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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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頭が良いんだか悪いんだかわからない機械の話

2016-04-01 13:35:33 | マレーシアでニャー
中規模より上の会社だと、会社の中にいくつもの部署ができていて、それぞれ違った役割をすることになっているのが普通だ。

みんなが同じことやっていても仕方ないし、各人がある程度専門化していた方がそれぞれの仕事が深くなるから、分けておくと言うアイデアは合理的なものだ。ただ、いつも不思議に思うのは、ほんとうにそれですべき事が全部カバーできているのかな、と言う事。

会社みたいなものを組織する時に、参考になる資料はどこにでも転がっていて、それに従うとそれらしきものはできる。総務的なもの、購買的なもの、企画、開発、設計とか、生産、販売などなど。そのやり方と違うことをやっている会社ってのはあまり無い。(たまにあってびっくりする。)だから何となく、それらしく出来ているようだと、あまり疑問に思うことも無い。

けれど、たまに、変だなと思う。


ちょっと前にある生産に使う機械を見て変だなと思った。

その機械、開発者の理想を追求する形でできている。原料をセットしてスイッチを押すとプロセスが始まり、原料がどうにかされた後に自動で毎回検査される。その後に容器に一定量入れられるまでが1工程。まるで1つ作るのに試験官が1つ1つ確認してやっているような感じでやっている。だから機械が納得しないと次の工程に進まない。機械は納得するまでずっと途中プロセスを続けるのでたまに工程が長かったりする。あまり長いと横にいる人間が痺れを切らしてまだか?と言う。いや、まだまだだ、と機械は言う。

まだまだが長すぎるとテクニシャンが呼ばれて機械が止められて何かされる。その原因が原料にあるのか、機械にあるのかわからないが、とりあえずどうにかしてまた始められる。また始まるとまた納得するまで待たないといけない。


最初に言ったように、この機械、開発と言う人達が理想的な製品にするために作っているとわかる。開発の人じゃなくて設備の人がこれにもっと関与していたら、生産と生産管理の人がこれを作るのにもっと関与していたらこんな機械にはとてもならなかったはずだ。

もし実際の生産を知っている人が入っていたら、機械が納得する前に、この程度の時間で工程が進めばほぼ絶対こうなるはずだと考えて時間を設定するとか、機械が納得するのは1回だけにして次回も同じはずと思って進めるようにするとか、納得させるべき工程だけ別ルーチンにしてしまうとか、生産がスムースに行く方法を選ぶはずだ。


と言うことで、この機械を作った会社の組織のあり方と言うのがこの機械の動きから透けて見える。で、自分は早いとこ、頭が良いんだか悪いんだかわからないこんな機械改造してしまえと言いたいのだ。


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