オデッサデーでマ・クベが放ったのが核兵器で、トマホーク的な感じだった。
この核兵器は凄い物の様に扱っていた。それは0083なんかでもそうだったのだが、この事は「ガンダムセンチュリー」ではあっさり切り捨てている。
宇宙空間で核兵器は、爆風の問題が無いので熱量問題となる。この熱量は距離の二乗分の1となるので、宇宙の広さでは、殆ど問題にならないと書いていた。
だが、それは若干間違いがある事を私は思うようになった。それは核爆発した威力で射出される破片の影響を無視していると思うのだ。
大体ガンダムの中の宇宙船は大型のものは熱核エンジン、つまり、核融合エンジンとなっているのだ。またガンダムもそうだし、ザクもそうである。またガウ空母も同じくである。
だが問題なのはアクシズだろう。アクシズは核パルスを使っている。核パルスは核融合と違い核爆弾そのものである。
さて、核パルスってのを知らない向きも多いだろう。それはガンダム道をほざく偉そうな馬鹿も知りはしない。
これと似ているのがEPSYガンダムと言うのがある。これはMODELGRAPHICを見ると載っているのだが、このEPSYガンダムと言うのが「ブロッサム」を使う。このブロッサムは後方へ核爆弾を噴出し。その爆弾が爆発した衝撃波により広がるプラズマを電磁ネットで受け止めて加速するのである。
つまりヨットを動かすのに風を作る為に爆弾を蒔くのと同じである。
逆襲のシャァで、アクシズが動いた時に爆発したが、それは核パルスと言う通りに、点いては消え点いては消えを繰り返して進むのである。そしてアクシズに散見する枯れ木の様なものが電磁ネットで、あれには電気が流れ電磁波のネットを作り、核爆弾によるプラズマを受け止めるのである。
0083ではアナベルガトーが核兵器を使うガンダムを使って観艦式の地球連邦軍を一網打尽にするのだが、それはありえない。また核爆弾は、この時代いとも簡単に用意できるのでストーリー的に無理がある。
それよりも私はガンダムの中で決定的に欠けている点を思い知る。
先ず破片の速度である。これは順軌道と逆軌道では全く違う。加速遠心破片などの問題もある。
実は核兵器なんぞよりも高速破片の威力の方が圧倒的に高い。大体軌道速度は大体秒速8キロと思って間違いは無く、これは順軌道と逆軌道が双方存在する。順軌道と逆軌道が重なると相対速度16キロと言う破壊的な威力を持つ。そんな話をガンダムの中で出てきたのを知らない。
この破片問題は、戦闘中に実に深刻な問題となる。だから、必ず周辺の爆発を見て、爆発が近い場合船体を突き抜けて襲ってくる破片から逃げるように頑丈な構造の中に逃げるように言うでしょう。
またガンダムでは与圧キャビンが当然としているが、戦闘中は0とは行かないにしても減圧するだろうと思っている。私はこれを「戦時減圧」と呼んでいる。いきなり1気圧から0では色々な物の中にある空気が真空に引かれて破壊する。例えばディスプレイとかである。また電池もそうである。電子回路のコンデンサーもである。それを防ぐためにも戦時減圧は不可欠だ。
この戦時減圧の時には、トイレが難しい。その為戦いはオムツとの戦いとなる。オムツを脱ぐのは、与圧されている場所だけである。事ほど左様に、実に切実な問題がある。
ガンダムシードの最終回を見たが、やっぱり真空中の戦争の意味を知らない。
他にも太陽の影響を考えずに戦争は出来ない。宇宙放射線と言うのはDNAを破壊して畸形を生むとか、癌になるとかだけだと思っている向きもあるだろうが、宇宙の話を聞くと、放射線被曝が多くなると、疲れるのだそうだ。つまり戦争をしている人間は太陽や外宇宙放射線の量が増えると、気合を入れて戦えないと言うのである。
当然ガンダムの中では話をされません。
色々な「生活臭」のする現象が見られません。
つまりガンダムの世界は、今の時代劇の世界の様に「思い込み」を前提としてある「ファンタジー」の世界なのです。
実は時代劇も立派にファンタジーで、様々な知識を持つと鬼平犯科帳は馬鹿馬鹿しくて見られません。
例えば歩き方からして「変」なのです。
所で歩き方は教わった事はありますか?
歩き方を教える教育があります。それは日本や中国の武術です。
他の国の武術と根底から違うのは「歩き方」つまり「歩法」があるのです。
虫獄と日本では違いますが。