土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

38度線に見る、日米の実力から。

2013-06-28 11:48:13 | 誇るべき日本の歴史

土佐のくじらです。
今朝鮮半島では、北緯38度線に南北朝鮮の軍事境界線を引いて、朝鮮戦争を休戦中です。

朝鮮戦争のいきさつについては、資料や他のブログ等で語られていることですので割愛いたします。
私が興味があるのは、この38度線というのが、軍事境界線であるということです。
すなわちこのラインが、少なくとも休戦時における南北朝鮮の軍事力が拮抗しているラインであるということです。

ここは、中ソ朝連合軍と、米韓連合そして、戦後間もない日本の後方支援によって、軍事バランスが取れた地点なんですね。
今の世界では珍しい、軍事境界線=事実上の国境という概念のラインです。
戦前ではこの概念の方が、むしろ主流でした。

さてここは、戦前日本領でもあります。
その北には、日本が支援して建国した、満州国もありました。
これらは、侵略して得た土地ではなく、戦前の世界で承認された国境線によって囲まれた地域でした。

つまり、朝鮮や満州の国境線は、侵略等の軍事行為によってできた軍事境界線ではなかったのです。
これは当時の日本の考え方である、日本本土の余裕しゃくしゃくの防衛ラインと見るべきですね。

つまり、日本本土を守るには、朝鮮半島を守れば良いし、朝鮮半島に侵攻してくる勢力があれば、満州から撃退すれば良い・・・
という陣形が読み取れます。

これは朝鮮戦争を戦った、マッカーサー元帥も理解したようで、時のトルーマン大統領に、
朝鮮半島への中ソの兵站を阻止するために、中ソ朝国境に原爆投下するよう進言しています。
トルーマン大統領は、第3次世界大戦になることを恐れ、マッカーサーを罷免したとお聞きしています。

アメリカは日本と戦い、そして朝鮮戦争を経験して、
「日本と戦い、国家を滅ぼしたのは間違いであった。」
「戦う相手を間違えた。」
と、実感したはずです。

何が言いたいかと申しますと、
実質アメリカ軍が、今の朝鮮半島の38度線以南を統治しているのですが、
かつての日本は余裕で、もっと北まで統治していましたよ・・・。ということです。

つまり、日米には軍事力格差があった・・・と言われておりますが、そんなことはありませんよ・・・。
ということが言いたいのです。

では戦前日本の軍事力から算出した軍事境界線というものがあれば、それは一体どれくらいの範囲なのか。
それは、大東亜共栄圏+αであると思います。

日本軍は、東は千島列島、南はニューギニア、北は樺太中央、西はインド東部まで進軍しました。
これを仮に、大東亜共栄圏といたします。

しかしこの時の日本は、ABCD包囲網によって、石油全面禁輸というハンデキャップを負っておりました。
ですから、石油等の資源が潤沢に使える状態であれば・・・・。

私は別に、戦前日本を美化するつもりはありません。
国粋主義者でも、世界制覇を妄想する人間でもありません。

私は戦前日本に対し、怒っているのです。
それほどの実力がありながら、何ゆえにムザムザと世界から孤立し、ムザムザと敗戦するに至ったか!!

これぞ真の、歴史の反省ではないでしょうか?
そうではありませんか?
そこを見つめ、徹底的に分析し教訓を得ない限り、また不幸を繰り返すことになりませんか?

私は思うのです。
結局は、日英同盟の破棄こそが、戦前日本の苦難の始まりであると。

日英同盟下での、英国の協力を得ながら、人種差別撤廃理念の拡大ができていれば良かったのにと。

日英同盟破棄は、アメリカの陰謀であったでしょう。
しかし日本は、その陰謀を食い止めることができませんでした。
ここから全ては始まったのです。

今、そしてこれからの日本にとって、最も恐れるべきことは、米中同盟の締結です。
これは恐ろしいです。

そしてその次に恐ろしいのは、日米同盟の破棄、または無力化です。


この二つの内、いずれかになれば、日本は戦前と同じく、孤立または大国への服従の、
いずれかの選択を迫られることになります。

何があっても米中同盟を阻止し、そして日米同盟を堅持し維持しなければ、
私が放った戦前日本への怒りと同じ言葉を、未来の日本の子孫から、我々自身が受けることを予告いたします。

これこそが、歴史の正しい反省であり、反省を通して学ぶ正しい選択です。















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