織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

上高地(Ⅴ) (上高地・穂高連峰・槍ヶ岳)

2009年05月25日 | 上高地
上高地(Ⅴ) (上高地・穂高連峰・槍ヶ岳) 

【 釜トンネル・・ 】
昨今の釜トンネルでは当たり前のように通過してしまって新たな記憶は無いが、当初・昭和40年代の釜トンネルは些かなりとも印象に残っている。

松本電鉄・終着駅の「新島々」からヨウヨウにして上ってきた乗り合いバスは、「中の湯」を過ぎ上高地公園線に入ると、これから最後の”アガキ”が待っているのである、それは釜トンネルへの突入であった・・。
大型自動車がやっと通れるくらいの単車線の細い道で、しかも、バスのギヤーがガクンガクンとおろされる。
中の湯まで4段ギアーを3段ぐらいにして上ってきたところを、ここへ来て更に2段、或いは1段にシフトダウンするのである。
トンネル内はそれ程の急勾配なのである。

隧道内は真っ暗、前照灯の灯りも頼りなげで、しかも未舗装のためバスは大揺れに揺れて照点が定まらないのである。
更に驚いたことにトンネル面は、岩石、岩肌がそのまま露出していて、それがランダムな凹凸を現し、いたる所で水滴を垂らしている。 
これらが揺れ動くバスの窓ガラス面に、今にも接触しそうなのである。

トンネルは大曲がりに曲がっているようでもあり、当然出口は見えない、従って、この露出した岩石が照灯に不規則に照らされて、不気味な陰影を形作るのである。
バスの運転手も、「この先揺れますからご注意ください。窓からは手や顔を出さないでください・・。」と注意を促すほどである。

全長520m、最大勾配15度、照明もなく、おまけにトンネルは中頃で、くの字の如く曲がっているため、真っ暗闇で危険極まりない。
こんな地獄の様な「釜トンネル」なのである。
 

次回も「上高地の釜トンネル」は続きます・・、




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