腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ゴッド・オブ・ウォー  落日の悲愴曲&降誕の刻印 HDコレクション

2021年11月21日 22時46分26秒 | PS3ゲーム感想文
【ハード】PS3
【メーカー】SIE
【発売日】2011/10/06
【定価】6090円(現物版 税込)
【購入価格】1145円(中古)
【プレー時間】35時間



ゴッド・オブ・ウォー。今更説明するまでもない、PS発売元であるSIEの看板タイトルである。歴史も、既に15年以上ある。
歴代のPSで、「とにかく凄いゲームを作ろうというコンセプト(俺の勝手な想像)」の元、作られ続けているシリーズだ。
しかし「3」辺りまでは順調に進んだものの、そこでシリーズはマンネリという病に苦しむ。このままでは、凄くなくなる。
そのまましばらくは病んでいたが、ハードがPS4に切り替わるのを好機とし、ここで作風の大幅変更という博打に打って出た。
準3Dアクションから、TPS風3Dアクションへ。ゲーム性はもちろん、主人公クレイトスのキャラクター性まで大きく変わった。
人気シリーズの抜本的路線変更……続ける以上必要なこととは言え、製作者には相当なプレッシャーがあったことだろう。
果たしてその試みは、成功した。多分。PS4版新生「ゴッド・オブ・ウォー」は2000万本近くを売ったらしい。どんなんやねん。
DL版の安価セールを頻繁にやってることを差し引いても凄い数字だ。ファンが変革を拒否反応なく受け入れた証拠である。
賭けに勝ったんだから、今後はこの路線でガンガン行く。PS5に舞台を移し、ゴッド・オブ・ウォーは更に続いていくのだった。

……で。俺は周知の通り(誰も知らねえよ)旧GOWのファンだった。なので当然、PS4版にも手を伸ばした。発売日に即買いした。
しかし、ドカン。長い放置の末に今年に入って何とかやり遂げたものの、もう明らかに「新GOWは合わない」との結論が出た。
けどそれは俺だけの話であり、世間には大いに受け入れられたことは前述の通り。そして先日、遂にPS5版の詳細が発表された。
もう完全無欠に、PS4版の続編だった。そらそうだ、好評だったし、あれはまだ初作なのだ。次作が同じ流れなのは自然なこと。
物語的にも、クレイトスと息子のアトレウス、そして前作で因縁ができた女神フレイアが再登場する。面白そうとは思う。
面白そうとは思うのだが……俺はパスである。少なくともすぐにはやらん。やろうにもPS5手に入らんし。そこだよ問題は!!
チッ。新路線への違和感に加え、PS5を買えないというクソのような事情も絡み、俺がPS5版GOWを見送ることはほぼ決まった。
PS3でトリロジーパックを買ってから10年強、長く続いた俺とGOWの縁はここで一旦終わるようだ。寂しいが仕方ない。
ありがとう、また会おうクレイトス。いつか再び、あの出鱈目クズ狂人に戻ってくれ。戻りたくない? そらそうか。はぁ。

なんて思ってGOWシリーズを一区切りしたつもりだったのだが……一つ、忘れていたのを思い出した。PSP版のタイトルである。
SIEの看板タイトルということで、GOWはPSPでも2本を発売した。これは旧GOWになる。だが俺は両方とも未プレーなのである。
一応PSプラスフリプで一本持ってるが、トロフィーもないしゲームも今更感があるしで何となくやる気が湧かなかった。
だがここに来て、新生GOWが合わなかったことで、皮肉にも未プレーの旧GOWへの興味がムクムクと湧いてきてしまったのである。
更に、この2本はお誂え向きにPS3でセットHD版が発売されている。PS3ということでトロフィーもある。完璧やん! 今でしょ!!
唐突に降って湧いた縁だ。これをやれば旧GOWは全てプレーしたことになる。非常に非常に今更だが、俺としては価値がある。
乗るしかないこのスモールウェーブに。という訳でソフトを購入。当然ながら中古だが許せ。ほんま、我ながら今更過ぎて引く。
最早俺のメイン機との疑惑まであるPS3に円盤をセットし、開始。やっぱデュアルショック3よなぁ。愛すべきコントローラーだ。
ゲームは2本が完全に分かれていて、タイトル画面で選択、以後戻ることも出来ない。なのでここでも分けることにする。


・ゴッド・オブ・ウォー ~落日の悲愴曲~

まずはPSP一作目のこれ。発売は2008年と、PSP発売から4年も経っている。「凄い」を作るにはハードの熟知が必要なのだろう。
ちなみに日本での発売は何故かカプコンが担当している。PS3版の1と2もそうだった。この辺の事情は分からんが、まぁいいさ。
さて、俺にとって久々の旧GOWである。いざ。……いやー。これ、GOWでしょ。間違いない。当たり前だろ。何言ってんだお前。
ほんま、笑っちまうほどGOWだった。クレイトスがブレイズオブカオス(違うかも)を振り回し、雑魚兵をバッタバッタ。
序盤はいちいちチュートリアルが挟まるところも、舞台が古代の戦場なとこも、ああ正にGOWとしか言い様がない。
途中から魔法が手に入り、オーブで武器を強化し、PS4版では泡と消えた大人の営みミニゲームもあり! 今回は娼婦が相手!!
旧GOWをやりたいと思って始めたら旧GOWをド直球で投げつけられたという、多分喜んで良い状況だった。いや素直に喜べよ。
うむ、もちろん文句はない。久々のブレイズふりふりクレイトスを駆り、俺は再び血生臭いGOWの世界を突き進むのだった。

旧GOWということで、当然マンネリの気配はある。普通に現代目線で見れば、明らかに古いゲームである。ある意味2D時代よりも。
だが俺はそんなこた百も承知で始めたし、普段から古いゲームをやってるから何の問題もない。普通にゲームとして楽しめた。
加えて言うなら、長年の心残りだった未プレーGOWを今埋めているという充足感もあった。……変態かな? 別にいいだろ畜生。
尚、難度は初回からハードを選択した。GOWには慣れている(つもり)し、今からやるならこれくらいの重しはあるべきと思って。
ハードクリアーのトロもあるので、一気にやった方が効率良いし。で、実際、まぁ難しいけど「楽しく苦戦」することが出来た。
GOWは「直前ガード」による弾き返し……パリイが強力なゲームなので、ノーコストで出せるこれを重視しプレーした。
直前ガードと言いつつタイミングは甘めで、かつ成功時のバシィというエフェクトがかなり気持ちいい。当たりシステムである。
実際「ボスのビームをパリイで弾き返す」が必須な時もあるので、普段からこれを使っておけば間違いはない。パリイゲーだ。
中盤ではガントレットが手に入り、殴り攻撃が可能となる。これもまた気持ち良く、威力も高いのでブレイズより重宝した。
PSPということで武器はこの2種類のみだが、GOWのテイストは十分にあった。キッチリした仕事、非常に好感が持てる。

ハードということで死ぬ時は死ぬが、セーブポイントが多め(これも旧GOWらしい)なので、こまめにやっていれば困らない。
HPとMPは道中で隠しアイテムを集めていけば上限が増える。多めに設置されているから幾つかは見落としても大丈夫な親切設計。
とことんGOWで、逆に書くことがなくなってきた。これをPSPで作ったことは「凄い」と思うが……マンネリ面では、うーむ。
今になって納得ずくでやってる俺はいいとして、当時PSP版を買った人らは「これならPS2(3)版と同じじゃん」と思ったのでは。
その再現自体が凄いのであって、明らかな縮小移植だった「アサシンクリード ブラッドライン」とは格が違う出来ではある。
ただ、良くも悪くも「据え置き機と同じやん」でもある。携帯機ならではの独自性を目指したゲームでは決してない。
まぁPSPというハード自体が「持ち運べる(据え置き)PS」だからな、多分。ホント、任天堂とは全く違う思想だなぁと思った。
正直「GOWをやった」以上の感想は書けないし、そうとしか記憶にも残らないゲームである。いや、凄いんだけどな。うーむ。

携帯機ということでゲームボリュームは小さめになっていた。またGOWの特徴である気合入った謎解きも、やや抑え気味と感じた。
1~3の謎解きは時には足止めを食らうレベルで、プレーして驚かされた。本格アクションとはある意味相性の悪い要素だった。
だが今作は謎解き自体はもちろんあるが、ゲームの彩りレベルで難しくはない。ここ携帯機という事情に配慮したのだろうか。
なのでいつものGOWをやっていれば普通にクリアー出来る。相変わらず、凄い割に内容の印象が薄いゲームである。
これ、昔から不思議なんだよなぁ。GOWはどう見ても「凄い」ゲームだし、実際グラフィックや演出に驚かされることも多い。
なのに何故か、「2のあの場面が~」というような記憶があまり残らない。無論皆無じゃないけど。2の神官防衛戦とかな!!

物語は、一応今作が1の前、GOW最初の話ということになっている。……つっても俺には1の設定との違いがよう分からんかった。
やりたい放題の末に手違いで妻と娘を手に掛けてしまい、後悔の末に戦いの神・アレスの配下になっているのは1と同じ。
で、悩み苦しみながら各地でやりたい放題をするという、見慣れたクズ狂人クレイトスの物語だった。無茶苦茶やね、ほんま。
そんな今作のキーキャラは、娘のカリオペ。え、死んだはずでは? でも会えるんだよ、GOWならね。そう、死の世界があるから。
GOWはしょっちゅう死の世界が登場し、そこでは当然のように死人が蘇って(?)いる。そんな都合のいい話があるかいやと。
死者とは二度と会えないし、無論会話も出来ない。いるとすれば心の中だけ、会えるのならば夢の中だけ、それが死者だ。
創作だから別にいいじゃんてのは分かるが、GOWはあまりに都合が良すぎる。これじゃ死を嘆く必要すらないやんけ。
で、クレイトスは色々あって死後の世界で娘と再会し、このまま過ごしたく思うが、そうも行かずラスボスに八つ当たりをする。
その辺でクレイトスの娘への愛情を見せられる。それ自体は本物だと思うが……例によって、お前に言われてもなぁ。
自分はやりたい放題やってるくせに、その咎が自分に及ぶことは理不尽だと思ってる。ダークヒーローってこんなもんかぁ?
やはりこの辺は日本創作に染まってる俺との感覚的な差なのかな。身勝手残虐暴力的なんだったらそのまま突っ走ってくれよ。
ラスボスへの八つ当たりが終われば完。1でアレスを殺してGOWを乗っ取るまで、彼は凄惨な戦いを続けるのだった……。

トロフィーは、最初からハードで開始すれば難度トロはそれで終わり。他も特に苦戦するネタはなく、かなり楽な部類だと思う。
大変なのは寧ろクリア後に開放されるエキストラバトルで、そこでの「ノーダメージで全部倒せ!」には結構時間がかかった。
定石通りにパリイを中心に戦えば十分可能なのだが、何十回も連続でとなると徐々に集中力が落ちてくる。まだまだ甘いわ。
まぁそれでもアクションゲームとしては楽な方だ。全てオフラインで取得可能で、順調にプラチナ獲得。ぬっはっはっはっは。
ちなみにゲームは完全に2本に分けられてるから、トロも別。つまり1本で2プラを取れて、しかも難度が低め。実に有り難い。
図らずもトロ充ゲームでもあった。よし、これでバッチリやり終えた。もう思い残すことはない。じゃあ2本目に行くぜ!

……となるはずだったのだが……実は一つ、目を逸らしてる存在があった。今作の最高難度「ゴッド」モードである。
ゴッドはゲームを1回クリアーすれば選べる難度で、言うまでもなく非常に難しい。過去のGOWでも大いに苦戦させられた。
俺は一週目からハードでやり、それ+アルファでトロコンを達成した。なのでここで「もういいや」としても間違いではない。
だがそれで、トロコンが終着点でいいのか。近年の俺はすっかり実トロ好きになり、それでゲームへの接し方も結構変わった。
良くも悪くもゲームへの義務的感覚が増え、同時にプレー時間も増えた。まぁ総合的には+効果の方が大きかったと思ってるが。
製作者の設定した実トロをコンプすれば、そのゲームを「やった」と胸張って文句はあるまい。俺はその資格が欲しいのだから。
「膨大な量が存在するゲームソフトのうち一本に対する誠実な接し方」になっていると思ってる。……問題も多いけどね。はぁ。
でもしかしだが。出現している最高難度を放置して「トロコンしたからいいじゃん」はどうなのか。ゲーオタの誇りはあるのか。
それに今作はゲームボリューム自体は小さい。難しくてもやれそうではある。なら、ここはもう!! おうよ。俺は男の子だ。
かくして何の得(トロ)にもならない最高難度挑戦が始まった。……いや得って。ゲームやぞ? 感覚がおかしくなっとる。

そして始まるゴッドモードは、まぁ当然ながら難しい。さすがである。旧作の最高難度を思い出すくらいにボコボコ殺される。
敵の攻撃力はともかく動きは同じじゃね? なんて思ってたら、もちろんそんなわけがなく、激しくこちらを突いてくる。
被ダメージは言うまでもなく非常に大きい。パリイ重視の戦法は変わらんが、ゴッドでは一回一回がヒヤヒヤだ。
何より、回復アイテムの効果が激減しているのが痛かった。他難度では毎回ほぼ全快していたのに、ゴッドでの回復は1/3程度。
「修羅場を抜けてやっと辿り着いた回復所」でも大した施しを受けられず、そのまま戦いが続く。なかなかの絶望感である。
つっても、正直ハードでは食い足りなかった(強がりじゃないぞ)から、これくらいなら「燃えられる難度」である。やれる。
また今作は甘いことに、何度も同じ場面で死んでいると、再開時のHPを徐々に回復させてくれるという温情システムがある。
なので死にまくっていればやがてその時点での最高条件で挑めるようになる。ある程度の地力さえあれば、十分対応出来る。
「旧GOWを求めて始めた」ことの誇りを胸に、ゴッドモードクリアー。今度こそ、今作をやり遂げたナリ。んふふふふふ!!!


・ゴッド・オブ・ウォー ~降誕の刻印~

では2本目である。ちなみに1本目を含め、サブタイトルに意味はないと思う。単にカッチョええ日本語を持ってきただけ。多分。
PSPでの発売は2010年と、ハードが熟しきった時期である。PSP市場もモンハンで我が世の春を謳歌していたな。……日本では。
そんな中で発売されたPSPGOW第二作。ゲームの形式はほぼ同じで、旧GOWだ。ぶっちゃけ、マンネリがキツくなってきた頃だ。
しかしながら、今作は「凄い」。GOWの面目躍如である。「PSPでこれを作ったのか」と感心するしかない。「2」と同じ感覚だ。
単純に、グラフィックが前作から大幅に強化されている。それこそ1→2のように。同ハードでよくここまで。実に凄い。
演出のスケールもより豪快になっていて、最早据え置き機と何も変わらない。繰り返すが、これをPSPで出すって、マジで凄い。
実に驚かされた。……逆に言うと、これだけの凄さが大して世に響いてないことが、シリーズのマンネリ化の証明かもしれない。

とにかく大変に豪華(機種比)な作品だが、プレー感覚はあくまで旧GOWであり、前作からの連続プレーなら違和感は皆無。
初期武器は言うまでもなくブレカス(略称)だし、大型の敵を弱らせてからのQTEもシリーズの伝統。GOW過ぎる。どんな表現だ。
前作になかった要素として「ファイアーゲージ」があり、ボタンを押しながら攻撃することで武器に炎属性を乗せられる。
ファイアーゲージはHPやMPと違って自然回復するので、無くなっても待てば再使用出来る。……で、もちろん攻略上非常に重要。
中盤からは「炎属性を乗せないと壊せない鎧を纏った敵」等が多く登場し、的確に属性攻撃しないと全くダメージが通らない。
まぁゲームの幅が広がったとは思うが、このネタが多すぎて正直ウンザリもした。ゲージすぐ減るから管理が面倒だし。
スケールだけでなくゲームボリュームも前作から格段に増しているのでやりごたえは十分。で、今回もハードから開始した。
その分難しいが、やれないわけではない。凄いけど古く、もしかしたら最後になるかもしれない旧GOWのプレーを堪能した。

前作の物語は娘がキーだったが、今作では何と弟。そう、実はクレイトスには生き別れた弟がいたのだ!! 日本漫画みたい。
今作は1と2の間の話らしいが、それ以外の作品全部含めても、この弟「デイモス」のことは存在さえ語られていなかったはず。
唐突にも程があるだろう。洋ゲーでもこういうことするんだな。尚、その前に設定語りとして母親も登場するが、すぐ死ぬ。
弟は少年時代に「不吉な存在」としてアレスとアテナ(二人共この時点では正体不明)に連れ去られた。クレイトス何も出来ず。
そのまま消息不明だったが、何やクレイトスへの恨みを軸に戦士として強くなっていたらしい。なので当然、敵対することに。
弟、めっちゃ強い。既に戦いの神となったクレイトスと互角に戦う。お前何者だよ。設定的には人間のまま、じゃないのか?
クレイトスとしてはデイモスのことはずっと気になってた(罪悪感がある)らしく、敵対はするが強い憐憫の情も見せる。
そう、彼は弟を愛している。それはプレーしていて強く伝わってきた。……腐的な意味ちゃうぞ。普通に美しい兄弟愛だった。
やはりこの男、家族愛だけは強いようだ。それを捨てたら真の戦いの神にもなれるのに。そこが人間臭くていい、と? うーん。
デイモス関係は非常に唐突であることを除けばよく描けていた。嫁と子供よりずっと綺麗な話になっていたと思う。
旧GOWで最も物語の質が高かった作品かもしれない。嫁子供への思いと違い、こっちは身勝手だとは感じないしな。

弟と激戦を繰り広げた後は、茶々を入れてきたラスボスと最終決戦に入る。ここではデイモスと共闘することになる。
いやぁ、熱い。デイモスは基本自動行動だが、要所でQTEにより槍投げの指示を出せる。強大な敵に兄弟で挑む。洒落。
いつも孤独……いや3でパンドラとも共闘してたかな? まいいや……なクレイトスが、弟と力を合わせて必死に戦う。
これは熱いですよ。新鮮味もあるし、盛り上がるラスボス戦だった。クレイトス自身、今まで一番充実した戦いだったのでは。
……が、やはりというかシリーズの事情的に、デイモスは戦闘後に死ぬ。もう二度と共闘は不可。クレイトス孤独に逆戻り。
まぁ他人を何も考えず殺しまくる男なのに、自分の身内だけは無事なんてあり得ないわな。彼は一生殺し殺されるのみ。多分。

ハードをクリアーすれば難度面のトロは完了。今作はクリア後に稼ぎが必要なトロがあり、前作よりは面倒だが、まぁ楽な方だ。
ちなみに今作ではクレイトスの治める町が登場し、大人のミニゲームはそこで娼婦とハーレムプレーすることになる。
その総数、何と10人以上。さすがクレイトスである。尚これもトロネタなので無視は出来ない。しかも3回もやる必要がある。
クリア後は敵の種類や数を自由に設定して戦えるモードが追加されて、これは良かった。強敵との戦いをじっくり研究出来る。
それらの開放が主なトロ条件だが、特に苦戦せずトロコン達成。2作とも楽な部類で、全くトロ厨にっこりゲームである。

だが、俺の戦いはまだ終わらない。そう、クリア後の難度ゴッドだ。今回もトロに無関係だが、今回もキッチリやってやんぜ。
……うむ、難しい。ハードまでとは次元の違う殺意で敵が襲ってきて、ガンガンに死ぬ。                  
そしてゴッドで際立つのが、「ケレスの生霊」という雑魚敵だ。コイツが強い。便宜上雑魚と呼ぶけど、今作最強級の敵である。
実はハードの時から何度も殺されて「……コイツなんか強くね? おかしくね?」とは思っていた。でもその時は何とかなった。
しかしゴッドでのケレスは本物で、あっという間に殺される。繰り出してくる攻撃がどれも理不尽なまでに強力なのだ。
冷静に戦ってじっくり敵の攻撃を見ても「これはちょっとダメだよ」と思うばかりだった。今作のラインを越えてると思う。
殺されまくってるうちに「ダウンさせる攻撃を当てなければ痛い反撃をしてこない」ことに気付き、これを軸に攻略を整えた。
……が、他の敵と一緒に登場した場合、他敵の攻撃に巻き込まれダウン→クレイトスに痛い反撃を放つという理不尽なことに。
あれは一周回って笑える理不尽だったから個人的にはOKだ。最終盤の鎧サイクロプス+ケレスの戦闘が今作の最難関であろう。
しかし攻略を重ねた俺に突破できない難しさではない。程なく、ゴッドモードもクリアー。文句なしの完全制覇だ。ぬっふふん。


ふぅ。2本立てではあるが元がPSP用ということで規模は小さめ、結果的には手頃なボリュームのアクションを楽しめた。
それに加え久々の旧GOWもみっちり堪能した。これなんだよなぁ。……いやまぁ、古いんだけどね。今じゃ通用しないと思うよ。
そしてこれにて俺はGOWシリーズを全てプレーしたことになる。取り零しがない。この充実感は馬鹿にできないものがある。
新GOWへの緩い反発心から手に取ったゲームだが、予想以上に満足の行く結果となった。まだまだPS3だねぇ。うーむ。

……が、シリーズ全てをプレー済みとなったと同時に、これが俺の最後のGOWになる可能性がある。
少なくともPS5版の新作(PS4版もあるのかな)を発売直後にやったりはしない。既にファンではないと自己判断している。
いつかDL版がバカ安になれば脊髄買いしそうだが、それは俺の習性によるものだ。GOWがどうこうではない。
まぁ寂しい話だが、シリーズが続くとはこういうことだとも最近思うようになってきた。何もGOWに限った話でもない。
俺が「絶対」と信じてたマリオやドラクエシリーズの誓いすら、最近は揺れつつある。まだ破ってないし、破る気もないけど。
ゲーオタとして義務ゲーを否定はしないが、それでも根本に「そのシリーズが好きだから」がなくてはならない。当たり前だ。
何年も何十年も「このシリーズは新作が出たらやると決めてるから」で動けるほど人は強くない。人生は長い。嫌になる。
柔軟に、曲げることは曲げ、譲るとこは譲って、これからもゲームオタクであり続けよう。それが正しいかどうかは俺が決める。
一先ずお疲れ、一旦さよならクレイトス。新作でフレイアと和解出来ることを願ってるよ。大人の営みも出来るといいね!
比類なく凄く、PS5でもその実力を存分に発揮してくれるであろうGOWの更なる飛躍を陰からこっそり祈って終わり。
別に俺が祈らんでも新作は最低1000万本はポロッと行くんだろうけどね。「凄い」作品とはそういうもの。約束された勝利。
そう、俺が支えずとも、シリーズは続く。無論マリオもドラクエも。彼らは俺を必要としない。俺の存在など歯牙にもかけない。
逆に、俺がどんなに応援しても、終わるシリーズは終わっていく。俺は一人、世界はたくさん。俺は無力。烏滸がましいよね。
はぁ。







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