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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

龍が如く (PS3版龍が如く1&2 HD EDITION内)

2014年12月13日 19時44分16秒 | PS3ゲーム感想文
今から約12年前、比類なきセガ社はパチ企業サミーと経営統合をした。形としては、金のあるパチ屋がないゲーム屋を吸収したということだ。
パチを嫌悪し、セガが好きだった俺にとって、これがどれだけショックだったか。これが現実か。元々捻くれていた根性がより歪んでしまった。
深く失望した。パチ屋に魂を売り「堕ちた」セガのゲームなど、金輪際やらん。俺はそう決意し、セガゲーとの決別を宣言した。誰にだ。
逆にサターン・DCといった旧セガハードへの思い入れは、この機会により強くなったと思う。ま、過去だけは裏切らないからね……。

ちなみに、俺が何故ここまでパチを否定するのかというと……朝鮮半島関係というのも少しはあるが、それが主ではない。
単純に、犯罪行為としか思えないからだ。日本には「賭博禁止法」という法律が存在する。難しく考えなくていい。賭け事はあかん、と。
競馬や競艇は公営ギャンブルであり、例外。一般人が私的に博打をやっちゃいかん。まして胴元となって開帳なんて絶対にいかん、と。
……で、パチ。120%博打。「灰色」ですらない、ダークマター。世の中法律が100%通るもんだなんて思ってないが、これはどう考えてもおかしい。
連中は屁理屈として、景品を経由し「交換」→「買取」という体裁を取っている。別会社がやってると。心底アホらしいガキの戯言である。
よく知られているように、同様のシステムでバカラ賭博やらをやれば、2秒でオマワリが飛んでくる。パチ以外では許されない屑の屁理屈。
そういや以前、「持ち込まれた景品が偽者だった」と「パチ屋」から被害届けが出たケースもあったな。別会社なのにぃ? 何でぇ?
……はぁ。更に恐ろしいのは、こういうパチ屋の舐めた真っ黒行為を、オマワリが黙認しているどころか、利権としてガッチリ食ってることだ。
パチ関連企業にはオマワリ上層部の天下りがゴロゴロいる。「お目こぼしはしてやる。だから、分かってるな?」である。ヤクザである。
明確に「犯罪者と警察の癒着」関係であり、こんなもんが堂々と放置されていることは幾ら考えても理解できない。あり得へんやろ。
「日本の警察」についてのイメージは色々あるだろうが、これがある限り根本的には腐ってるとしか言い様がない。はぁ……。

そんな感じでセガを見限り、旧作を除きセガゲーは二度とやらんと決めた。……が、ゲームの世界での「決別」ほど信用ならないものはない。
MMORPGで引退宣言し、本当に消える輩がいるか? 格ゲーは? ダメゲーを掴まされ「もうこのメーカーのゲームは買わん」と言った人は?
……世の中、そう単純にはいかないのである。誰もが弱い。さよならと言いつつ、チラチラと横目で様子を見ているものなのである。
俺もそんな感じで、決別宣言後も稀にセガゲーをやってきた。今年だと「ミッキーマウス キャッスルオブイリュージョン」があった。
しかし今回、例外的扱いではなく、本格的に決別宣言を撤回しようと思う。俺の負けです。笑ってください。うるせぇ畜生! 開き直りだ!!
「龍が如く」の本編をやる(「見参!」はプレーした)んだから、決別も糞もない。いや、今作をやる為に決別宣言を撤回したと言うべきか。
前々から興味はあったものの、プレーしたいけど我慢してた……というわけでもない。なんちゅーか、縋りたくなったのだ。このシリーズに。

近年、日本ゲーム業界に元気がない。言われ尽くしていることだが、言った傍から更に元気が失せていく洒落にならない凋落傾向。
もちろん大正義スマホ系を除く、旧来のコンシューマー市場のことな。特に据え置き機は、ハード性能は天井知らずなのに、ボロボロの状態だ。
任天堂もスクエニもカプコンも、ダメ……は言い過ぎにしても、据え置きで輝いてはいない。これはもう、贅沢言える状況ではない。
そんな絶望的状況で、龍が如くシリーズは殆ど唯一「HD機で成功している日本ゲームシリーズ」ではなかろうか。テキトーだけど。
売上を比較すれば、海外化け物タイトルの足元にも及ばないが、毎回キッチリ黒字を出している。そしてこれは得難い成果である。
製作スピードが速く、短期間で続編が発売される。なら飽きられ先細りするか……というと、これがそうなりそうでならない。凄いことである。
本編最新作の「5」が50万本を突破し、シリーズでも上位の記録を見せたことには心底驚いた。衰えるどころか活況を取り戻してるんじゃないか?
ごめんなさい、俺が悪かったです。謝ります。ぺこり。だから龍が如くをやらせてください。この極寒時代の「成功」に触れさせて下さい。
何とも卑屈で惨めだが、それでいい。生き恥を晒しても、俺は生きなきゃならんのだ。このゲーム業界で、ゲームをし続けなきゃならんのだ。
アホか。はぁ。


という地獄のような馬鹿馬鹿しさの結果龍シリーズをやることに決めたが、やるなら当然最初からだ。丁度1,2のセットHD版が出てる。これだ。
ちなみに、DL版である。半年くらい前にセガDLゲーセールにて1980円になっており、これを購入した。DL版ゲームも馴染んだもんだ……。
んでそのまま放置してたら、今月ディスクの廉価版が出るという。定価1980円で。何と!? これじゃ俺が損をすることになるやんけ!
という焦りを感じ、急遽プレーを開始した。……廉価版どころか、PSプラスで無料提供されるとはなぁ。いやはや。もういいや。
セット販売だが、1と2はタイトル画面で完全に分けられているんで、別ゲーと識別する。さぁ、10年近く遅れて、俺の龍が如くがスタートだ。


……んー。と言っても見参を経験済みだから、シリーズが初めてではない。そして予想通り、良くも悪くも作りに差がなかった。
あまり広くない箱庭の中を歩き回り、イベントと戦闘を重ねる。豊富なサブイベントやミニゲームで寄り道も楽しい。まんま同じである。
想像で語っちまうが、続編も同様の作りだろう。……こんだけシリーズが続いてて、正直よく飽きられないなと思う。
まぁつまらないわけではない。これが実は今作の売りなのかもしれん。「決してつまらなくはない、大作」。ユーザーはこれを求めていた。
実際、重厚長大なHDゲームって、プレーしてると疲れるもんな。今作は大作感がありつつも、適度にゲームが緩かった。
ゲーム全体のバランスがよく考えられている。だからとっつき易い。作りが似ているから、続編にも手を出しやすい。そんな感じか。
何となく「無双」シリーズに似てるかもしれん。そういやあれもHD時代でも変わらず成功を続けているシリーズだな。……マンネリ感も似てる。
適切な刺激を、適切な期間で供給し続けることこそ、日本HD時代の据え置きゲーム製作。総監督の名越氏はそう看破したのかもしれん。
PS2後期→PS3時代 の繋ぎ方も、今考えれば見事なもんだな。実は非常に計算し尽されたシリーズなのかもしれん。むぅ。

まず箱庭のレベルだが、「あまり広くないけど歩き回るのは面倒臭い」て感じだ。オープンワールドRPG級ではなく、中途半端。
架空の大都市「神室町」が舞台となるが、端まで行けばパイロンに行く手を阻まれ、世界は終わる。随分社会のルールに忠実なヤクザである。
建物や喧騒は雰囲気が出ているが、これでは「街」の感覚は薄い。街とは、喧騒と広さであろう。それに付随する怖さもあるか。
まぁあんまし贅沢言っちゃいかんかな。PS2時代とすると尚更だ。箱庭の中に限っては、それっぽい雰囲気を味わえるだろう。
ちなみに今作はセガゲーで言うと「シェンムー」の系譜にあるだろうが、シェンムーほど街を作り込んではおらず、似てるようで違う。
別に悪口ではなく、街の人間一人一人に細かい設定を作れるわけがないのだ。だからこれでいい。シェンムーが無謀だったんだよ。
街の人の9割は完全にモブで、ただ歩いてるだけで会話は不可能。場面場面でCPUに自動生成された背景の一部でしかない。
もうちょっと関わりを持ててもいいのに……と思うが、この方が「完全無欠な赤の他人」感が出て、街らしいんかな。うーむ。

街には様々な店や施設があり、一部には入ることが出来る。……一部には。これも大半はただの背景であり、ちと寂しく思う。
人と違ってカラオケだ劇場だと看板を掲げてるもんなぁ。まぁ言ってもしょうがない。そういうゲームじゃねぇからなこれ。
入れる店はイベント関係かミニゲームになっている。バッティングセンターやゲーセンのUFOキャッチャーは結構楽しく遊べた。
反面、大きな売りであるキャバクラやショーパブといった大人要素はどうにも魅力を感じず、結局殆どやらなかった。
懐の狭い二次オタにはキャバクラの魅力が分からんもんなんだ。高い金払って女に話し相手になってもらっても、なぁ……?
直接的な欲を満たせるお風呂屋さんも登場し、これは是非使ってみたいもんだが、無論無理。そういうゲームじゃねぇからなこれ。
今作に限らんが、ゲーム機の性能が上がるにつれ「暴力・残虐」に関しては非常に強烈なものが多々登場したがのに、エロ方面はさっぱり。
年齢制限を入れるならもうちょっと踏み込んでもいいと思うんだが、海外を含めてもこっちは相変わらず健全である。やれやれ。
今作のお色気寄り道をやる気になれなかったのは、表現の限界が見えてるからという理由もある。どうせ合体ぁ絶対できないの分かってるから。
これが「大人の男のゲーム」ねぇ。家庭用エロの壁は厚い。はぁ。

多数用意されてるサブイベントは、まぁそれなりに楽しい。結局大半が 揉め事→バトル の流れになるのは作風的にしゃーないか。
イベント中は選択肢がよく出てくる上、それ次第で結果報酬が変わる。やり直しは不可能だから結構気を遣った。
こう数が多いと「埋めたい」と思ってしまうが、いつどこで発生するかは虱潰しに歩き回って調べるしかない。
時限イベントなんかはその存在くらい教えてくれてもいいと思うんだが……今作を「遊び尽くす」のは、自力じゃ難しいだろうな。うーん。
逃げる人間を追跡するイベントは、勘で追うしかないからストレス溜まった。追ってる最中にも通常戦闘が発生するから面倒臭いことこの上ない。
全体的に、もうちょっと「楽しんでもらおう」というサービス精神がほしかった。まぁ一作目だからこんなもんか。
どうでもいいけど、街では喧騒アナウンス(?)が常時流れてるんだが、それが「トキドショーコー」にしか聞こえず困った。意味不明。
ずっと聞いてたから耳に残っちまったし……トキドショーコー……ときど証拠? マジ意味分からん……。


戦闘。主人公がヤクザなんだから、バトルは当然。武器もその辺の鉄パイプからベンチ、ドスや銃まで登場する本格派だ。
通常技とコンボ、必殺技たるヒートアクションといった要素は既に出揃っており、一作目の時点である程度完成されている。
……しかし、これがつまらん。見参でも思ったが、龍が如くの戦闘はつまらんよ。これも支持を得ているのか? 全然分からん……。
何より、主人公の動きがとにかく重い。安心して出せるのは小技だけで、大技やコンボなんて、前方以外はガラガラの隙だらけになる。
もちろん殴ってる相手1人しかそこにいないなら問題ないが、今作の戦闘は大半が一対多数の集団戦で、隙を晒すと当然横から殴られる。
ファイナルファイト的に敵を片側に集め、纏めて殴るというのも一応可能だが、3Dゲームなのですぐに分散され、破綻してしまう。無理がある。
またロックオン機能がないので、見当違いの方向に攻撃してしまうことも多い。うっかりコンボを放っちまったりしたら非常にストレスが溜まる。
総じて重く、殴る爽快感よりも外し殴られる不快感の方が上回ってしまう。全体を通して、楽しいとは思わなかった。はぁ。

ただ難度は低めで、理不尽ではない。俺は難度ノーマルで進めたが、ボス戦以外じゃまず死ななかった。
各章のボス達は、攻撃の苛烈さはもちろん、インチキ臭い無敵回避を多用してくるので、特に後半になるとこちらの攻撃が非常に当たり難い。
動作が重いという戦闘の不満が最大限に発揮されるシチュエーションである。全然燃えず、イライラばっか募ったなぁ。はぁ。
経験値により心・技・体の3種のパラメータをレベルアップさせられるが、与えられる経験値はほぼ決まってるので、自由度を感じなかった。
今作は雑魚戦では殆ど稼ぎができないのである。雑魚戦つっても殺し合いに近いケンカしてんだから、経験値くらいくれてもいいのに……。

雑魚達は街中を歩いてると「おいぇ!」と因縁を付けてきて、戦闘になる。逃げても追ってくる。何て気合の入ったチンピラ達だ。すげぇよ。
主人公は界隈にその名轟くヤクザだし、見た目も完全に強面だ。目ぇ合わせるだけでも恐いのに、自分からケンカふっかけるって。
もっと弱そうなのが幾らでも道を歩いてるのに、何故強面ヤクザを狙ってケンカ売るのか……龍ワールドのチンピラはつくづく分からん。
因縁付け時は1人なのに、戦闘始まると複数人になるのも見参と同じだった。神室町に治安という文字はない。警官も交番もないもんなぁ。
雑魚戦に勝てば報酬が貰えるが、金も物もショボいもんばっかし。5人がかりでケンカ売っといて詫び料3千円とか舐めてんかコラァ。
もうちょっと雑魚戦にメリットが欲しいと思う。続編では……どうなのかな。


物語は、結構面白かった。最初から最後まで綺麗に繋がり、謎が明かされる。気持ち良く話を追えた。理想的な「ゲームシナリオ」である。
……が! このシリーズを遊ぶにあたっては、まず「これはファンタジーヤクザである」ということを忘れちゃいかん。当たり前だけど。
登場キャラは皆男気があってカッコええし、筋を通す立派な人間に見えるが、ンなわけない。あいつ等はヤクザ。屑。社会の害悪。
それを気にしちゃこんなゲームやってられんが、それをスコーンと無視するのも違うと思うのだ。あくまでファンタジー。これな。

主人公・桐生一馬は若くして(25歳くらいか?)「堂島(組)の龍」と恐れられる本格派極道。作中じゃ暴力以外の悪さは見なかったが。
一章にて親友の殺人を庇い、懲役10年を食らう。しかもその庇った殺人は自分の組長殺害、「親殺し」というヤクザ最大のタブーであった。
10年後、娑婆に出てくるものの、組からは当然破門されており、無所属ヤクザ。なのにヤクザ間の争いに巻き込まれ、何やかんやと。
別にヤクザ独特の理屈が出てくるわけじゃなかった。金と権力を巡って大人が争う、どこにでもある物語である。

取り敢えず、職業を置いておけば、桐生は極めて「いい人」である。他人の為にせっせと動く、理想的なゲーム主人公である。
……だから周囲に利用されがちで、能力の割にあまりいい思いをしていないのは仕方ないか。シノギがストリートファイトってなぁ……はぁ。
話の軸は「消えた組の金100億円」である。現金である。万札100万枚である。運ぶだけでもトラックが要りそうだが、どうやって盗んだんだ。
金が消えると同時期に組長が暗殺され、金は跡目の意味も持つようになり、組内の派閥に外部組織を交えた争奪戦が始まる。
最終的には国の秘密組織まで登場し、ますますファンタジー色が強まる。正直、この辺はリアリティを持たせてほしかったと思う。
ゲームとしてのケレンミはそりゃ大事だが、今作は現代劇である。匙加減を誤ると、一気に違和感が押し寄せるんだよな……うーむ。

話の流れはスムーズで、少しずつ謎が明かされていく過程が心地よい。無論多少の突っ込みどころは無視である。
物語上の演出としては、「残酷さ」が光っていた。近年のゲームでは「残虐描写」には結構慣れちまったが、「残酷」はそうでもない。
例えばあるボスが大笑いの後いきなりキレて部下を金属バットでボコボコにする等、見ててゾッとするシーンが幾つもあった。まともでは、ない。
血がブシャーとか痛々しいとかじゃなく……なんちゅーか、単に殺すこと以上に抵抗感がある描写。これは子供には絶対見せたくない。
ここはヤクザ描写として見事だったと言えるだろう。ああいうのが自然に出来てこそ、なんだろうな。……一般人でよかったよ、俺。

終盤は「人死に感動」に頼りすぎで、これはかなり陳腐に感じた。瀕死の人を抱きかかえて「〇〇ーー!!」とか、もう飽き飽き。
関係者の大半が安っぽく死んでいくのはある意味笑えたが、展開が完全にワンパだった。殺すなら上手いこと殺せっての。
続編を見越せば生かしておいた方がいいと思えるキャラが多いが、まぁ製作中は売れるかどうかなんて分からなかっただろうしな……。



キャラはどうだろう。桐生一馬はまぁカッコよかったが、ヤクザっぽさがないんだよな。それこそキレて雑魚殺すくらいやっていいのに。
「雑魚が全く恐れず絡んでくる」のは、何だかんだで桐生のキャラ性を損ねていると思う。もう少し表現を工夫できないもんだろうか。
レベルが上がり、名が広まると、雑魚の態度がビビリがちになるとか、タマ取って名を上げたるぜという方向性になるとか。うーん。
様々な組の幹部から一目置かれてる大ヤクザのはずなんだが、それがプレーヤーに伝わらず、肩で風を切るような快感を得られない。
贅沢な望みかね。そんな強大な存在だったらゲームにならんし、そもそも偉いヤクザなら自分は動かず部下を使うよな……。

「男の生き様」を描くとされる今作だが、キーとなるキャラは実は少女である。9歳だから、幼女と言っていいかもしれない。名は遥。
桐生がかつて好きだった女が、記憶喪失中に別の男と生んだ子である。その男が国の偉いサンだったからさぁ大変。
遥は100億の金庫の鍵であるペンダントも持っており、二重の意味で各勢力から狙われる。桐生さん騎士として東奔西走。やれやれ。
味方キャラがどんどん死ぬ今作だが、さすがに遥は生き残った。続編でもキーキャラとして元気に登場するようだ。
正直、こんな小さい子をここまで重用するのはどうかと思うんだが……ヤクザゲーですよ? あまりにも場違いである。
実際喧嘩はおろか人殺しの場面にも何度も出くわさせてるし。その状況だけでCERO的にマズイ気がしないでもない。うーん。
遥自身は孤児なのにまぁいい子だが、既にソープで何をするか知っていたり、それなりにスレている模様。……極道の女、か。
作中のミニゲームには「遥の好感度上げ」というのもある。遥を引き連れて歩ける時に、店で様々な要望を聞き入れると、好感度が上がるのだ。
シナリオ上ではいい子だが、このミニゲームの際はこの糞ガキ折檻すんぞコラと思えるほど贅沢三昧で、これが遥の素と思うと末恐ろしい。
「おじさん〇〇買って」を引っ切り無しに言う。牛丼食ってすぐ鮭おにぎり食いたいハンバーガー食いたい……お前食い過ぎだろ!
買い食いだけじゃなく、ゲーセン行けば「UFOキャッチャーでぬいぐるみ取って」、パチ屋じゃ「パチスロで3000枚出して」と、やりたい放題。
いやホンマ、参った。俺は好感度SSまで行けたけど、最高のSSSは無理そうだから諦めた。こんなガキにいつまでも付き合ってられん。
だから三次元は嫌いなんだ。遥を脱がすエロ同人ってあるんかな。いやどうでもええけど。はぁ

味方キャラは、ヤクザ関係は大半が死んだ。んで生き残った盟友キャラ「伊達さん」は、何と刑事である。嘘ぉ!? いやマジなんですよ。
何やら10年前の桐生が無実だったことを見破ってたらしいが、だからって立場的に無茶苦茶やろう。何を考えてんだこの腐れ公僕は。
……まさか、俺が嫌う公権力とヤクザの繋がり、パチ業界の闇をこのゲームにも取り入れていたのか!? だとしたらセガ見直すぞ……。
色んなキャラが登場したが、正直魅力的だと思う奴は桐生以外に見当たらなかった。任侠? そういうのはあんましだった。知らんけど。
やはりちょっと殺しすぎだと思うね。死んじゃ終わりよ。はぁ。

敵側は、残酷描写と、何気に秀逸だった声の演技により、悪役としてどいつも立ってたと思う。……戦闘になるとイマイチだが。
武闘派・島野やキレ芸・真島ら、よく描けていた。真島はシリーズ人気NO.1らしいな。見参でも宍戸梅軒に抜擢されてたしな……。
ラスボスであり親殺しの咎を被ってやった親友キャラ「錦山」は、大恩を忘れて権力闘争に耽り、桐生を消そうとする有様。屑である。
コイツにカッコよさがなかったのは非常に残念だった。終盤イマイチ盛り上がらなかった原因である。背中の鯉が泣いてんよ……。
EDではカッコつけて自爆死しちまったが、生かしておいた方がよかったと思うなぁ。改心も屑道邁進もどっちも美味しい。うーむ。
侠気敵キャラもいいが、殺しても一切良心の傷まない超絶屑なやつも続編では期待したいね。所詮ヤクザはヤクザよ。はぁ。

グラフィックは、結構いい感じにHD化されてたと思う。激しく見劣りしてるとは感じなかった。今でも十分遊べる。
元がPS2と考えると、よく頑張ってるよなぁ。「ハード後期のゲーム」素晴らしい。欲を言えば、プリレンダムービーの質がもっとほしかった。
また読み込み時間がHD化に当たりかなり改善されたらしい。実際戦闘前のロードも特に気にならず、快適に遊べた。いいね。
PSプラスと廉価版発売により、今からプレーする人は多いだろう。ええことやね。うん、とても……。


ふぅ。
先日、日本映画史上にその名を轟かす俳優・高倉健氏と菅原文太氏が相次いで亡くなった。まさに「相次いで」だったので、驚かされたよなぁ。
この二人は、どちらもかつて「ヤクザ映画」で名を上げたという共通点がある。詳しくは知らんが間違いじゃなかろう。多分。
背中の刺青見せて刃物を振り回すヤクザが輝いていた時代がかつてあったのだ。もちろん今やっても「ダッセw」と笑われるだけだが。
……そう誰もが思っていた所に龍が如くは現れ、人気シリーズの立場を確保した。何の事はない、現代でも「アウトロー」は求められていたのだ。
全く、慧眼と言うしかない。そして、作る時は少なからず周囲の抵抗があっただろう。それに負けなかったことも見事だよなぁ。
もちろんヤクザを美化していいわけじゃないが、それはそれ、これはこれ。エンターテインメントの題材としては実に魅力的なのだ。
……つーか、彼らのヤクザ映画を観てヤクザに憧れ実際なったような人も多くいると思うんだが……当時そういう問題なかったのか?
訃報の際もそういうことは全く語られなかったように思う。事件が起こる度「ゲームや漫画の影響」を語られる業界として不公平感を覚えるね。
この龍シリーズも、現在のヤクザに「好影響」を与えてる面があったりするんかね。それがいずれ問題化する可能性も……?
まぁンなこた気にしてもしゃーないか。龍が如くは、今や日本ゲーム業界の大黒柱だ。これからも頑張って貰わなきゃならん。
そう、綺麗なままじゃ生きていけないんだ。もうゲーム業界は血で血を洗う修羅場になったのだから。娯楽? はっはっは。…………。

ソフトには「龍が如く2HD」もセットになってるんで、すぐプレーする……かは分からんが、まぁ近いうちにやろうと思う。
もちろんその後もどんどん続編に手を出す予定。発売ペースが早いから、やってもやっても追い付けそうにないが。はは。
来年には最新作にして過去話「龍が如く0」が控えている。何とバブル期の物語だと。……雑魚がカツアゲする理由ないんじゃないか?
今はPS3とPS4のマルチ体制だが、いずれPS4に一本化するだろう。無双シリーズとの2トップ体制は次世代でも安泰だ。はははは。…………。
もう土下座謝罪は済ませたし、龍シリーズ以外のセガゲーも今後はテキトーに見ていこう。PSとかな。ファンタシースターだよ。クッ……。
サターンから20年、DCから15年。自虐やってる余裕なんてどこにもない、寂しく悲しく辛い日本ゲーム業界据え置き部門。
その数少ない希望の光りたる龍が如くシリーズと、それを生む至高のゲームメーカー・セガ社の更なる活躍を願い、了。
そう、いつかゲーム部門の売上が腐れパチ業を上回り、徳の高い経営者(無論セガ出身)がパチから撤退、セガは「正しき」姿に戻る。
そして「大変お待たせいたしました。今こそお見せしましょう、セガ20年ぶりの据え置き新ハード、名付けて『真・セガサターン』っっ!」
……もうええからゲームしろゲーム。稼働率だけは落とすな。ゲームやってりゃ、そのうちいいことあるさ。
はぁ……。






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14 コメント

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Unknown (名無し)
2014-12-13 22:29:05
確かに龍が如くはHD時代で成功した数少ない和ゲーって感じですね
あとは無双とフロムの○○ソウルズ、バイオくらいですかねえ

龍が如くは戦闘ほんとつまらないですよねえ
しかも雑魚がやたら絡んでくるのもウザくて

PS3箱○世代でセガの良作…といえば戦場のヴァルキュリアくらいですかねえ
せっかくセガ解禁するならオススメしておきます
返信する
Unknown (ota)
2014-12-14 01:30:49
>あとは無双とフロムの○○ソウルズ、バイオくらいですかねえ
あー、ソウルズは確かに成功例ですね。明確にコア向けで成功したというところがまた素敵。やらんとなぁ……。
バイオはまぁ、世界規模なんで別格でw 黒字になるハーフミリオン級……そんなに贅沢な望みなのか……?

>龍が如くは戦闘ほんとつまらないですよねえ
>しかも雑魚がやたら絡んでくるのもウザくて
ここはどうなんでしょうかね。これだけシリーズが続いてる以上、支持があるとは思います。
ただ俺はどうにも合いません……少なくとも2は同系統だろうなぁ……はぁ。

>PS3箱○世代でセガの良作…といえば戦場のヴァルキュリアくらいですかねえ
聞く所によると斬新なシステムのSRPGらしいですね。これも以前から興味はあったんです。
……でもこれ、二作目以降は携帯機へ行っちゃったんですよね……そんなに据え置きでの製作は重いのか!? 重いのか。
PS4でドーンと据え置きに復帰してくれませんかね。昔のセガなら……はぁ。
返信する
Unknown (ピロリ)
2014-12-15 09:25:34
龍が如くは3が微妙。
4は終盤のストーリーがクソ。なんでこいつらが戦うの?戦う必要ないじゃん!意味わかんねという感じです。
5は途中で投げました。
主人公の桐生を初め50前後のオッサンの殴りあいしかり、遥のアイドルを目指す話などかなり厳しい。

個人的には2がシリーズ最高。

日本人には合うスタイルのゲームですよね。無双シリーズしかり、JRPG(ドラクエに代表される日本の典型的なコマンド型RPG)全般含めマンネリだから不満はあるけど、システムやストーリーは概ねハッピーエンドというのをユーザーはわかってるから安心して出来るという・・・ルーチンワークをさばかせたら日本人は優れてるわけだし

ちなみに海外でも龍が如くシリーズは発売されてます。タイトル名はYAKUZA
返信する
Unknown (ota)
2014-12-16 01:06:52
おお、シリーズファンの方ですか……まぁ作品によって良し悪しは当然あるでしょうね。
完全に続きものなので、キャラがどんどん年を取るのは、作る方もやり易さとやり難さ両方があるでしょうね。
>個人的には2がシリーズ最高。
なるほど、楽しみです。

>全般含めマンネリだから不満はあるけど、システムやストーリーは概ねハッピーエンドというのをユーザーはわかってるから安心して出来るという
ドラクエは結構間を空けて発売してましたが、無双や龍は非常にペースが早く、ファンの渇きを適切に満たしてるんでしょうね。
一度「定番」の地位を勝ち取れれば、本当に強い。もちろんそれだけの実力があるからこそなんですけどね。

>ちなみに海外でも龍が如くシリーズは発売されてます。タイトル名はYAKUZA
らしいですね。海外の評価は……どうなんですかね。やっぱスカイリムとかと比べられて……なのかな……。
返信する
Unknown (司 真)
2014-12-17 03:18:16
ついに龍が如くシリーズに入門されましたか…

自分は「ゲームラボ」があまりにも好評価でつられて買ったという流れです。
1はストーリーや世界観に尖った面があって、2はより大衆向けになったという感じですか。1の戦闘BGMも好きで、入れ替わり立ち替わり意味不明な敵があらわれ身内も容赦なく死んでいくストーリーなんかは新鮮でしたね。

テレビで歌舞伎町や道頓堀をみるたびに「そうそうここにドンキホーテがあって、看板があるんだよ」と知った気になってみれるのも本作をプレイしたからこその体験ですね。

チュートリアルの闇金の社長や関西弁を喋る某吉本芸人に似ているやくざなどおっさんの顔グラを真面目に作る姿勢は周りのゲーム友達にも受けがよかったです。

「ゲームに飽いた大人たちへ」、まさに続編ラッシュだったPS2後期というマンネリしたタイミングで投下された作品でしたね。

ちなみに2をプレイされるなら今の時期が絶好です(もうプレイされているかもしれませんが…)
四季要素をあえて設けるというのはいろいろ賛否両論ありそうですが、発売日に購入した人が共感できるという点でアリだと思います。
返信する
Unknown (ota)
2014-12-18 01:01:14
司さんどうもです。はい、ケジメを取らされました……。

PS2版からのプレーヤーなんですか。いきなり現れて業界の死角を突き、大ヒット……非常にカッコいいスタートでしたね。
>入れ替わり立ち替わり意味不明な敵があらわれ身内も容赦なく死んでいくストーリーなんかは新鮮でしたね。
多分続編のことは考えず全部ブチ込んだんでしょうねw 死にすぎとは思いましたが、豪華なストーリー展開でした。

>「そうそうここにドンキホーテがあって、看板があるんだよ」と知った気になってみれるのも本作をプレイしたからこその体験ですね。
うお、これは分かりませんわ。そんなに忠実に作ってあるんですか。2の道頓堀なら少しは馴染みあるから分かるかも……。

>「ゲームに飽いた大人たちへ」、まさに続編ラッシュだったPS2後期というマンネリしたタイミングで投下された作品でしたね。
ええ、全く。存在自体がエポックメイキングでした。ここは手放しで賞賛しますね。素晴らしい。

>ちなみに2をプレイされるなら今の時期が絶好です(もうプレイされているかもしれませんが…)
そうなんですか! ならすぐ開始してみます。公式サイト見てみたら、関西の虎(仮)がライバルとして登場するみたいですね。
舞台が関西なら、ヨソモンが気に食わんつーことで雑魚戦発生の理由にも納得いきそうですw
返信する
Unknown (mizz)
2015-01-19 16:04:11
このゲーム有名だから以前から知ってはいたんですが、
自分が普段やるタイプのゲームじゃないので、スルーしてたんですよね…。

こちらで感想読んでから何となく気になって、
先日別の用事でブックオフ行った時に何気なく探したら250円!すぐに買って帰りました。

ゲームについては本文でotaさんが触れられている通り、
主人公の動きが重いせいでバトルがイマイチ面白くないのと、肩が上下しないふんわりした走り方などで感じるはっきり作り物感もありますが、お話はとても先が気になりますね。快適でないのに、先が気になって続きが早くやりたいです。

まあ、こちらでネタバレ見ちゃってますがw



セガに対しての感情は、otaさんとかなり似てますね。
えぇ~…セガそっち行っちゃうの…みたいな。

どうすればセガが生き残れてたんでしょうね。

PSと3Dグラで張り合わずに、アニメーションとドットに特化していけば良かったのか…いやでも今ならスマホでもできちゃうし…。
PCとコンシューマと中間的立ち位置で移植を売りに…いやでも今はPC普及率高くなってるし…。

少なくとも、当時ドリキャスはかなり『コレジャナイ』感ありましたね。
ネット環境普及が今ほどでないから、間口が狭まってしまったというか…。

真・セガサターンいいですねw
そしたら是非、真・Vサターンもお願いします!
(ごめんよセガ、Vサターンの方が色が好きだったのん…)
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Unknown (ota)
2015-01-20 02:29:29
おお……PS2版をプレーされたんですね。数百円で買えるならいい選択肢だと思います。
>お話はとても先が気になりますね。快適でないのに、先が気になって続きが早くやりたいです。
物語はしっかりエンタテインメントしてると思います。何となく展開が読めてても楽しめるので、頑張って進めて下さいw

>どうすればセガが生き残れてたんでしょうね。
難しいですね。今考えれば無理にDCを出さず、ソフトメーカーに転身した方が良かったように思えます。実際それは検討したでしょうし。
と言ってもサターンでそれなりの成果を出せたから、「今度こそ」と思うのもまた当然。うーん。今更詮無い想像か。
俺は夢を追ったDC好きですけどね。シーク音の糞やかましさはどうにかならんのかと思いますがw

>(ごめんよセガ、Vサターンの方が色が好きだったのん…)
あははは、確かにカラーリングはVの方が良かったかもw ハイサターンに無意味に憧れたりもしましたね。懐かしい……。
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Unknown (左翼ではない)
2016-08-27 04:07:29
龍が如くで検索してたらこんな糞ネトウヨブログに行き着いてしまって糞不快になりました(小並感)
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Unknown (ota)
2016-08-27 21:02:30
はぁそうですか。
よう分からんけど自分の中の正義を信じて頑張ってください。
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