
晴れ間はあるものの、すっきりしないどんよりとしたと休日。気晴らしに和束町までオートバイを走らせた。緊急事態宣言が発令されているので、和束町から童仙房へ抜けて、野殿にある弁天池まで行って戻ることにした。

自宅から和束町までノンストップで走り切り、三国越林道の起点にある桜の木の下で一休み。急な寒波も一段落したようで、ぴんと張り詰めた冷たい空気に心地よい冬の寒さを感じ取るのだった。

三国越林道の西、和束町側は、茶畑がたくさんある。急な山の斜面のいたるところに緑色の波がなびいている。急ぐ旅でもないので、茶畑の景色をのんびり眺めながら、三国越林道を駆け抜けていく。

冬の茶畑は、とても落ち着いた緑色をしている。これぞ和風、という気がしないでもない。そして、見ているだけで、気持ちが落ち着いてきて、寒さとストレスでがちがちに固まった体を解きほぐしてくれる。

そういえば、5月の緊急事態宣言のときもここの茶畑にやってきて、同じように写真を撮っていたことを思い出す。あれから半年以上経ったけれど、事態はいよいよ酷くなりつつある。

京都の緊急事態宣言は2月7日までのようだけど、しばらくはオートバイで遠出はできそうにない。それになかなかタイミングも合わず、タイヤ交換もできていない。そんなことを考えながら、茶畑の中を走り抜けていく。

三国越林道を上りきり、童仙房までやってきた。ここは標高500メートルほどの高原地帯なので、平地と違って寒さが身に染みてくる。童仙房山荘の前にある自販機でホットコーヒーを飲んで、つかの間の温かさに癒されるのだった。

そして、折り返し地点の野殿の弁天池にたどり着く。弁天池の表層は、氷で閉ざされていた。まるで自分のこころのように・・・。
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