土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
政府は、移民を年間20万人導入するという方針のようです。
私は別に、民族主義者でも国粋主義者でもありませんので、他民族がこの国で生きていくことに、
別状特別な思いはございません。
ただ、移民導入をするならば、同時に日本民族を増やす工夫は必須だと考えます。
アメリカの人口は、現在約3億人であり、先進国の中では唯一人口の増えている国家とも言えます。
この国は移民を導入していることと、移民の中でもヒスパニック系の人口増加率が高いという特徴があります。
このペースで行けば、近い将来のアメリカは、かつての主要民族であった、アングロサクソン系は少数派となるでしょうね。
人口には面白いところがあって、日本でも人口増の時代と、人口低迷の時代というのが、かつての歴史に中でありました。
日本は近年になって始めて、人口の伸びが止まったのではないのです。
日本の人口の停滞期というのは、これまで2回あります。
ひとつは縄文時代後期、そして江戸時代後期です。
縄文時代は、米作を導入することによって、日本は再び人口増に転化しました。
そして江戸時代後期は明治政府主導の、欧米型の文明開化路線、すなわち重工業を国家経済の柱にすることで、
当時3000万人だった人口は、今の1億3000万人にまで推移しました。
これらの歴史から学ぶ人口政策は、結局のところ、
子供が増えても、生活レベルが下がらなければ、人口は増える・・・ということだと思うのです。
縄文時代というのは、栗を主食とした文明でした。
栗を計画栽培し、それを粉にしてクッキーにするのが、縄文の主食です。
すなわち、栗のもたらす富、つまり栗の摂取カロリーの限界が、縄文日本の人口の限界だったわけです。
そして、米作による文明に、日本は移行してまいりますが、その米作文明の完成形が江戸末期だったわけですね。
米がもたらす富、米による摂取カロリーの限界が、江戸末期日本の、人口の限界だったということです。
つまり、縄文末期においても、江戸時代末期においても、各家庭視点で見れば、
今と同じく、これ以上子供が増えたら、生活レベルが大幅に下がる現象が起きていたと考えられます。
そして明治以降の日本は、重工業などがもたらす富によって、諸外国から食料を買えるようになり、
これまで、1億3000万人まで、人口を増やして来たと言えると思うのです。
であるならば、今日本は人口増が止まり、人口減の時代に入りましたが、
これは現代日本の、文明力そのものの、限界が来ているとも言えるのではないでしょうか?
つまり、重工業などの、高度な工業製品がもたらしてきた富が、もはや限界地に達していることで、
各家庭において、これ以上の子供を増やせば、大幅な生活レベルが下がってしまう現象が、起きていると考えられるのですね。
となれば、日本の人口減を解決する術は2つに絞られます。
ひとつは、
子供をいくら生んでも、生活レベルが下がらないくらい、高度な富を生産する文明を創ること。
そして2つ目は、
子供が多くても、現実的に生活レベルが下がらない、諸々の配慮を施行していくことです。
人口政策とは、○○省であるとか、○○庁のようなお役所を立てることでは解決しません。
また、各関係省庁や自治体の役場に、子育て相談室を設けても意味はありません。
もっと具体的に、もっと現実的な家庭の立場に立って考える必要があるし、
またもっと国家を、恒常的に豊かにしていくだけの、大きな文明のビジョンが必要です。
人口増のためや、安い労働人口の導入のためや、将来の社会福祉のためといった、
ミクロの視点で語っては、ただ国家が諄々と衰退し、活力を失うか、他の民族に取って替わられるだけです。
栗文明であった縄文時代は栗を捨て、米文明に切り替わることで活路を見出しました。
米文明の完成形であった江戸時代は、先進重工業国家へと脱皮する判断をすることで、
これまで日本を、世界のトップリーダーにまで導きました。
政府は安易な移民導入だけで、この問題が克服できるとは思わないでください。
人口増への真摯な取り組みとは、国家の将来を賭けた文明への決断です。
それは、過去の裁断の決意がなければなりません。
最新の画像[もっと見る]
肉体労働が増えて、穀物消費量がもの凄い量で増えたからですね。
収入が増えれば子供が増えて、食物の消費量も増えるからです。
むしろ、足りないぐらいだったので、朝鮮から安い米を輸入して、東北の農家は困ったのではないでしょうか。
幾ら人を増やした所で、技術の発展によって雇用は減っていくし、寧ろ把握できない人口が増えて社会が不安定化すと思うゾ。
ロボットによって雇用が奪われるという、恐怖感ですね。
まぁ、効率性を重視しないと国際競争には勝てないというか、生き残れないのは事実だと思いますね。
一次産業とか二次が強い国が騒ぐのは、理解できますが。
三次産業が盛んな国で言うのは、どうかなと。
もちろん、科学技術自体を否定しているのではなく、いろいろ産業分野に広げるべきだと考えますね。
そうしないと、人口100億の時代に対応できませんからね。効率性なんて、小さい話です。