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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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誰かのために何ができるか?

2016-03-24 13:28:15 | マレーシアでニャー
「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。」

上は有名なJKケネディ大統領就任演説の一節だけれども、別にここで政治の話なんてするつもりはないんだ。でも、そうでなくても、こう言う考え方は何時の世もけっこう重要じゃないかなと思う。よくみんなが考えるのは、できるだけ税金取られないように、つまり節税。それと同じ口で補助金とか何とか手当てとか年金とかいろいろよこせとも言う。それでプラスマイナスはお前が勝手に考えろとも。


工場の仕事でもこんな事がある。

メンテ担当エンジニアがポンプの吸入口に布が詰まっていたから気をつけろとメールを送って来た。クレームだ。まあ、それは以前にも無かったことではないと言えばそうなのだけど、今現在生産している中でそんな事があって止まったって情報は来ていなかった。おかしいな、と思う。

現場で聞いてみると吸入口に布が詰まったのが問題ではなくて、そのポンプの入っているタンクを夜勤が掃除したときにそこに布を入れたまま仕事を完了しないで帰ってしまったらしい。とんだ勘違いだ。


もう1通メールが来ていて、あるパイプにそこを通る液体の固化物が詰まってしまっているから毎週末にちゃんと掃除せよとクレーム。それ自体は確かに問題ではあるが、作業員は掃除せよと言われているところをいつものように掃除して生産している。その液体が固まるなんて事は全然想定していないし、もともと固まる液体ではない。たぶん何ヶ月もそこに沈殿したものが固まってしまっただけなので、作業員にはわからないし落ち度があるわけじゃない。


こう言う連絡ってのは時々来る。普段使っている人間の落ち度だと思うときだけ来る。逆にメンテナンスの落ち度とか不十分によって問題が出た場合は絶対に来ない。そんなメールを自分に送ってくるのはけっこう稀なので忘れているのかもしれないが、そんな事はすべきじゃない。なぜなら逆襲されるに決まっているからだ。


ポンプの吸入口に布...じゃ、そこに網を付けといててくれ。別にわざとやってるわけでもないし、注意していても起こってしまう事があるのだったら網付けとけば良いじゃないか。パイプが詰まる...じゃ、定期点検の項目に加えといてくれ。他のパイプでもダクトでも作業員が見えないところをメンテするのはそちらの責任だろう。それと、似たようなところ、集塵機のダクトとか、詰まりそうなところも全部点検項目に入れて毎月でも点検してくれ、のような事になる。


何か不具合のような事が起こるとして、それは誰がいけないかと言うのは全然解決策にならない。どうしてそんな事が起きて、それは自分が何をしなかったからとかしたからそうなってしまうのか? それに対して自分はどんな事ができるのか、となって初めて解決策が出てくる。

もともと、仕事ってのはそのためにする事じゃないのかな? だって、仕事って物理的に自分が得るものはお金しかなくて、仕事そのものは他人のためのものなのだから。


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