オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

すさみ町 高浜海岸

2019年10月11日 | 紀伊半島


 和歌山県は西牟婁郡すさみ町見老津(みろづ).紀伊半島先端のやや西側の海岸線を,国道42号線が走っている.海を肌で感じ取ることができて,いつまでも走っていたいと思わせてくれる気持ちの良い道路だ.



 すばらしい海岸線を流していると,イノブータン王国の住人が,道路の脇に佇んでいる場所がある.すさみ町は,1970年に日本で最初のイノブタが誕生した場所となっていて,1986年にはイノブータン王国が建国されるまでになっている.ちょうど駐車場のような広場となっており,休憩がてらオートバイを停めてみた.



 ここは高浜海岸というところで,海岸線から随分と平坦な岩場が海に向かって突出している.そして,この岩場には,千畳敷という名前が付いている.波の浸食を受けて,あのような平らな岩場となったのだろうか.それにしても不思議な形状だ.



 そして,この平坦な岩場は,アオリイカの人気の釣り場となっているそうだ.この日も数人の釣り人たちが釣竿を構えては,熱心に海とにらめっこしていた.



 この岩場は,駐車場のある広場から10分ほど歩けばたどり着けるところにある.しかし,この日は10月の頭とはいえ,少し汗ばむ陽気だったので,岩場へのアクセスはもう少し涼しくなった頃の楽しみにとっておくことにした.



 雲ひとつない好天に恵まれたすさみ町の高浜海岸.空と海の青一色だけの世界が広がっていた.しかし,空と海の青さは,夏に見た時の色とはすっかり違っていた.季節は完全に移り変わってしまったようだ.少し寂しい気持ちがした.


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