織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

南ア・鳳凰三山紀行(15) 「御座石の由来」

2012年05月26日 | 南ア・鳳凰三山紀行
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南ア・鳳凰三山紀行(15) 「御座石の由来」 .




御座石鉱泉


鳳凰三山は、主峰三峰に地蔵・観音・薬師の名があるように古くから信仰の山で、弘法大師開山の伝説もあるという。

江戸時代には頂上に鳳凰山権現(鳳凰山大神とも)の石祠が祀られ、信仰登山としての道程は北麓の武川村から石空川沿いに登ったとされている。


旧暦の八・九月が登拝期間とされ、参詣目的は主に雨乞いのためといわれ、参詣者は途中石空川にかかる精進ヶ滝で沐浴潔斎したという。

また六・七月に登山する者がいると権現の怒りによって天候不順を招き、秋の実りに災いが生じるとされていたらしい。


かつて同地域は水利に乏しく畑作が主で、小さな池を掘ってわずかな水を確保していた。
しかし、水不足に常に悩まされていた茅ヶ岳西麓の人々が年々雨乞いのため鳳凰山に登山したともいう。



韮崎市の御座石温泉は北側から縦走する場合の登山口の一で、温泉名は周辺が古く御座石山と称されたことに由来する。

孝謙天皇が座った石を御座石と称したことから名付けられた山名という



ここは、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)の玄関口になっていて、「御座石鉱泉」のパンフレットには、鳳凰山と御座石鉱泉にまつわる伝承が次の様に記されている。

『奈良朝46代孝謙天皇は帝位退位後、奈良法皇と称せられ仏門に入られ、この近くの山に修行遊ばされた。ここから法皇(鳳凰)山と呼ぶようになった。 修行の折、御座した場所から霊験あらたかな鉱泉が湧き出で、ここを 御座石鉱泉と呼ぶようになった。』



次回、 「御座石金山・・?」





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