オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

寒い朝に

2022年02月06日 | 日記


 強烈な寒波がやってきた.京都の南部でも日中の気温は5℃前後とかなり冷え込んでいる.晴れ間はあるものの風が強く,時折,粉雪がちらつく.寒い朝でもライダーはオートバイに跨り,風を切って走る以外にない.



 コロナ禍でルーチンワークとなった和束町までのドアツードアのライディング.今日は,パトロールも兼ねて奥山田射場線を走ってみることにした.この道は随分とご無沙汰で,今年になってからは初めてだ.



 相変わらず静かな道で,交通量はゼロだ.朝早いので,太陽の光が林立した樹木に遮られて,辺りは薄暗い.そして,気温は1,2℃といったところだろうか.関西にやってきて,もうすぐ4年が経つが,ここまで寒い日は初めてだ.



 懐には,ハクキンカイロやホッカイロを忍ばせて,防寒対策は万全のはずだった.ところが,手先が寒さで千切れるような感覚を覚える.エンジンをかける時,うまくキーを回すことができないほどに,手先の感覚が鈍っていることに気付く.



 奥山田射場線のハイライトでもある茶畑の前で,オートバイを停めて,エンジンに触れて手の感覚を戻してやる.しかし,これだけ寒いとエンジンは熱くはなく,じんわりとした暖かさしかない.結局,手先を満足に温めることはできなかった.



 凍えるような寒さの奥山田射場線を駆け抜け,和束町と宇治田原町の境,殻池峠にたどり着く.あまりの寒さに宇治田原町へ抜けて,国道で帰路に向かうことも考えたが,それではちょっとつまらないので,鷲峰山を経由して犬打峠から帰ることにした.



 鷲峰山周辺の道路は,所々,凍結していて,真っ白な道が続いていた.京都南部ではほとんど雪を見ることができないので,寄り道した甲斐があった.しかし,ここで写真を撮ったのが裏目に出て,寒さによる手の痛みが限界に達する.



 我慢の走りを続けて,犬打峠を下りた先にある自販機に這う這うの体でたどり着く.熱々のコーヒー缶を握りしめ,何とか難を免れるのだった.それにしてもこの寒さ,一体いつまで続くのだろう・・・.

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