腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

龍が如く5 ~夢、叶えし者~(PS3版)

2022年09月25日 16時42分49秒 | PS3ゲーム感想文
【ハード】PS3
【メーカー】セガ
【発売日】2012年2月16日
【定価】8629円(現物版)
【購入価格】108円(中古)
【プレー時間】130時間



龍が如くである。ええいもう説明は不要だろう。大人向けのゲームとして作られ既に17年、大人達も老齢に差し掛かっている!?
なんつーか、このシリーズには良くも悪く「勢い」を感じるなぁ。博打で作ってみたら売れた。売れたから続編を作った。
そしたらまた売れたから、その後は作りまくった。そしたら売れまくった……とまでは行かなくとも、好調なまま推移した。
しかし正直、「こんなに短期間でこんなに多く作ってよかったのか」と思わないでもない。勢いに乗りすぎたのではないかと。
もちろん、それで売れたんだし、作品は面白いんだから、何の問題もない。……何の問題もないならなんで文句付けんだよ!!
いや、でもさぁ。コピペの多用、練り込み完全放棄の物語、延々登場する桐生……機能不全を起こしてるとは度々感じるんだよ。
「大人のゲーム」という看板を立てて生まれた龍が如くで最もその大人要素を感じるのは売り方である。ある意味納得の結果か。
いやもちろん、俺は龍ファンだよ。1、2、3、4、OTEとやり、更に同スタジオ作である「バイナリードメイン」もプレーした。
どれもグダグダ言いつつ楽しんだし、バイドメ以外は全てトロコンした。龍が如くを否定するなどとんでもない。本心である。
……それが本心ではあるけど、な。生き急がないシリーズ展開があれば、と思うことも止められん。人間つくづく勝手なもんだ。
まぁ俺の都合など世界もセガも名越さんも一顧だにしてくれん。そもそも全部過去の話だ。既に龍シリーズは積み上がっている。
ファンたる俺にやれることは、一本一本こなしていくことのみ。去年今年といいペースでプレーできており、順調である。
であるならば、次は。「龍が如く5 ~夢、叶えし者。~」である。男のPS3版である。10年前である。ごめんなさい名越さん。

このゲームなー。当然プレーは今回が初めてだが、その10年前の発売当時、ジョーシンのゲーム屋でデモを眺めてた記憶がある。
家が貧乏な少年みたいだな。似たようなもんか。遥がアイドルやってるのを見て「あのヤクザゲーが!?」と驚いたもんだ。
随分遅れたが、あの綺羅びやかなデモで見たゲームをプレーできるのは感無量である。古くても俺には輝いてる一本だ。
で。俺は龍が如くファンながら、4とOTEのコピペっぷりにはかなり辟易した。あれは酷い。中古プレーのくせにそう思った。
龍シリーズの「開発期間が短い」のは美点だとしても、あれじゃその理由の半分はコピペである。そう言わざるを得ない。
その辺は制作者も重々承知だったようだ。次回作たる5は時間をかけて作り、圧倒的ボリュームで客の度肝を抜いてやる、と。
そんな意気込みで作られた(多分)龍5は……確かに、概要だけで度肝を抜かれた。なんと、日本全国5都市が舞台だという。
それはつまり福岡、大阪、名古屋、東京、北海道のこと。今までも2都市登場はあったが、その記録を大幅更新である。
もちろんこの規模を桐生ちゃん一人で賄えるわけがないから、主人公も歴代最多の5人。まぁ5人で5都市というわけではないが。
東京は無論神室町で、大阪は2で登場した蒼天堀、他3都市は全て初登場となる。なので当然、3都市は1から作ってある。
ここまでのコピペゲーとは打って変わった、大変な労力を注いだゲームである。いやまぁ、無論今作でもコピペはあるけどさ。
基本は今までと同じながら、ボリュームと新鮮味がある。これはいい。少なくともプレー意欲を煽る効果は十分だった。

ではプレー開始。……が、ガックガクだぁああ!!! ごめんなさい。正直、フレームレートの低さに愕然としました。
そっか、ついこの前までPS5で「バイオハザードRE2」をやってたからな。30fpsの今作とは雲泥の差がある。分かってしまう。
うーむ、これはやっちまったか……頑張ってPS4版にすべきだったか……と後悔した。けど結果的に、慣れちまった。30で平気。
安い食も美味く感じられることを「貧乏舌」というが、ゲームでもそれはあるのかな。俺は確実に貧乏ゲームだ。なんじゃそら。
10年前のゲームを平気で楽しめるし、フレームレートもやってりゃ慣れる。少し感じないでもないが、プレーに支障はない。
いつもの龍が如くだ。さぁ全国を股にかけて暴れるぜ。さぁ最初は新キャラからかな? ~第一章 桐生一馬~ ほげぇええ!!
い、いきなり桐生ちゃんからかよ。驚いた。これも4とやOTEとは違うぜという制作者からのメッセージなんだろうな。
舞台は福岡、永州町。龍が如く都市の法則に則り、リアルでありながら架空だ。別に現実名を使ってもええと思うんだがな。

さぁ~て、今回の龍が如くは~?? いつもと変わりません。まぁそら、いきなりコマンドRPGになったりはせんよ。……まだ。
街を移動、固定イベントは指定された場所へ、寄り道をするなら各種施設へ、喧嘩がしたければ……ピラが勝手に寄ってきます。
もちろん新要素はあるし、旧来の要素も作品を重ねるに連れ磨かれていってるが、龍が如くである。良くも悪くも変わらない。
フレームレートに慣れた俺の前には、見慣れた龍が如くが広がっていた。うーん。さすがにマンネリかなぁ。まぁやってくか。
…………面白いですねぇ!!! マンネリを感じる不安はどこへやら、少しプレーしただけで俺はすっかりガンハマリしていた。
「何が面白いか?」は、正直分からない。言ってしまえば「龍が如くだから」であり、俺が龍が如くを好きだからなのだろう。
こんの生き急ぎ多作名越総合エンターテインメンツが俺は好きなのだ。好きなゲームが目の前にあればハマるのは自然現象。
やることは同じながら舞台が新しい街というのも好印象だった。既知の安心感と未知のワクワク感がバランスよく併存している。
今更PS3版? イエスである。10年前のゲームだよ? 全くその通りである。それが面白いの??? 完全無欠に、はいである。

そうして俺が龍が如くにハマり始めると、それを邪魔する悪い奴らが毎回現れる。そう、ピラである。何の略かは説明すまい。
このシリーズは現実をベースにしているくせに、こと血の気と治安という点では毎回完全に開き直りファンタジーを展開する。
日本全国津々浦々に、ただ街を歩い……いや小走りしている男に喧嘩を売るピラが無限にいる。比喩じゃない。ピラは尽きない。
しかも闇に紛れてではなく、ピラは白昼堂々、道の真ん中で絡んでくる。なのに誰も通報をしない。いつから日本はブツブツ。
明らかに治安が崩壊しているが、実はそこはあまり問題ではない。何故なら彼らはパン人には絡まないから。世界最大の謎。
どうして明らかに強そうな、カタギでもなさそうな男に「オッサンはっけ~ん」と嬉々として口ずさみながら絡んでいけるのか。
2章の序盤、冴島は東城会大幹部だ。神室町ではパン人が知っていてもおかしくない。「絶対目を合わせちゃ駄目な人」として。
それでも、ピラは絡んでくる。いや「ヤクザ」が。神室町で、冴島に。向こうから意味不明の因縁を付けて。……はぁ。
毎回突っ込んでるが、改善されるどころか加速していく一方のピラの暴走。龍が如くワールドはこういうもの。一種の異世界よ。
仕方ないから俺は今回も「何故!?」の気持ちを封印し、異世界おじさんとしてピラ共を片っ端からボコった。虚しい戦いよ。
ブチのめしたら素直に反省するのがまたアレだ。……ただ、金はもっと置いていけ。今作は報酬がショボくなってた気がする。
序盤は特に低めに設定されていて、6人ボコして500円だった時は吹いたわ。お前全然反省してねーだろ○すぞコラぁ。

そんな龍が如くのピラ、との戦闘だが……まぁ想像通り、今回もつまんなかった。いや一応色々調整されてはいるんだけどね。
キャラが4人いてスタイル様々、武器毎に熟練度が設定され、最上級ヒートアクションが追加され……全部、些末なこと。
やはり根本的に面白いとは思えない。毎度毎度、やがてプレーがテキトーになってしまう。それで通じるんだから仕方ない。
武器の熟練度制は寧ろ余計な追加要素だった。上げないと上位武器を使えないのが不便で仕方ない。せっかく手に入れたのに。
そもそも龍が如くの武器は威力が低すぎて使う気になれんのよな。ドスで刺しても5ミリしか減らんってどんなんやねん。
ヒートアクションも色々用意されているが、流用が目立つから新鮮味薄し。追い討ちが多段になるのは長引くから要らないよ。
なんつーか、7でコマンド化したことがよく分かる。どうやっても面白くならないから遂に限界を感じてしまったんだろうな。
まぁそれでよくこれほど多くシリーズを出せたなと感心もするが。……俺以外のファンは実はこの戦闘が好きなの? うーむ。
ただ、今作は戦闘難度が低い。ピラに絡まれることは不快だが、戦闘自体は快適にやれる。このバランスはありがたかった。
大ボリュームの今作は、戦闘で時間を取られるとプレーがあまりに冗長になっちまうからな。ナイス判断だと言えるだろう。
雑魚もボスも殆ど苦戦なくどんどんボコせた。……いいこと、か? ゲームの戦闘は楽しみか、足枷か? 30年来の難題である。


ではもう龍が如くのもう一つの翼、寄り道要素はどうか。……こちらもまぁ今まで通りだった。必ずしも悪い意味ではないが。
幾つか新ネタもあるが、「街のプレイスポット」なんて、旧作でもうアイデアは出尽くしている。そうそう新しいものはない。
ボーリング、ダーツ、パチ屋……この辺は流用が如くで、新鮮味はまるでない。ダーツが上手くなってて個人的に驚いた。
しかし今作のミニゲームは実は本筋に組み込まれているものがメインだ。正確には本筋のサブ要素だが。なんじゃそりゃぁ!!
今作は主人公ごとに「アナザードラマ」がメインと別に用意されているのだ。アナザーなので、進行はプレーヤーの自由である。
しかしわざわざ名乗っているだけあり、かなり気合を入れて作られている。最初の桐生のそれからして、なかなか本格的だった。
そして各アナザードラマにはそれ専用のミニゲームが用意されており、今作の見るべきミニゲームはここになるだろう。
桐生は公道レース、冴島は狩猟……ヤクザ物語とは全く色合いの違う内容に、本編そっちのけでハマってしまうこと請け合い。
ごめんそれは言い過ぎ。けどアナザーとは思えない品質で、どれも楽しめた。ボリュームゲーとしての面目躍如と言えるだろう。
……あ、ミニゲームでは唯一、品田の鶏レースだけは糞だと思った。クソほど面白くない。何なんあれ? ゲーム性全然ないし。

もう一つの寄り道要素であるサブストーリーは、まぁいつものだった。特につまらなくも面白くもなく、今回は数もそこそこ。
アナザードラマに力を入れてる分、こっちは軽めにしたのかな。モブオブモブな顔の民衆ともっと触れ合いたかった。
今作も龍が如くらしく現実芸能人とのコラボに力を入れており、中でも今回「タツヤ」が目立った。料理人の川越達也氏である。
つっても俺は当人を知らんのだが、ググってみたらよく似ていた。ボイスは当人のもので「おいっしー!」が非常に耳に残る。
タツヤとのイベントはサブなのでやらなくてもいいが、やると食事にて体力ゲージを大幅に増やせるので、ほぼ必須である。
体力ゲージが増えると戦闘で有利なのはもちろん、飯を多く食えるからな。……いやこれが今作のトロで非常に大変なのよ。
一方、俺も知ってるすしざんまい社長は登場したもののイベント一回で消えた。店に行ったら対応してくれてもいいのにさ。
飲食店は今回地方色豊かで非常に多彩だが、ゲーム的にはキャラがカチャカチャして「これは美味いな」と定形台詞を吐くだけ。
ハッキリ言って何一つ面白くない。それでいて相変わらず満腹だと食えず、コンプが面倒なクソ要素だった。進化してない。

龍が如くのサブ要素と言えば!? ……もちろん今回もありますキャバクラ。今回もあってしまったキャバクラ。嗚呼バキュラ。
毎回収録されているのは好評の証拠。それが毎回俺にはただの苦痛要素なんだから、ファンと言っても全肯定はなかなか難しい。
しかし今回! の名越さんは、キャバクラ改革にかなり力を入れていた。流用に流用を重ねた前作までとは一線を画していた。
まず、攻略対象が5人に絞られた。桐生のみ二人で、残り3人の男に一人ずつ。数が少ない分濃く作られており、印象が良い。
実際キャバ嬢のモデリングは、少なくとも従来よりは格段に可愛かったと思う。俺でも300円くらいは払っていいかもと思った。
また画面構成も、前作までと違い常時向き合うようなアングルになり、親密感大幅アップ。造形品質向上とも相性バッチリ。
会話内容も、各地方の話題が嬢の方言で語られ、なかなかのものだった。俺でも390円くらいは払ってもいいかもと思った。
……とまぁ、歴代最高のキャバクラであることは間違いないが、それでも龍が如くのキャバクラである。基本は変わってない。
俺が良い気分になるのではなく嬢の機嫌を取るのが目的。好感度はキッチリとゲージ管理され、達成せねばイベントは起きない。
攻略? 「正しい選択肢を選ぶ」よ。正しさの判断? 知るかそんなもん。大人の男なら分かるんだろ。知らんけどな!
てわけで、今回もネットガン見のカンニング攻略は変わらなかった。品質は大幅に上がったけど、そもそも求めてないからね。
終章では秋山の店のヘルプとして5人の嬢が集まり、皆で頑張って売上を稼ぐ最終イベントがある。最後に相応しい熱さだった。
マージ今回のキャバクラは頑張っていたと思う。ちなみに福岡の子が一番好みだった。もう名前忘れたけど。はぁ。


物語。全5章構成で、1~4が各主人公編、5で全員集合纏め編となっている。……まぁ、良くも悪くも「龍が如くの物語」だった。
最初は、滅茶苦茶面白い。謎が謎を呼ぶ展開、先が気になって仕方がなく、ゲームを止める隙がない。最高の娯楽である。
……しかしやがて「あら?」と粗(洒落)が見え始め、そうなると瓦解が始まる。先に進んでも止まることなく、崩れていく。
終章で纏めに入る頃には、もう穴だらけでボッロボロ。それを無理矢理「瞬間のカッコ良さ」にて引っ張る。龍が如くである。
その場その場のシーンがカッコ良く、台詞が決まっていれば、それでいい。全体の流れや整合性なんてマジでどうでもいい。
「その場エンターテインメント」龍が如く、5になっても健在だった。……はぁ。まぁ必ずしも貶してるわけでもないんだけど。
粗が気になってしまうと、カッコええ場面にもシラケが入ってしまう。「大人向け」なんだから、野暮な突っ込みとも思わん。
しかし龍が如くはこういうもの。今までのシリーズ、例外なくこうだったと言ってもいい。そして俺は龍が如くファンなのだ。
そろそろ、折り合いを付けてもいい頃だろう。その場エンタとしての龍が如くを受け入れろ。整合性とかゴチャゴチャ言うな!!
……けどま、ここは感想の場だし? 言わせてよ。ここで吐いたら、また龍ファンに戻るからさ。はは。上手く行かないね……。


・桐生一馬編
あの世界最強ヤクザが、沖縄の児童養護施設を去り、福岡で偽名タクシー運転手をしているという衝撃の設定で今作は始まる。
一体何があったんだ遥の二次性徴で理性がヤバくなったんか……と思ったが、あんまし面白くない理由だった。それで去るか?
それはいいとしても、今時偽名でタクシー運転手なんてなれるか? 免許どうしたんよ。無理だろ。いつもの名越設定だった。
ともあれ新生活は割と順調にやれていた。しかしそこに東城会会長・堂島大吾が訪れる。……またかよ! またなのかよ!!
お前は一体いつまで、自分らの困りごとに桐生ちゃんを巻き込むんだよ!! 足洗って何年経ってると思ってんだよ!!!
大吾は今までもとても会長の格に見合わないと思ってたが、今作でまた格が落ちたよ。自分の力で難局突破を考えろやいい加減!
んで大吾ザビースト(尚かのウメハラと同名)が言うには、近江連合の会長が危篤で、このままだと東西ヤクザ抗争が再発する。
その対策として、九州・名古屋・北海道の各ヤクザと同盟を結ぼうという。……いやいや! いやいやいや! スケールデカすぎ!
名古屋はともかく、九州や北海道のヤクザと結んでも、事が起こった際に駆けつけられんやろ。どんだけ離れてると思ってんだよ。
そんな突っ込みは龍ワールドでは野暮の極み。タクの運ちゃんに極秘事項をベラベラ喋る大吾だが、桐生の反応は冷たかった。
そのまま大吾は去るが、翌日になって大吾の護衛ヤクザが桐生に接触。なんと大吾、あのあと失踪したという。なにやってん!!
お前攫われたの何回目だよ! ピーチ姫かよ! 桐生は最後に接触した人物として色々聞かれ、そこから騒動に巻き込まれていく。

てな感じで相変わらずカタギなのに巻き込まれていく桐生。プレーヤーとしては「もうそっとしといてやれよ」と思うだろう。
だが違う。途中、桐生は「どんなに誤魔化しても、俺は筋金入りの極道なんだよ」てな台詞を吐く。これには正直驚いた。
彼は巻き込まれて迷惑しているように見えて、実は抗争で喧嘩出来るのを喜んでもいたようなのだ。マジが桐生ちゃん。
終盤には「俺がどれだけ喧嘩に飢えてると思ってんだ」とも。……ピラをしばくのは喧嘩の範疇に入らんらしい。恐ろしい。
それならそれでずっとヤクザやってりゃええやろうに。なんで半端に養護施設長なんてやってたんだよ。正直分からんよ。
今作のサブタイトルは「夢、叶えし者」ということで、当然夢という言葉が色んな場面で使われる。けど俺にはピンとこなかった。
そもそも40越えたオッサンが夢を語るってのは現実的に考えて痛い。そのために努力してるならまだしも、筋金入りの極道だよ?
俺から見たら桐生の夢は遥ら子供達の成長で、それは既に叶えられてると思ってたが。よう分からん。喧嘩生活続行が本当の夢?
ともあれ九州の組をブチのめして傘下に取り入れ、反大吾の東城会幹部をブチのめし、桐生はその健在ぶりを見せつける。
そしてやはりというか、いつもの神室町へ向かって旅立つのだった。喧嘩がなきゃ生きていけないなら、仕方ないね。

桐生のアナザードラマは「デビルキラー」なる走り屋軍団とのレース対決が描かれる。……突っ込み無用。受け入れろ。
高速道路で他の車もいる中レースをするのは凄まじい光景だが、ゲームとしては割と面白く、俺は気に入った。やるやん。
それに合わせて描かれる物語も、いつものサブイベントを拡張したような形で楽しめた。周囲のキャラが絡んでくるのがいいね。
そしてタクシー運転手の本業もミニゲームとして登場し、これも慎重な操作や客との雑談対応など、なかなか凝ってて面白い。
桐生編のアナザードラマは総合的に大成功だったと思う。一章からこの出来だから、俺は一気にゲームにハマってしまったのだ。
惜しむらくは、遂に登場したヒロインっぽいキャバ嬢との付き合いが、この章だけで終わったこと。何でだよ! 惚れてたのに!
終章はおろかEDでも一切出番がなかったことには唖然としたよ。名越さんあの子のこと忘れてたやろ。さすが龍が如く。はぁ。


・冴島大河編
4EDで東城会直径組長に。獄中生活25年の死刑囚→東城会幹部 って、短期間でここまで出世したヤクザは空前絶後だろう。
……なのに今作では、いきなりムショ暮らしに戻る。それも自身が何かしたのではなく、誰かの罪を被った模様。
その辺の理屈はゴチャゴチャ語れられるが、正直全くピンと来ない。「ゲームの都合だから」と言われたほうがスッキリするよ。
実際そうでしかなかろう。北海道を、網走刑務所を出すために、冴島に出張してもらったんだ。そのための龍が屁理屈である。
何の罪でムショ行きになったのか、最後まで語られんかったし。捕まる時はテレビカメラ多数駆けつける芸能人待遇だったのに。
まぁ考えるだけ無駄だ。網走にブチ込まれ丸刈りになった冴島は、そこで2年生活し、同部屋の仲間と割と上手くやっていた。
そこに例によって刺客が送り込まれるわけだが……なんで日本の監獄はこうガバガバなのよ。一応は厳然たる国家施設だろうに。
ヤクザの意図通りに刺客が入所し、暴れ放題やり放題……意外とこれリアルだったりするんだろうか。知りたくもない現実だ。
まぁよう分からんけど結果的に冴島はムショを脱獄することになる。その際、同部屋で仲良くなった子分を一人連れて行く。
しかし追手(スノーモービルでチェイスをする、相手の気合と人数にビックリ)との戦いでコケてしまい、ある村で救出される。
そこは現代においてマタギ生活を送る、タイムスリップしたかのような村だった。冴島は狩りの技術を教わり、山へ入っていく。

むぅ。冴島編はとにかく「ゲームの都合で動かされてる」感が凄まじく、物語がちっとも頭に入らんというか、没入できない。
ムショ入りもムショ暮らしもそこからの脱却も。そういう意味では一番つまらなかった章である。網走の夜は寒かった。
しかし救いはあった。アナザードラマのマタギ生活である。極寒の冬山に入り、小動物から鹿、果ては熊までを狩る生活。
使う武器もいつもとまるで違う猟銃で、狙う際には緊張する冴島の息遣いが聞こえる。喧嘩ではない、食うための殺害。
それ故に残酷ながら高潔でもある。……狩りにそういう感覚を抱くのは個人的に違う気がするが、雰囲気には浸れるからヨシ。
マタギ編はミニゲームとしてはほどほどに面白く、雰囲気は本編と一線を画す静謐な感覚が心地よい。見事なサブ要素だった。
……まぁ最初こそ「命を奪う重み」みたいなのがあるものの、徐々に作業化していくんだがな。これもある意味リアルであろう。
あとラスボスが赤カブト(違う)なんだが、冴島が素手で戦う描写があるのは萎え萎えだった。完全にギャグやないか。
せっかくの重厚なサブ要素なんだから笑わせたらあかんやろ。まぁそれを言ったら始まりからしてギャグだったことになるが。
あーそれと。冴島編の街は当然ススキノモデルであり、雪祭りをやっていたりして北海道の冬らしい描写が色いろある。
……そんな街を、走るなや! 危ないやろ! もちろん一切コケないけどね。地方色も何もあったもんじゃない……。


・澤村遥編
あの100億の少女が遂に主人公化。男だらけ、それも30~40代のムサいオッサンが集う龍が如くにおいて、16歳の美少女である。
物凄く衝撃的だ。取り敢えずケレン味としてはバッチリである。で、もう16歳に成長した彼女の夢は、アイドルになること。
沖縄の養護施設で暮らしていた際、関西の芸能事務所社長に見初められ、大阪に来てアイドル修行をしないかと勧誘される。
人並みにそういう世界に憧れていた遥は悩んだ末に承諾する。尚条件が一つあり、それが「桐生が遥の元を去る」ことだった。
元ヤクの男が育ての親だなんて、仮にアイドルとして大成できたら大スキャンダルになる。今のうちにその芽を刈り取ろう、と。
……こんな条件を出された時点で、おじさん思いの遥は怒って断ると思うんだが……そうはならない龍が如くの「その場」である。
遥は条件を飲み、単身大阪へ。そこで懸命にレッスンを詰みながら地方アイドルとして活動し、遂に全国区になるチャンスを得た。
……というアイドル立身出世物語である。「厳しいレッスン」「コーチとの関係」「意地悪なライバル」等々、お約束盛り沢山。
遥編は「アイドルの下積み」から想像出来る話をベタに作った感じで、馴染みやすくはある。昭和の漫画ぽい。オッサン受けよし。

今作のサブタイ「夢、叶えし者」。しかし登場人物軒並みオッサン。ハッキリ言ってしっくり来るのはこの遥だけであろう。
実際、アイドルになりたくて努力を続け、困難にぶち当たっても進み続ける遥の姿に嫌味はなく、夢を追う者として好感を持てた。
ゲーム性も、さすがに遥に殴り合いさせるのは無理なので、歌やダンスを音ゲーに絡ませ、上手くこの章の独自性を出していた。
街中の雑魚戦は「ダンス好きにダンス勝負を申し込む」形に落とし込んでいた。節操なくピラに絡まれるよりよほど現実的である。
他、握手会やトーク番組、漫才までもミニゲーム化し、飽きさせない作りだった。流用要素がないだけで随分と新鮮に感じるな。
……現実は、どうなんかね。デビュー前から下着売ってた奴の話とかを見るに、ンなスポ根一直線な世界とは思えんが。
ただ、物語面はやはり龍がうーむだった。話の鍵となる事務所社長の扱いやら、ライバルデュオと強引に手を組む流れやら。
特に「全国デビュー前から東京ドーム(仮)コンサートを抑えている」って話には呆れた。アホかよ。誰がチケット買うんだよ。
しかもその話が直前まで伏せられてるし。もちろん開催したライブは満員だし。マジいつどうやって売ったの? ノウハウ教えて。
場エンが如くの本領発揮だった。……うう。そういうものだと分かっているのに。分かっているはずなのに……。

そして、最終盤。ライブを盛況のうちに終えた遥は、アンコールの声に応え、再び観衆の前に立ち、自分の思いを語り始める。
「やっぱ桐生ちゃんら家族も大事だから、これをもってアイドル辞めて普通の女の子に戻りまーす」ズッコーン!!!!
いやいや。いやいやいや。何だったんだ。この長大な物語は一体何だったんだ!?!? 夢、叶えたら後はどうでもいいと!?
桐生らとアイドルどっちを取るかなんて、とっくに散々悩み終えたはずだろ!? 何で今更掘り返して、全部反故にするんよ!?
いやー、なかった。ないにも程がある。これは場エンになってないですよ名越さん。その場ですらツッコミが止まらなかった。
そしてEDでは謎のセンサーで桐生ちゃんを発見するし。周囲誰もいないし。場エン場エン!! まぁ絵にはなってますね確かに。
けど僕の心は降り積もる雪のごとく冷えていきました。どうして俺は龍が如くファンなんだろう? 面白いからだよ。はぁ。


・秋山駿編
秋山編は遥とのセットで3章扱い。遥だけだと荒事方面に対応出来ないから、保護者的存在が必要になったということだろう。
数年前から「スカイファイナンス蒼天堀支店」を作るために事務所開設の準備をしていた。その流れで遥と落ち合うことになる。
しかし、無理がある。秋山の金貸しは「無利子無利息、課題を達成できたら上限なし」という、商売じゃなく100%道楽だ。
一千億(個人ではもっと?)の資産を持つ秋山だから可能なフザけた営業である。……それの、大阪支店を作る、だぁ?
意味分からんよ。大阪でも同じことして、更に道楽の幅を広げるの? んで東京本店は部下の花ちゃんに任せてるって?
秋山の手法は本人以外に融資の判断は出来ないだろう。花ちゃんが自分で課題考えて上限なしで貸すのか? アホかって。
ごめんそろそろツッコミに疲れてきた。これでもゲーム中は大ハマリでプレーし続けたんだがなぁ。はぁ。
正直秋山編に見るところはあまりなかった。関わりが薄い。あくまで遥の保護者として登場してた感じが拭えなかった。
唯一良かったのはサブイベント(アナザードラマじゃない、秋山には用意されてない)での銀行員時代の後腐れ解決だな。
リリ似の彼女、今も幸せにやってるやん。……裏切りモンだけど。札束見せびらかしに行ったら? 秋山は大人だった。


・品田辰雄編
やっと出ました、完全新人主人公。しかもヤ方面とはまるで無関係な生粋のカタギ、職業はうだつの上がらない風俗ライター。
だが無論ただのパン人ではなく、15年前はプロ野球新人選手だった。しかもデビュー戦でサヨナラ本塁打を放ち、一躍ヒーローに!
しかし何とその試合に野球賭博の嫌疑がかけられ、結果として品田は永久追放処分に。無論本人には全く心当たりがない。
反論も受け入れられず、名古屋でほそぼそと暮らしていた品田の前に、黒いコートにグラサンの怪しさ大爆発男が現れる……。
はぁ。風俗ライターって仕事は現実にあるんだろうけど、経費で風俗行けるんなら結構美味しいんじゃなかろうか。知らんけど。
エロシーンは無いが、ソープだの本番だのと言った単語は出てくるので、D指定じゃまずいんじゃないかと思った。知らんけど。

……しかし品田編は、無理がある。だから全編無理があるっての。もうツッコミはよそうよ。いや俺もそうしたいけどさ!!
野球賭博という特A級事件の当事者として顔が売れまくってるはずなのに誰も知らない設定だし、地元ヤクザが互助会だし、
生粋のパン人なのに何故かいつも通りピラには絡まれ放題だし、哀川翔は見掛け倒しで何の役にも立たんし……嗚呼っ!!
品田自身は内心熱いけどヘタレって感じで嫌いじゃないが、シナリオがそれを活かせていなかった。まぁ、龍が如くだし。
そして品田は元プロ野球選手、そして実は今も情熱を失っておらず、トレーニングとバッティング練習を日々欠かしていない。
なのでミニゲームのバッセンも品田のみ別システムが搭載されており、アナザードラマもそれを活かしたものになっている。
桐生らでやる従来のバッセンはいつも通り難度が高いが、品田のは簡単で、設定通りだった。そこまで考えてないよ名越さんは。
アナザードラマのシナリオは本編に劣らず無理があったけどな。高校時代のことをあそこまで引き摺ってる奴なんていねーよ。

品田編で一番印象的だったのは、終盤の某ボスである。それは誰もが知る男。あいつだよあいつ、東城会の大幹部、つーか会長。
ここでは氏の名誉のために名前を伏せて、仮にDDとしておこう。名誉を守る必要あるの? ある。だって彼、品田編の大ボスだ。
多少は喧嘩が強いとは言え上から下まで完全なカタギである品田と、東城会の会長であるDDがガチタイマンを張るのである。
龍が如くでは大ボス決戦時、衣服を「バッ」と脱ぎ捨てて背中の彫り物を見せる演出がお約束だ。……早脱ぎの理屈は問うな。
今作でも最終章でそれはある。桐生や冴島、敵ボスももちろんやる。ではDDは!? ……この章で、品田相手にやってくれたよ。
いやいやいや。繰り返すけど品田は生粋のパン人よ? それ相手に不動明王モンモンを「バッ」て。恥ずかしすぎて赤面したよ。
戦いの舞台も、桐生らがミレニアムタワーの屋上なのに対し、こっちは汚い雑居ビルの屋上だよ。格差ありすぎて涙が出たよ。
そしてもちろん、品田シナリオなんだから勝つのは彼だ。DD、シロートに「バッ」までやって威厳見せまくって喧嘩に負けた。
俺の場合、倒れた相手の足を持って引き摺って走るというギャグ系のヒートアクションでトドメを刺したので、余計に滑稽だった。
もうほんま、DDを休ませたれよ。彼はどう考えて会長の器じゃない。堂島元会長のやらかした業が息子に降り掛かってる。はぁ。


・終章
各地から神室町に集まり、最後の戦いが始まる。敵も味方もだ。北海道から遠征に来てくれる連中もいて、旅費が心配になったね。
纏めに入るということで場エンとしては見せ場たっぷりだが、その分の歪もまた過去最高帳。もう言うまい。面白かったよマジで。
ただ、ここまで来てまだ見えてこないのがラスボスだ。敵の黒幕が(場エン全開で)登場し、一応話がどういうことかは判明した。
そいつとも戦うが、どうもラスボスではなさそうだ。では誰が? もうどう考えても役者は出尽くしている。該当者がいない。
実際、作中でも桐生(最後は一人で戦う)がラスボスのいる部屋のドアを開けるまで正体は隠されていた。そして……ドンッ!!
……はぁ。なんでお前が。「全ては最初から仕組まれていたんですよ」はいそさすがですなごしさんですみごとにだまされました。
まぁ確かに、強そうな男ではある。40や50のオッサンラスボスより、ガチで戦う相手としては適していた。そういう威厳はあった。
けどあまりにも、あまりにも、突然。そして、ここまでの話であった幾つものやり取りが「全部ウソでした」という虚しさ。
龍が如くで人を信じちゃいかんねほんま。数時間後には後ろから「ご苦労さんでした桐生さん」と銃を突きつけてくるんだから。

けどまぁ非常に真っ直ぐなタイマン最終戦だったから、スッキリ終われたとは思う。奴も生き残ったしね。今後どうすんのかな。
んで傷付いてボロボロの桐生が雪の街を一人でフラフラ歩き、それを勝手にアイドル引退した遥が発見し、今作は終わる。
うーん。何だったんだ一体。夢とは。夢を叶えるとは。夢を叶えた後の現実とは。今作から俺は何を感じ取ればいいんだろう。
恐らくそんな風に考えることさえ無駄。龍が如くは話が色々アレだから、ある意味考察は盛り上がる。けど無駄。断言する。
名越さんはそこまで考えていない。仮に上手く筋が通る理屈が見つかっても、それは名越さんが想定したことじゃない。断言する。
龍が如くは場エンとそれへのツッコミを混ぜ合わせて遊ぶ総合エンターテインメントなのだ。俺は今後もそれを続けるだろう。
物語は桐生一馬最終章(先日あっさり反故にされたが)である「6」に続く。既に購入してある。楽しみにしていよう。はぁ。


さて、ゲームをクリアーしたならトロタイム。つっても今回はクリア前の自由時間に既に相当な部分まで終わらせていたのだが。
今作はとにかく分量が多く、トロ面でも「達成度100%」がある。ミニゲーム、食事、ヒートアクション等の全埋めが必要となる。
達成度100%と言うと極悪難度だった「3」が思い出されるが、今作はそこまで厳しくない。やっていればどんどん埋めていける。
でもとにかく、量がすごい。食事をコンプするだけでも大変だ。例によって飯も酒も一回で取れる量には限りがあるからだ。
ミニゲームも3より楽とは言え鼻歌ではコンプ出来ない。分量+緊張感で、正直本編より大変だ。ヤクザ抗争など楽なものよ。
ちなみにこれをやっていると、「各地方の特色なんて意外とないなぁ」と感じたね。店もやることもピラも、どこも同じやもん。
今作は頑張って地方色を出そうとしているが、「所詮ゲーム」の域を全く越えていない。紛いもんだ。寂しい話だがそうだった。
だから大半は作業だが、先が見えている作業はそんなに苦痛じゃない。俺は頑張って埋めた。そして遂に、大半をやりきった。
幾つか残りはあるし、本編2周目もあるが、まぁ8割方終えたと言っていい。龍がトロコン道は今回も成せた。……はずだった。

はい。結果的に、トロコンは諦めました。根性なし? 俺のせいじゃないよ。端的に言うとバグ。ゲームのせいで、出来なかった。
軽く説明すると……今作には「ビクトリーロード」というサブ要素があるのね。まず各地方でピラとは違う奴らと何度も喧嘩する。
するとやがて「予選突破」となり、本戦が神室町で行われる。全員でこれをやると、桐生を操作し他3人と戦うイベントが始まる。
……で。俺はこれを本戦まで進めたのだが……本戦を「やる」を選択すると、画面が黒くなりシーン。ゲームが止まってしまった。
最長で30分待ったが、何もなし。移動の操作は受け付けてるようだが、画面真っ暗だから何も分からず。当然ボタン反応はなし。
それから、色々やった。フラグや持ち物に変化を付けて試し、違うセーブデータで試し、果てはソフトをもう1本購入して試した。
しかし全て失敗。無慈悲な真っ暗画面が鎮座した。尚、ネットで調べると、2人ほど全く同じ症状の人がいた。対処法は多分ない。
恐らくレアバグではあるのだろう。だから最初からやり直せば恐らく大丈夫だ。……けど。俺はここまで、どれだけやってきた?
単純に、もう100時間以上プレーしていた。最初からとなると、埋め要素も全て最初からとなる。アホか。俺は人間なんだよ。
はい、諦めました。途中までやってた2周目もそこで止め。完全にやる気が無くなった。しゃーないだろう。俺は悪くない。
ここまで5作品を全てトロコンし、今作も順調にやってたのに……まさかこんなことになるとはな。名越さんは知らん顔してる。
今後もシリーズやって行く以上、「もうやらん!」なんて言えんしな。泣き寝入り一択である。弱いパン人の定めだった。はぁ。


そんなわけで、文句言いつつもドハマリ出来たのに、最後の締めで盛大に味噌がついた龍が如く5であった。残念やのう。
けどあんまし恨む気もない。コロナで自宅療養とやらになってた時、一番の薬になってくれたからな。ほんまやりまくったよ。
決して負けたわけじゃなく、バクさえなけりゃトロコン出来たという確信もある。もういいや。元々自己満足一色の要素だし。
ゲーム自体を大いに楽しめたのは間違いないしな。10年前のゲームを110円で買って130時間やり込むってほんま。感謝だよ。
また10年後くらいに再プレーすることがあれば、リマスター版でトロコンを目指そう。遠大な話やのう。その頃の俺は……?
さて。1HDからここまでシリーズ6作品、全てPS3でプレーしてきた。大半が中古で、その点は名越さんごめんなさいとしか言えん。
しかしそれもやっと終わった。遂に俺は龍が如くPS3版を卒業し、次回作からはPS4でのプレーとなる。これは非常に大きい。
絵の質や快適性が格段に上がり、何よりスリープが使用可能になる。長時間プレー必須のタイトルではこの上なくありがたい。
また今までと違い、今後のタイトルは既に新品で購入している。名越さんに後ろめたさを感じることなく堂々とプレーできる。
正直、すぐにでも始めたいくらいである。色々と事情があってそうはならないが、まだまだ俺の龍が如くは続いていくこと確定だ。

じゃあ「6」よ待ってろよ、あの後の桐生と遥がどうなったのかじっくり見せてもらうぜ! ……とは、残念ながらならない。
次は「維新!」である。その次は「0」で、更にその次は「1極」だ。発売順だかんね。大人は前言を守らなきゃならん。
まぁそれはいいんだが……実にタイミングの悪いことに、維新のリメイクがつい先日発表された。無論、PS5世代専用で。
なんで俺がこれからやろうという時に……まぁ古いもんを追ってるのが悪いわな。維新も来年で9年にもなる古さだし。
リメイク版も気になるが、さすがにせっかく(新品で)買ったゲームを無視するわけにはいかない。次は無印維新である。
そして維新リメイクと同時に、新作「7外伝」と「8」が正式発表された。……どちらも桐生ちゃんが主役である。なんじゃそら!

この点はツッコミたくて仕方ないが、まぁプレーする時の楽しみに取っておこう。いつになることやら。10年後か?
その答えは、俺のプレーするペース次第である。ガンガンやれば早まり、やらなきゃ遅くなる。当たり前すぎる話である。
龍が如くは出るスピードも早ければ、話の進み方も速い。ボーッとしていたら置いていかれる。これまで散々経験しただろ。
幸い、追走は順調だ。このままやっていくしかない。いつか追いついてやるぜ桐生ちゃん。その時ユーは60歳くらい?
比類なく中年が更に年を取り老境に差し掛かってきている大人のゲーム・龍が如くをまだまだやりたいと思いつつ終わり。
いやぁ、人間、歳を取る。どこまで行ってもこの真実からは逃げられない。龍が如くもそこだけは場エンも何もなくリアルだ。
30代だった桐生が40代へ、最新作だと50代か? いつまで殴り合いが出来ることやら。俺も、いつまでゲームできることやら。
最新作でもまだ彼には戦う理由と意志があるわけだよね。大したもんだよ。筋金入りの極道、か。つまり「好きだから」か。
俺もゲームの道を極めたいもんだ。アホか。まぁ一歩一歩歩いていくだけである。はぁ。








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Unknown (サク)
2022-10-12 13:38:15
龍が如く5、プレイお疲れ様でした。
龍が如く5は当時?私も買いました。しかも同梱版
と言っても、値崩れしてたからですけど。なんか普通のPS3以下の値段で売ってたんですよね
それでソフトとか色々同梱されていたのでお得でした。ただ、PS3本体はヤクザの家紋が何個も入っていて、お世辞にもおしゃれとは言えないようなものでしたけど…
金色のコントローラーは割と落ち着いた金色という感じで結構好きでした。あと、デカいバスタオルが入っていて、ふかふかとしていて良い品でした。今でも普通に使っています(笑)

ゲーム内容も、よく出来てましたね。実はこの時初龍が如くだったので、シナリオの逸脱っぷりに笑ってしまいました。なんで俺はヤクザゲーをやっていた筈なのに、マタギになって熊狩ったり、アイドル音ゲーをやってるんだ…?と
その辺りのサブ要素もよく出来ている辺りはさすがでしたね。音ゲーは曲も含めて結構好きだったなぁ…

あと、一般人に薦めやすいゲームでしたね。龍が如くはゲーム界の幕の内弁当という風に評していた記事を見たことがあるんですが、まさにその通りだなと感じました
バラエティに富んでいて、1つ1つのクオリティも高いので、ゲームを普段あまりやらない人にとっても大ハズレはしないだろうなと。ヤクザものっていうのも世界観が分かりやすくていいですね

ただ、逆に自分はそういう幕の内弁当的なゲームがあまり好きじゃないんだなと気付かされたゲームでもありますね。1つ1つの要素はしっかりしていただけに、尚更
まぁプレイ自体は普通に楽しめましたけど
返信する
Unknown (ota)
2022-10-14 01:40:11
サクさんはPS3を今作バージョンで買ったと以前言ってましたね。色々入った豪華同梱版なのに普通に買うより安いとは何とも皮肉なw

>実はこの時初龍が如くだったので、シナリオの逸脱っぷりに笑ってしまいました。
しかもすぐプレーしたんですね。続編、それも5作目から躊躇なく飛び込むとは……まぁ初見でも十分楽しめるとは思いますが。気にしすぎかな。
>ゲームを普段あまりやらない人にとっても大ハズレはしないだろうなと。
俺はキャバクラ嫌いだけど、あれ目当てにシリーズをプレーし続けてる人も多くいるんでしょう。皆それぞれ刺さってる部分が違う。
そのバラエティ性が龍が如くの強みなんでしょうね。今作をやって「微塵も面白くなかった」て人は殆どいないのではないかと。

>ただ、逆に自分はそういう幕の内弁当的なゲームがあまり好きじゃないんだなと気付かされたゲームでもありますね。
あ、そうですか。まぁ今作に関してはボリュームが悪い意味でも多く、ちょっと散らかりすぎかなとも思いました。
物量で誤魔化してる感じはOW系ゲームにはありがちな不満ですね。それだけじゃないところを見せてほしいものです。
返信する
Unknown (サク)
2022-10-15 16:49:10
あー、同梱版の話そう言えば前にも書いたかもしれません
同じ話を何回もするおじいちゃんみたいになっちゃってますね(笑) 恥ずかしい…

当時は前作をやらずにいきなり最新作からやるということに抵抗はありましたね
ただ、PS3本体を買ったら付いてきたというだけだったので、それのためにわざわざ1からやるのもなぁと思い、5から始めてしまいました
あとネットの評判を調べてみたら、龍が如くのストーリーなんて真面目に追いかけるほどのものじゃないというような感じだったので、じゃあいいかと

最近はシリーズものを途中からやることに殆ど抵抗はなくなりました。昔はシリーズものはやっぱり1から始めないと…って思ってたんですけど、それで挫折することが余りにも多くて(笑)
あとやっぱりゲームって新しいほど面白いな、進歩しているなという実感があるので、「この新作ゲーム面白そうだけど過去作遊ぶまでは遊べないなぁ」という状態がずっと続くのは勿体ないなというように思うようになりました
しかもやりたいゲームが多いとその状態が何年も続くことになりますからねぇ。酷いと10年超えたり(笑)

そう言えば、昔サクラ大戦シリーズに手を出してみようと思って1をプレイしたら挫折したんですが(笑)、去年新サクラ大戦をプレイしたらよく出来てて楽しめました。まぁでも多分過去作は多分やらないかなぁ…。1がリメイクされたらやるかもしれませんけど
続編で前作のネタバレがガッツリ入るとかでも無ければ、最新作をやって気に入れば過去作に戻ってもいいわけですし、1から順番に~ということにはあまり拘らなくなりました
返信する
Unknown (ota)
2022-10-16 22:35:45
>あとネットの評判を調べてみたら、龍が如くのストーリーなんて真面目に追いかけるほどのものじゃないというような感じだったので、じゃあいいかと
火の玉ストレートやめてwww 完全に連作なのに酷い言われようですな。まぁぐうの音も出ませんが。

>あとやっぱりゲームって新しいほど面白いな、進歩しているなという実感があるので、「この新作ゲーム面白そうだけど過去作遊ぶまでは遊べないなぁ」という状態がずっと続くのは勿体ないなというように思うようになりました
これは本当そうですね。「1から~」なんてのは20年前なら通用した価値観だけど、現代では無理があるとしか言い様がない。
例えばドラクエを新規にやるのに初代から追えなんて無茶苦茶でしょう。ましてオリジナルとなると環境的にも無理がある。
品質も基本的に最新作が一番高いんだから、1からとなると極論「まず一番ダメな作品からやれ」となる。そんなアホな話はない。
だから素直に最新作をプレーし、興味があれば旧作もやってみるという形が一番自然でしょうね。プレーヤーが納得ずくなら問題ない。
俺も頭では分かってるんですけどね……まぁ今後は臨機応変にやっていきたいです。

>去年新サクラ大戦をプレイしたらよく出来てて楽しめました。
あのシリーズはまさに「やるなら新作からやるべき」ですね。ただ俺は1だけプレー済みながら2~4も既にDC版を確保済みでしてw
新はシリーズの再始動作品だったんでしょうけど、ホゲ版は速攻コケたし、どうも次回作は難しそうですね。そう上手くはいかんか……。
返信する
Unknown (サク)
2022-10-17 03:28:19
>俺も頭では分かってるんですけどね……まぁ今後は臨機応変にやっていきたいです。

私も本当だったら1からやりたい気持ちはあるので、otaさんの気持ちは分かりますよ。過去作からガッツリストーリーが繋がっていて、1からプレイして下さい、みたいなゲームの方が本当は好きですし
その方がシリーズを追いかける楽しみがあるし、そういうゲームを大切にしたいからこそ、シリーズものは1からやるべきなんだ…と。昔の自分を分析すると、こういう意識があったように思います
でも、そういうゲームって現実的には殆ど無いんですよねぇ。まず過去作からやって下さいじゃ商業的に続かないですもんね。制作側も新規ユーザーの取り込みというのは絶対に考えるところなので、最新作から入ったユーザーを置いてけぼりにしないようにしようとすると、完全に過去作から続きみたいなストーリーにはなかなか出来ない…という。まぁ完全な続き物も普通にありますけど、大体3作くらいが限界ですよね。4作目からは主人公だったり舞台だったりを一新して、過去作との繋がりを薄くするのがよくあるやり方だと思います

で、そういうのを考えると、やっぱり1から始めるというところに拘りすぎなくていいのかなぁと。1からやった方がいいシリーズもあるけど、最新作からやった方がいいシリーズもあるし、4作目で世界観が一新されたからそこからやった方がいいシリーズもある。それなら各作品に合わせて始め方も変えた方がいいなというのが今の私のスタンスになってますね

まぁあとシリーズを追いかける楽しみというのは勿論あるんですけど、シリーズを追いかけてるからこそ最新作が素直に楽しめないという時もありますよね
otaさんで言うとFF15やゼルダの伝説BOTWとかがそうだったように見受けられました
返信する
Unknown (ota)
2022-10-23 02:19:29
>まぁ完全な続き物も普通にありますけど、大体3作くらいが限界ですよね。
それくらいですね。旧2作程度なら先にやって下さいも暴論ではない。ロト3部作はつくづく偉大だなぁと改めて思いますw
単純に各有名シリーズのタイトルが増えすぎたんですね。20周年30周年とか、考えてみれば相当なものですよ。そら増えるわ。
そしてゲームはプレーするのに時間がかかる。映画なら、例えばスターウォーズを今から追うのもそんなに大変ではないでしょう。
もちろんシリーズが続くのは基本的にいいことだけど、どこか「続いてしまった」感がありますね。なかなか上手くはいかんなぁ。

>それなら各作品に合わせて始め方も変えた方がいいなというのが今の私のスタンスになってますね
適切だと思います。考えてみれば俺もペルソナ4や無双5は途中から入ってました。プレー環境次第ではスッパリ諦めもしてるようです。
逆にアサシンクリードのように「今からでも環境的にやれる」となると無茶してしまいますw この辺も今後考えていきたいですね。
返信する
Unknown (アリ)
2022-11-08 20:46:56
長時間のプレイお疲れ様でした。
自分はこのゲームは2012年当時、発売日当日に買ってドハマりしたので懐かしいですね。
福岡の綺麗な夜景を見るだけでも感動しましたよ。

仰りたいことは分かります。ストーリーは一つ謎が明かされれば5個の謎が出てくる感じで、「次が気になる展開」の海外ドラマ「24 ーTWENTY FOURー」と同じで止め時が分からないんですよね。

ストーリーに関してはネット上でよく揶揄される「ムービー銃」(ムービーシーンでのみ銃が強くなる)
は発売当時もかなり色々、言われていました。

ラスボスに関してもそこまで隠す必要あるかな・・・?とも思ってしまいました。
序盤でラスボスが分かっていても良いと思うんですけどね。対象年齢が違いますが、ラチェット&クランクやクラッシュ・バンディクーはラスボスが誰か判明している王道ストーリーな訳ですから。

本家の龍シリーズやキムタク主人公のジャッジシリーズも含めて膨大なコンテンツになってきましたが、ポジティブに変換するとそれだけ長く遊べるということにもなりますね。

何はともあれ、ゲームクリアお疲れ様でした
返信する
Unknown (ota)
2022-11-10 01:49:15
コメントありがとうございます。
リアルタイムプレー組ですかー。羨ましい。当時の空気は当時でしか吸えない。PS3円熟期、最高のゲーム体験だったんでしょうね。

>ストーリーに関してはネット上でよく揶揄される「ムービー銃」(ムービーシーンでのみ銃が強くなる)
あはは、まさしく。戦闘中に使われる銃と刃物はマジで玩具でしょうw ゲーム的なデフォルメ表現にも限度があるわい。

>ラスボスに関してもそこまで隠す必要あるかな・・・?とも思ってしまいました。
>序盤でラスボスが分かっていても良いと思うんですけどね。
引っ張るなら引っ張るで、プレーヤーに衝撃を与えなければなりません。けど今作では誰もが驚きはすれど「はぁ?」となったことでしょう。
1~3はラスボスが明白で、それ故にラストバトルまでの流れが燃えましたよね。ぽっと出だとどうしても重みが薄れますから。

>本家の龍シリーズやキムタク主人公のジャッジシリーズも含めて膨大なコンテンツになってきましたが、ポジティブに変換するとそれだけ長く遊べるということにもなりますね。
毎回非常に長く楽しませてくれてます。神シリーズですね。……その割に不満が絶えないのですがw それもいいゲームの証かな。
ボリュームがあるだけに後追いするのは楽しいながらも本当に大変です。やはりゲームは発売時にやるのが正義ですね。

>何はともあれ、ゲームクリアお疲れ様でした
バグのせいという言い訳は出来るのですが、今作のみトロコン出来なかったことに悔いが残りまくってます。嗚呼っ!!
返信する
Unknown (Unknown)
2023-01-14 07:23:20
早く6をやりましょうそうしましょう
ごとくシリーズはps3版を中古で全部揃えていたのにまったく触らないままゲームカタログでps4版無料プレイできるようになってうれしいやら損した気分やら複雑です
去年0-7を全部(キムタクはフリプのときなのでもう少し前)クリアしましたよ
サブとかトロコンまでやる気力も時間もないのでメインだけですが…
アイドルゲー部分だけは当時ミクとかけいおんの音ゲーとかやってたから懐かしくてほぼ全部クリアしました
マタギはチュートリアルだけでやめてすぐストーリー進めましたが
トロコンまで目指すのが基本スタンスなのはマジですごいと思ってます
ヘタレだしやるゲームもたくさんあるから時間かけたく無いしで、そこまでとてもやれません…
返信する
Unknown (ota)
2023-01-15 03:41:58
>早く6をやりましょうそうしましょう
やりたいとは思いますが、次は維新(無印)と決めてます。更に0と極み……先は長いです。

>去年0-7を全部(キムタクはフリプのときなのでもう少し前)クリアしましたよ
すげぇペース! ゲームカタログにシリーズが一気投入されたのは驚きましたが、未プレーで興味のある人には最高でしょうね。
龍が如くはとにかく色々と詰め込まれたゲームなので、どんな遊び方もありだと思います。無論、メインを流すだけでも。
15年に渡って作られた物語を一気に進めるってのは例えようもない贅沢ですな。ちょっと羨ましいです。

>トロコンまで目指すのが基本スタンスなのはマジですごいと思ってます
俺は逆にそうでないとスッキリせず楽しめないので、まぁこれも一つのプレー形態です。その分、歩みは非常に遅くなりますがw
……この5のみクソバグのせいで出来なかったことが悔やまれて悔やまれて……もう1回最初から挑戦するか? 嗚呼……。
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