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もんく [とある港街の住人]

善意とともに必要なこと

厚生労働省が食品への放射線検査をするとの記事が出ていた。それに対して専門家と言う人が"そんなことをしたら風評被害を国が作り出すようなものだ"と同じ記事に書いてあった。他にも検査に反対のような人の意見らしきものがちょっとだけ書かれていた。

(1)検査をしてもしなくても、どちらにしてももう日本からの食品を輸入する国は検査を実施しているか、することに決めている。既に風評は広まっているので今さら"そんな事有り得ないよ"と言って検査をしないなんて事の方が有り得ないだろう。

(2)東京電力が本当の事を言わないなどと世間では言われている。本当の事を言えと。過去に日本政府は事実や危険を知っていても混乱が起こると言うだけの理由でそれを公表しない事が多々あった。その時も本当の事を言え、と我々はそしてマスコミも言ってきた。

ところが、実際にこうした検査をすると言う段階において、しかもリアルタイムに放射線を含む水蒸気が出ているのがテレビで見られるその段階において、混乱が起こるからそんな事をするなどと公表するな、と言う人が出てくる。

こうした事や人こそ実は過去に政府を秘密主義者にした張本人なのではないか?

(3)今時、情報と言うのはちょっと前と違ってその量はものすごく多い。その質については千差万別玉石混交ではあるけれど、発表の仕方さへちゃんとしていればある情報は別の間違った情報を否定できると言う面もある。昔のように○○新聞とNHKニュースと井戸端会議しか無いと言うわけじゃない。

今だっていろいろ混乱している事はあるけれども、それを否定して正常化させようと言う努力もちゃんと見られる。専門家のコラムやブログにだって"それは違うだろう"と、コメントをする人が必ずいる。これは以前には無かったことだ。

(ただ、懸念されるのは活断層上に住む母はこの議論に参加できないからちょっとの噂できっと何かを買い占めるだろうって事だ。実はそっちの方が近い将来の大きな問題だろう。)



他人のブログなどのいくつかには、今必要な事は善意だけじゃなくてちゃんと仕事をする事だと言う冷静で的を射た意見が出ている。

全くその通りで、どう考えても復興には税金が必要だ。その税金は予定していた出費ではなくて想定外のものだ。だからこれまでばら撒き予算でずっと来て謝金を溜めに溜めて傾いた日本にとっては重過ぎる負担になる。だからと言って助かる人を助けないわけにはいかないし、必要な事業をやらないわけにもいかない。

結局日本国民が税金を大目に支払うしか残された道は無いわけで、それには結局今までよりもうちょっと働くしか無い。できれば外貨を稼ぐのが良い。そしてもう一つは国民健康保険や国民年金をちゃんと払うってのはどうだろう。こう言うのは善意の募金と同じかそれより利くはず。


それはそれ、これはこれ、じゃあもう済まされないのではないだろうか。

今、円が高くなってしまっているけれども、それ以上に怖いのは日本、政府と日本国民に回復力が無いとみなされて世界から見限られる事だ。それはこの先いつでも有り得る。
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