オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

回想の古和浦

2023年07月29日 | 紀伊半島


 東京から京都に越して来てから,早いもので丸5年が経過した.今となっては毎週末,水を得た魚のように紀伊半島を縦横無尽に走り回っているけど,初めて紀伊半島の山を越えて海に出たのは,この南伊勢町の古和浦辺りだったと思う.



 関東近郊の海と言えば,三浦半島や伊豆半島がまず思い浮かぶが,紀伊半島の決定的に違うところがある.紀伊半島はリアス式海岸なので,水平線をあまり見ることができない.同時に波が穏やかなため,海が湖のように感じることだ.



 リアス式海岸ということで,波のエネルギーが複雑に入り組んだ海岸によって消費されてしまって,波がたたないために海水はまるで川底のような透明度を呈している.そして,紀伊半島という山と海の厳しい自然の中ということもあって,交通量が圧倒的に少ないのも特徴的だ.



 そういうわけで,この紀伊半島独特の山中海岸のワインディングロードを自分のペースで好きなように走れる.関西に来てから丸5年で9万キロメートル走ることができたのも,渋滞と無縁だったことが一番大きいと思う.



 古和浦を走るときは毎回,ニラハマ展望台に立ち寄ることにしている.ここからの眺めは本当にすばらしい.オートバイを乗り換えてもツーリングスタイルは変わらないし,これからも紀伊半島を走り続けていきたい.

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