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2024年のみどりの日に関する記事は、和束町の風景で締めたいと思う.2024年のみどりの日、和束町もまた雲ひとつない晴天に恵まれた.新緑の季節の和束町は、一年で緑が一番きれいな時期だ.
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腰越峠を少し下った先にあるタイトコーナーでオートバイを停めて、いつものように和束町の定点撮影を行う.新緑の季節の特徴と言えば、黒いシートを被った茶畑がよく目立つことだと思う.
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この茶畑を覆う黒いシートは、寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれている.寒冷紗は新芽が出た後、日光の量を調整する役目をして、お茶の渋みを抑えて、旨味を引き出してくれるという魔法のシートというわけだ.
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この時期、荷台に寒冷紗を大量に積んだ軽トラックが山道を駆け巡っている.和束町に通い詰めることで、お茶の栽培には重労働を伴うことを改めて思い知る.急峻な山の斜面が栽培環境に適する茶畑には、現代のハイテクは通用せず、人の力を必要としている.
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少しかしこまった内容になってしまったけど、新緑の季節をオートバイで駆け抜けると、甘くも渋くもない香ばしいお茶の香りがほのかに漂う.関東出身の自分が和束町と出会えたことは、奇跡に近いものがあると思う.そんなことを思う2024年のみどりの日だった.
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