今年の8月は,本当によく雨が降った.もう雨の記憶しか残っていない.そして,8月も下旬を迎えるころには,コロナウイルスの1日の新規感染者数が2万人を超え,私の住んでいる京都にも緊急事態宣言が発令された.
今はかなり危機的な状況だけど,雨があがった早朝にオートバイを和束町まで走らせた.早朝はかなり涼しくて快適だ.気温は多分20℃前後で,少し肌寒いくらいだった.夜が明ける寸前の静かで薄暗い雰囲気も意外といい感じだ.
南山城村の木津川にかかる沈下橋,恋路橋までやってくると,青空が見えるまで明るくなってきた.木津川は数日間,降り通しだった雨で水位が増していて,濁流になっていた.
木津川に沿って,そのまま南下していくと高山ダムの下に出る.ダムは通常放流で,クレストゲート六門は閉まっていた.高山ダムの総貯水量は,5680万立方メートルで,京セラドーム大阪の47杯分に相当する量だそうだ.
ダムまで続く道は,至る所で大きな水たまりができていた.そして,なんでもない山の斜面からは,滝のような水があふれ出していた.大雨にはもうこりごりだ.来年こそは,しとしと降る梅雨であって欲しい.
高屋ダムから一路,野殿まで北上した後は,暑くなる前に三国越林道を走って帰路へ向かうことにした.朝の三国越林道は霧がかかっていて,幻想的な雰囲気だった.時折,鹿のペアが道路に飛び出てきては,オートバイに驚いて一目散に山の中へと駆けていく.そんなことが2,3回あった.
無事に三国越林道を走り終えて,最後の峠越えだ.腰越峠からの定点ポイントでは,黒い雲の上に青空が広がり始めていた.
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