻撃を繰り出し、夥しい数の敵を倒していく。何十何百と倒していく。何千何万と倒していく。億は……無理か。
一応通常技コンボの種類は多く用意されているが、色々使う必要はない。俺は3発殴り→ビーム→ダッシュを愛用していた。
あとはもう……只管、繰り返し。もちろんMSによって性能は違うし、その数は膨大だが、やることは概ね同じ。
変わらぬ安心感というか、停滞した単調さというか。3年ぶりでもガンダム無双はガンダム無双。これでいいのだ。……多分。
ホント、変わりない。負けるわけがない雑魚戦と、その100倍固い中ボス。3年ぶりでもすぐ思い出せる無双感覚があった。
ステージは幾つものエリアに分けられ、条件を満たすとエリア奪取、それを続けていくとやがて大ボス出現、倒せば終了。
これぞガンダム無双。「完成されている」所以であろう。……思考停止? 違う違う。いいんだよそれでファンが喜べば。
ただ、やることは同じだが、さすがにまんま同じではない。今作では「戦力ゲージ」という概念が新たに追加された。
これは自分を含めた自軍、そして敵軍それぞれの戦況を表すゲージで、エリアを取られたり撃墜されたりするとと減っていく。
敵軍のゲージを0にするとそこでボスキャラが登場する。味方のゲージが0の状態で撃墜されると、そこでゲームオーバー。
そう、今作では「戦力ゲージが残っていれば、撃墜されても復活できる」のだ。これは前作までと大きく違う点だった。
実はガンダム無双は「死ぬ」ことには厳しく、ミッション中でやられたら即ゲームオーバーという漢仕様なゲームだった。
といってもいつでもセーブ可能なので頻繁に記録しておけば困ることはないが、緩いイメージを覆す意外な事実だと思う。
そこが今作で大きく変わった。死ねる。こんなに嬉しいことはない。……いや死なないのが一番だし、実際そうは死なんけどな。
んでもう一つ、受けるダメージが「確定ダメージ」と「時間回復ダメージ」に分かれるようになった。
これは比類なき「ヴァンパイアセイヴァー」のインパクトダメージゲージシステムと同じである。……分からん? チッ。
要するにダメージを食らっても、その一部は時間とともに回復していくのだ。一部と言ってもその割合はかなり多くなっている。
今作は一撃で大ダメージを食らうことが多いが、そのまましばらく耐えていれば、かなりの体力を回復させられる。
敵からは逃げようと思えば幾らでも逃げられるので、つまり回復はし放題である。ピンチでも一息つけるのはありがたい。
が、もちろんと言うか敵側にもこのゲージシステムは採用されているので、攻撃の手を緩めると相手に与することになる。
やる時は一気に(攻撃を当てていれば回復は始まらない)やり、逆にやられそうになったら逃げて回復に務める。
攻防のメリハリが大事なゲームである。それを守っていれば、前作までに比べかなり「死なない」ゲームとなった。
これらの変化で、今作は旧作と比べて格段に遊びやすかったように思う。ストレス溜まる中途セーブの必要が殆どないからだ。
死んでもゲージがあれば復活可能で、かつ死ににくい。要するに難度が下がった。それも「理不尽度」を下げる方向で。
「敵が弱い」わけではなく、油断すると速攻で殺される危険性がある。だが緊張感を持っていれば、そうそうやられはせん。
とてもいい感じにゲームバランスが変化し、結果「遊びやすく」なった。かなり長時間プレーしたが、俺にその認識は薄い。
散々変化がないと書いたが、骨子の部分はそうでも、実はプレーヤーが楽しく続けられるよう色々と配慮が為されていた。
無双が単調で同じ事の繰り返しなのは、もうしょうがない。そういうものだ。それが嫌なら無双は避けなさいと言うしかない。
それを前提に、「楽しく続けられる単調」を目指して、シリーズは進化している。単調ゲーも奥が深いのだ。知らんけど。
だからと言って激烈に面白くなったわけではない。が、長時間真っ直ぐに楽しめたというの間違いないので、そこは讃えたい。
偉大なる単調である。伊達にこれだけ無双を乱発してるわけじゃないのだ。続いているのは、理由があるのである。
褒めすぎか。でも楽しくダラダラやれて良かったよ。難しいゲームやってると「折られる」ことも多いからね。はぁ。
もう一つストレス面で改善点があって、今作ではキャラの共感(好感度)が、「上がるだけで下がらない」のである。
前作では敵状態のキャラを倒すと下がったし、原作の設定により、アムロとシャア等、仲の悪い関係なんてのもあった。
それを今作では「キャラ間の好感度」が「プレーヤーとの共感(度)」になり、「やれば上がる」の分かり易い仕様となった。
(変な表現だが)実在するキャラ同士だと、どの関係でも仲良しになるのはおかしい。だが架空の「プレーヤー」となら?
今作にプレーヤーというキャラが登場するわけではないが、登場人物はイベントがあると独白の形でプレーヤーに語りかける。
イベントを発生させ共感を上げるには「該当キャラを使用する」「一緒に戦う」といった行動が必要。まぁ、分かりやすい。
前作の仕様では、キャラの好感度上げをする気にはとてもなれなかった。だからそこそこプレーしたものの、途中で止めた。
それが今作は、共感を全員最大値にまで上げられたんだから、自分でも驚きだ。「自然にそう出来る」作りになっていた。
上手いことやったもんだと思う。上手いこと製作者の掌の上で踊らされた。……望み通りだ。俺はそうありたいんだからな。
やり続けられるなら、後は只管「ミッション」をこなしていくだけ。ミッションミッションまたミッションだ。
今作には「ストーリー」「ヒストリー」等の幾つかのモードがあるが、やることは変わらない。まぁ無双だ、そういうものだ。
ステージは10ほどのエリアに分けられ、それぞれが通路で繋がっている。エリアを自軍のものにするのが基本方針となる。
無地エリアは入るだけで自軍領に出来るが、敵がいる場合、当然倒して奪い取ることになる。「無双」の始まりである。
ちなみに前作までは「雑魚を減らすと【隊長】が出現、それを倒すとエリア奪取」だったが、今作はそれがなくなった。
厳密には少しあるのだが、大半は雑魚減らしでエリアを取れる。これもゲームが格段に遊びやすくなった理由の一つだ。
無双はイメージに反して、ゲームのメインは「中ボス戦」である。雑魚より遥かに固くて攻撃も苛烈な中ボスとの戦いだ。
エリア制圧が目的でのゲームで、その度に中ボス戦と戦う必要がある……というのは、気が重かった。それが今作では無い。
何とも気楽なものである。まぁ隊長の存在がゲームを締めている面もあったから、完全にダメな要素だったわけでもないが。
つってももちろん今作にも中ボスは存在する。ミッション進行に合わせてウヨウヨと湧いてきて、行動を始める。
自軍エリアを敵雑魚に奪われることはほぼないが、中ボスは別だ。放置しておけば確実に自軍警備雑魚軍はブッ潰される。
だからエリアを占領しつつ、中ボスをプチプチ倒すのも大事だ。中ボスの位置はマップに表示されていて、追いかけるのは容易。
中ボスを倒すことでも敵の戦力ゲージを減らせるので、結局倒した方がいい。「必要な作業」だ。これが無双だ。
中ボスと言っても「敵キャラ」ではなく、自分でも使用可能なプレーヤーキャラだ。「そのミッションでは敵」なだけだ。
ガンダム無双の特徴として、ミッション毎に敵味方が激しく入れ替わるってのがある。雑ミッションでは完全ランダムだったり。
だから敵を敵として認識し難く、その意味でも盛り上がらない。原作を追うヒストリーモードならそこそこ熱いけど。
そんなこんなで敵の戦力ゲージをゼロにすればミッションボスが登場し、そいつを倒せばミッションクリアー。分かりやすい。
ミッションボスは性能が強化されていて、当然強い。けど基本は中ボスと同じ。丁寧に作業を繰り返し、倒す。
ちなみにボスに選ばれるキャラはほんまランダムなので、シャアやシロッコだけでなく、ハヤトやビーチェなこともある。
何ともカオスだが、これがガンダム無双だ。作品ごちゃ混ぜ具合を笑うのがこのシリーズの正しい楽しみ方だろう。多分。
自軍戦力ゲージが残っていれば死んでも復活可能……と書いたが、実はそうそうゲージは残らない。ガンガン減っていく。
何でって、死ぬからだ。いや俺じゃないよ。じゃあ誰だ、って? ……味方だよ味方! 役に立たない味方機だ!!!
無双は集団戦なので、プレーヤーにもCPUの味方がいる。大量の雑魚はもちろん、敵の中ボスに当たる特別な味方機もいる。
だが「味方だから戦力になる」と思ったら大間違い。そうなるケースは少なく、寧ろ足を引っ張られてばかりなのだ。
そして、中ボスを倒せば敵の戦力ゲージを減らせるということは? そう、味方機が死ぬと、自軍のゲージが減るのである。
もうほんま、味方は敵。何も考えず特攻ばっかして死んで自軍ゲージを減らしてくれる。もうじっとしてろお前ら!!!
「味方が足手まとい」というガンダム無双の伝統は今作も引き継いでいた。ムカつくが、これもゲーム性と受け入れるしかない。
ミッションによっては「特定の味方機が死ぬとゲームオーバー」もあるので、その場合は必死でそいつも守る必要がある。
もちろん向こうはこちらのことなど一切気にせず好き勝手に暴れ回る。幼児の世話をする保育士のような気分になる。
ただし全くの役立たずというわけではなく、特に敵の攻撃に対する弾除けとしては非常に重要な役割を果たしてくれる。
「味方」という言葉の意味を色々考えさせられるゲームである。まぁ結局は孤独な戦場、自分で何とかするしかないけどな。
ちなみに戦力ゲージがゼロになっても復活不可能というだけで、それで敗北するわけじゃない。その意味じゃ気にしなくていい。
「俺一人で十分だ」という腕自慢なら、味方を無視して一騎当千をすることも可能。それが一番無双らしいプレーかもな。
使用キャラ・MSはもちろんたくさんいる。今作では「ユニコーン」「ダブルオー」等の新作ガンダムも参戦している。
……もう新作じゃないか。最近のガンダムは全く分からん。だから最近じゃないっての。俺の認識など「SeeD」くらいまでだ。
と言ってもそれらが特別主役ってわけじゃない。アムロやカミーユも同様。どの作品も並列に扱われている。これでいい。
登場キャラが少ないとは感じなかったが、例えば「W」からはヒイロデュオトロワの3人だけだったり、絞り気味ではあった。
俺は薄いガンダムファンだからあまり気にならなかったが、特定作品に強い思い入れのある人はその辺注意すべきだろう。
キャラ達は戦場で原作に沿った台詞をガンガン喋ってくれる。「νガンダムは伊達じゃない!」「やるようになった!」等だ。
今作もガンダムゲーだから当然の演出だし、ファンにも嬉しいことだろう。……が、台詞がランダムで語られるのがなぁ。
ここぞの場面じゃなく雑魚蹴散らしシーンで「いいセリフ」を乱発されて、プレーヤーが浸れるだろうか? 俺は無理だ。
この点は前作まででも気になってたんだが、残念ながら改善されておらず。ある意味原作に引っ張られすぎだと思う。
中ボスキャラとの対戦では更に酷く、お互いがお互いの原作名台詞を乱発する。もちろん会話は噛み合っておらず、超カオス。
「作り物臭」が物凄く、熱い台詞に反して気持ちは醒める一方。もうちょい考えて台詞を喋らせるようにしてほしかった。
まぁこの「繰り返し」ゲームにそれを望むのは無理があるのかもな。キャラだっていつも幾つも名台詞を言えるわけじゃない。
作り物臭も何も、作り物なんだから。気楽にこのごちゃ混ぜお祭りゲームを楽しむのが正しい姿なのだ。……うーむ。
キャラは基本自分の機体にしか乗れないが、「ライセンス」を購入することで他機にも搭乗可能になる。最終的には全部可能に。
このライセンスも、前作ではキャラ毎に購入するという非常に面倒な作りだったが、今作では一回買えば全キャラ共通になった。
Zガンダムのライセンスを買えば、全キャラが乗れるようになるのだ。……プレーヤーが管理人? 変な世界設定ではある。
MSの機体性能の差は激しく、ユニコーンやダブルオーはかなり強かったりするので、ライセンスがあれば使い回せてかなり便利。
まぁ自機以外に乗ったからってキャラの台詞が変わるわけでもない(少しはある?)から、大して盛り上がることはないが。
強い機体より、主人公らをザクやジム等に乗せて戦う方が状況的に面白かった。ちなみに弱機体搭乗にライセンスは不要。
まぁ一応「夢のクロスオーバー」を楽しめると思う。それがガンダムファンの望みなのかどうかは俺には分からんが。
クロスオーバーと言えば、今作のメインであるストーリーモードは、ガッツリとガンダムシリーズのクロスオーバーである。
まず黒幕は、ナイトガンダム。SDではなく、リアルに成長(?)したナイトガンダムだ。見た目は割とカッコ良いと思った。
ちなみに「機体ナイトガンダム」と「乗り手ナイトガンダム」が別個に存在する模様。姿は同じだが。……突っ込まないでくれ。
そのナイトガンダムの陰謀(?)により、各タイトルのガンダムキャラが機体ごと「この世界」に召喚されてしまった。
もちろんキャラ達は何が起きたか分からんが、取り敢えず同じ様な状況になる連中と手を組み、事態の究明に乗り出す。
こうして幾つかのチームが出来上がり、それぞれが真相を求めて戦う。……何故「戦場」があるのか、とか、気にするな。
膨大な雑魚が敵味方共に一緒に出現する理屈も考えるな。全部ナイトガンダムの仕業だから。あいつは天狗。多分。
このモードでは作品を跨いだキャラ同士の会話が大量に挟まれるので、そういうのが好きな人はかなり楽しめると思う。
原作ではもちろんあり得ないし、他のクロスオーバーゲームでも、ここまで大規模なものはそうそうないだろう。
……「めいめい勝手な正義ばっか言ってる」のは同じなので、一体感はないけどな。ガンダムキャラって皆我が強すぎやねん。
そうしてストーリーが進んでいくんだが、ハッキリ言って過程は一切頭に入らない。「なんか戦ってる」でしかない。
難儀なクロスオーバーを実現させるよう頑張ってることは分かるが、残念ながら魅力的にはなってない。まぁしゃーないが。
最後はナイト氏が「俺はお前らを試しててん。まぁ合格。人類はきっと分かり合えるだろう。頑張れ」で去って終わり。
キャラ達はそれぞれの世界に帰るのだった。まぁこんなもんだろう。整合性とか、そんなん求めていいゲームじゃない……。
各原作を(今作なりに)追体験する「ヒストリーモード」もあり、こちらはキャラ固定で見知った物語を楽しめる。
ただ登場キャラが限られているので、例えばガンダムXだとガロードとティファしかいないから、中身スカスカだったりする。
あまり期待できるもんではないだろう。見た目と台詞を知っただけじゃキャラのことは分からん。知りたきゃ原作を見ろってね。
他にも色んなモードがあるが、やることは只管同じ。飽きっぽい人ならストーリーとヒストリーでお腹いっぱいだろう。
俺は物好きにも全てのミッションをやったが、困ったのがその出現条件。普通に進めていくだけでは出ないミッションも多いのだ。
例えば「ザクで20回出撃する」とか。そんなザク愛ないわ! ミッションやることは苦にならんが、出すのは相当面倒だった。
あ、ちなみに難度は易普難の三段階で、俺はずっとノーマルで通した。易難はどっちも極端であまり楽しくなかったから。
そして難度を変えても貰える報酬等にあまり(全く?)差はない模様。意地を張る必要はないので、自分好みにやればいい。
……しかし最終盤のミッションには難度が強制的にハードになるものが登場し、ここで初めて苦戦を強いられることになった。
出鱈目な攻撃力で圧殺され、もちろん味方は全く頼りにならず、勝敗条件の味方機があっさり死ぬから、守るのも大変だ。
繰り返すが、この時の難度は強制ハード。……悪くない。ここに来て製作者に認められた気がしてちょっと嬉しかった。
まぁ確かに難しいが、無双は無双だ。何度か頑張ればやれないことはない。この頃にはキャラや機体のレベルも相当高いしね。
そうして、全ミッションクリアー。「真のガンダム無双」という称号を得て、俺は伝説になった。だといいなぁ。はぁ。
そんなわけで俺のガンダム無双3は終わりを告げた……となれば話は早かったのだが、そう甘くなかった。トロフィーである。
トロコンに拘るかどうか。もちろん全部取りたいが、「実質的に無理」なゲームも多い。そういうのは諦めるべきと思ってる。
今作は、オフ部分はやれそうな気がして、実際全部取った。しかし鬼っ子が残っていた。ネット要素である。嗚呼。
ネットに繋ぎ、誰かと協力プレー。それを「100ミッション」やれば、オンライントロフィーはほぼ全部取得できる。
が、今作は既に発売から8年が経過している。今更オンに繋いでも人がいるとは思えん。仮にいても、100回付き合ってくれるか?
ハッキリ言って望みは薄い。他人依存なんだから「無理」に近い。それだったら諦めるしかない。延々待つほどの暇はない。
まぁ取り敢えず、やってみよう。オンにし、専用ミッションの中から一つを選び、待機。あとはもう願って待つしかない……。
……そしたら、驚くべきことにあっさり参加者がいた。驚きすぎてデカい声が出た。「マジで!?」と。マジだった。
どうやら外人プレーヤーの模様。定形挨拶が英文だった。あっちでも発売されてたんだな。まぁそれはいい。やろう。
とにかく2人でミッションをやる。マルチになってもやることは変わらず、いつものエリア奪取、そして中大ボス戦だ。
順調に幾つかのミッションをこなした。上限4人のとこを2人でやったが、それで十分と思えた。人数増えたら難度上がるのかな。
で、全てのオン用ミッションをやってみたが、正直全然面白くない。「何でこんなモード入れたの?」と首を傾げたくなる。
共闘と言ってもエリア制圧が主目的になるから、基本バラバラに行動する。互いに連携を取って戦うわけではない。
巨大ボスとの戦闘のみのミッションもあるが、無双らしく割とテキトーな感じで戦えるので、切実に協力が必要なわけじゃない。
本当にただオンで誰かとと言うだけで、それがゲーム性に繋がっていない。協力者は面白いんだろうか? 分からん。
やってもやってもつまらんので、早く止めたかった。……けど、そうはいかない。俺はトロコンを狙うのだ。嗚呼。
その後もちょくちょく人と出会えたが、当然活況なわけではなく、かっそ過疎だ。放置待ちでBGMを垂れ流す日々が続く。
たまに誰かが入ってくれても、長く付き合ってくれるわけではない。向こうは俺と違ってトロコン目的じゃないから。多分。
100ミッションやるのは想像以上に時間がかかる。ストレートに連戦出来ても3~4時間はかかるだろう。それくらいの量だ。
それを、過疎状況で、達成する。いやー無理でしょこれ。もう諦めよう。……そう思ったら人が来て、微妙な希望を見せられる。
「キツい」わけではないが、相当精神的にクる作業だった。変な表現だが、生殺しされてる感じ。あああ。あああああ!!
切羽詰まって、ツイッターで協力者を募ってみたりもした。「時間が経って検索で引っ掛けてもお気軽に声をかけて下さい」と。
それでも協力者は現れない。ならいっそ金を払おう! 「ソフト自腹+2時間くらいの付き合いで3000円払います」とか言った。
多分これは見た人ドン引きだったであろう。でも俺はマジだった。トロコンやれるなら3000円くらい安いと思った。
ちなみに口座番号を聞いて振り込むつもりだった。今なら電子金でもっと簡単に流せるのかな? ……けど、誰も来なかった。
いよいよもって手詰まり。一度は諦めたりもした。……でもおめおめと数日後に繋いでみたり。バンナム絶対に許さん。
オンラインの絡むトロフィーは止めろ!!!!! 今作をプレーして一番言いたいことはこれかもしれん。嗚呼畜生。
で。結果としては、達成できました。オン100戦に到達し、トロフィーを得て、同時にプラチナトロフィーを獲得。終わった。
とある謎の方が何故か非常に乗り気で、ガンガン一緒にプレーしてくれた。恐らくトロフィー目的ではない。故に謎だ。
まさか今作のオンが面白いのか? 正直理解不能だが、俺にとっちゃ渡りに船だ。一緒にやりましょう。幾らでも付き合います。
この人の存在が非常に大きく、何とか目標到達出来たのだった。……同時に速攻でオンは止め。ごめんなさい。仕方ない。
ほんま疲れた。トロコンに苦労することは多いが、「他人頼り」な今回はいつもと違うしんどさがあった。これ、無理である。
次からはさっさと諦めよう。もしやるなら協力(談合)相手を確保してからだ。最早ゲームでも何でも無いが、それでいい。
ああ、時間を無駄にしたなぁ。これある意味禁句だが、今作のオン待ちではそう思った。合計何時間待ったか考えたくない。
でも!! 俺の手(セーブデータ)には、輝くトロフィーがある。だからって誰も褒めちゃくれないが、俺は喜ぶ。いいんだ。
実績・トロフィーは、ゲームプレーにおける「自己満足」の極地のような存在である。だから俺は好きなんだろうな。
ま、でも、喜ぶのはほんの一時だけだ。俺には次のゲームが待っている。いつまでも勲章眺めて喜んでるわけにはいかないのだ。
アホか。まぁ一瞬の喜びなのは本当。こんなもんのために必死になれる自分が好き。……本当か? はぁ。
グラフィックは、今作で塗りがアニメ調になった。……が、正直俺には効果が分からん。良いとも悪いとも言えん。
今作は「MSの魅力表現」についてはどうなんかな。ガノタではないからそこも分からん。普通にカッコ良いとは思うが。
俺には「ロボット属性」がない。後天的に身に付くものとも思えんし、今後もこのままだろう。密かなコンプレックスの一つだ。
知ってるガンダムはあるし、こうしてゲームにもたまに触れる。けど本質的なMSの魅力は分からない。いつもこうだ。
うーん。考えてもしゃーないか。全体的に新型より旧型、特に初代のMSが一番しっくり来る。感性は普通にオッサンか……?
今作のMSは皆必殺技を持つが、その時を含めてカメラがずっと背後からなので、あまり見栄えしない。凝ってほしかった。
無双というゲームの性質上、「ディティールに凝る」んじゃなく、どうしても量的拡大の方向性に行ってしまうんかな。
まぁでも、シリーズ3作目としてこなれた画作りだったとは思うよ。と無難かつテキトーな感想を置いておく。
音楽は当然各作品のBGMを引っ張ってきて(ただし歌はない)いて、聞き覚えのある曲で戦うとやっぱ気持ちが乗ってくる。
「素材」が既にあり、しかもそれが非常に効果的。ガンダムゲームの非常に強いところだな。日本最強のキャラゲーである。
ふぅ。かなり長時間のプレーになったが、最後までダレることなくダラダラと続けられた。……なんて表現だ。でも事実だ。
ガッツリ濃密にハマるのもいいが、こういうダラダラも俺は好きだ。身に付かない娯楽……これぞテレビゲーム也。違う。
上に書いたように、今作はそうしてダラダラ長く遊べるよう様々な改良が施されていた。今作だからこれだけプレーできた。
ゲーム性に変化は少ないが、全体としては実は見違えるほどパワーアップしていた続編なのかもしれない。……褒め過ぎか?
まぁいい。俺は楽しめた。……中古108円購入だけど。製作者には申し訳ない気持ちで一杯です。心から遺憾に思います。
中古だろうと古かろうと、楽しめるゲームは面白い。ゲームのいいところなんだが、経済活動としては最低最悪である。
まぁ古ゲーを嗜む者には避けて通れない罪悪感だ。背負って生きよう。アホか。でもなぁ。安い中古ゲーの魅力と言ったら……。
今作から3年後、新作「真・ガンダム無双」が発売された。その名に誇りがあるのか、それ以降は出ていない。つまり最終作?
確かに、今作をやって「ガンダム無双」としてのネタはもう出尽くしてると感じた。ヒストリーモードとか毎回同じだしさ。
次作で集大成をやって終了……というのが綺麗な終わり方かもしれん。あのバンナムが続けてないくらいなんだからな。
無双は「手を変え品を変え」がやりやすいシリーズだが、コラボネタであるガンダムだけを何度も続けるのはしんどい。
寧ろ4回もよく続いたというべきなんだろう、多分。もちろん、いずれやってみたい。PS4でリマスターしてくれんかな。
実はこの前ゲオセールで買ったつもりだったんだけどな。カート入れたけど売り切れだったんだ。108円で。残念。
来年は、比類なき「機動戦士ガンダム」の放映40周年である。40年である、40年。凄すぎだ。そこまで時間が経ったのか。
そして40年を経て尚、ガンダムはバリバリ現役のコンテンツである。新作だけでなく、初代そのものもそうなのだ。
新たな展開をやりつつも、旧作を旧作で終わらせず、いつまでも「現役感」を出す。ゲーム化もその一翼を担っている。
全くもって、見事な手法だと思う。新旧入り交じって常に動いている……これがガンダムシリーズの強さの秘密であろう。
40周年祭りとしても当然色々動くのだろうな。もしかしたら無双新作もあるかもしれん。出るなら出るで歓迎するよ。
比類なき日本最強のアニメコンテンツ・ガンダムと、それの代表的ゲーム化作品・ガンダム無双の更なる繁栄を願って終わり。
MSとMS、だけど人間と人間の戦い、ぶつかり合い。永遠に売れるネタである。ビーム煌めく、雲を裂く。生きて見つめる……。
……でもなー。ガンダム見てると「勿体無い」と思わん? 簡単に爆散する宇宙船やザク1機が、一体幾らするのかと。
冗談ではなくマジで爽快感じゃなく勿体なく感じる。だから俺はガンダムに浸りにくい。戦争止めようよ! と思う。
じゃあ無双なんてやったらショック死するんちゃうか……と言いたいとこだが、無双は「突き抜けてる」から平気なのだ。
ザク1機2機が破壊されると顔を顰めちまうが、100機1000機だともう麻痺するしかない。爽快爽快、もっと連れてこーい。
はっは。ガンダム無双はまさに俺のために作られたガンダムゲーなのかもな。合うのも道理だ。ありがとうガンダム無双。
っと話が変な方向に逸れた。このまま本編や他ゲーでもザクの破壊を楽しめるようになるといいな。中の人? AIよAI。
細かいことは考えず、本能として戦いを楽しめ。アタマ空っぽの方が夢詰め込めるんだ。……それは別のやつやっちゅうねん。
はぁ。
拍手を送る
ガンダム無双は2までやりましたね!育てる機体が多すぎてある程度でやめましたけどw
たまにやりたくなるのは凄くわかります!俺もベルセルクかファイアーエムブレムやりたいなーとは思ってますよ、ただきっと途中で飽きるんでしようけどw
>たまにやりたくなるのは凄くわかります!俺もベルセルクかファイアーエムブレムやりたいなーとは思ってますよ
無双は確かに同じような内容のゲームを出し続けてますが、その分「飽きさせない工夫」に非常に力を入れてると思います。
今作も相当長くプレーしましたが、あまりそんな気がしません。これは何気に凄いことかもしれません。
そして「またやりたくなる」魔力。理想的です。続いてるシリーズには続く理由があるものですな。