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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

多数決は民主主義じゃないよな

2020-12-13 23:59:59 | マレーシアでニャー2020
最近これまでにあまり出ていなかった事が表に出てきている。最近と言って昨日今日の話ではないが。

例えばLGBTとか、夫婦別姓とか、アイヌとかそう言う事。BLMは日本はあまり無いけど、話題ではある。これらに共通するのは、当事者がマイノリティと言う事。障害者関係は事故や病気の前はマジョリティであり、親がやはりマジョリティと言うのもあって話が早かったと思うけれども、前者はこそれとはちょっと違う。

でも、そうした人達がいるのは既に世界中で認知されているし、いたからと言ってマジョリティの人たちにとって脅威でも何でもない事もわかっている。けど、どうも日本の方式で政治が行われているとどうあっても認知しないままにずっと行ってしまいそうな感じがする。


日本の政治のやり方は「仲間を多く集める」そして「多数決」で決める。小学校の学級委員会で男の子チームと女の子チームで争う的な感じだ。つまり、そうやっていると永久にマイノリティ側に立っている人は彼らに配慮してはもらえない事になる。これまで夫婦は男性側の姓に変わるのが普通になっていた中で、いや私たちは別々にと言うのは、少なくとも最初のうちは少数派だし、LGBTもどう転んでもずっと少数派。

多数決で勝って少数派に配慮したやり方に変えてもらうにはかなりの数の理解者が必要になる。選挙前の政治家のようにタスキをかけてお願いして回るとか、そんな事をしないといけないと言う事になってしまう。そして徒党を組んでもらうしかない。ほとんど無理な世界だ。



よく民主主義の限界みたいな事を言う人がいるけれど、多数決が民主主義なのか?と思うわけ。いやいや、民主主義ってさ、多数派、少数派に限らず同様の権利が保証されるって事を含むわけだから、多数決で少数派の言う事は聞かないよ、と言うのは違うだろ。つまり多数決は民主主義とは関係ないよね。

ずっと当たり前に使われて来たLadies and Gentlemenが、ちょっと違うんじゃないかなと感じるいくらかの人達への配慮と言う事なわけだけど、それと同じ事をしようよって単に話し合えば済む事なんだと思う。なので今の状態、民主主義の限界どころか、民主主義の端っこにも達していないからここで留まっていると感じている。

首相になるほどの人がまともに受け応えしようとしないとか、原稿読まなきゃ何も言えないとか、つまりはそこで議論しようとすら思って出てきてないと言うのだから、民主主義どころの話じゃないよな。議論しようと思えばそれには訓練が必要だろうし、何言われてもちゃんと答えようとすればそれなりに勉強したり練ったりしないといけないはず。だってそれが民主主義の基礎要件なのだし。

大丈夫と言えない

2020-12-11 22:26:51 | マレーシアでニャー2020
明日でもうきなこがいなくなってから2週間にもなってしまう。相変わらず家の中がスカスカな感じがする。

ふっと何食わぬ顔をしてポクポクと歩いて帰ってくるか塀の上にでもいて、何?ぼくずっとここにいたよと言いそうな気がしている。帰らないきなこを外で呼んだりすると余計に居ない感じがしてしまうし、もし死んでいるなら呼び戻すのは彼に悪い感じがしないでもない。もちろん生きていて呼びかけに応えるのが最上だけれど。



1995年にバリ島でコレラに感染する日本人観光客が300人以上出た事があった。その時に自分はそこにいた。

あの時、インドネシア政府はそれに関して何もしなかった。調査もしなかったし何らの対策も無かったからコレラがどこから出たかもわからないままだった。その時に、現地に住んでいた日本人で観光客相手の店をやっていたりそれ関係の人達は声を揃えてバリは大丈夫と言った。それが日本に伝えられた。

大丈夫の根拠は無かった。ただ、周囲で感染した人がいないと言うだけだったと思う。コレラなんて実は風土病的にいつでもあるものだったかも知れないし、とにかくそれで騒ぐ事があまり無いのかもしれない。

でも実感としてそれが大丈夫である根拠にはならないと思った。結局、彼らの大丈夫は早くお客さん戻って来てくださいなのだった。そう、誰かわからない観光客の健康や命より彼らにはもっと大切なものがあるわけだから。


同じ事が今起きていると感じる。

でも、ここで自分が大丈夫と一言言って、それは影響力はホコリの1粒程度の小さなものかもしれないが、罷り間違って誰かをどこかで殺してしまう言葉になってしまわないだろうか?と思うと、やはり自分で実感しない、確認の取れない大丈夫は絶対に口にしてはいけないと考える。


報道される内容におかしなところがあったり、研究者の言うことが少し矛盾しているように感じたり、何か情報が間違っていたにせよ、それを以てそりゃ間違いだ、コロナなんて大丈夫だとはどうしても言えない。実際に故無く死んでしまった人もいるのは事実なのだし。

人が死ぬって事はそれは今時は毎日何人と言う数字に丸められてしまうけれども、その1人に対して親は必ず2人はいたはずで、人生のそのポイントに達するまでに関わった人は何十人、何百人もいるかもしれない。

生命は返してあげる事も分けてあげる事もできない。時間を巻き戻してあげるのも無理だ。そう言うものだ。

夜中に呼ばれる

2020-12-10 23:59:59 | マレーシアでニャー2020
発熱は問題なかったようだ。

外を歩くと少し上がり、オフィスでは低体温になる。差が激しい。そう言うものか?先祖のどこかにトカゲが混じっているのか?



地域間移動が自由化されたので安全な場所である山の向こうの村のパン屋に予約を入れて日曜日に買いに行くことにした。あそこもイートインコーナーを作ったり駐車場を少し広くした途端に封鎖されてデリバリーと近所での販売だけになっていたから大変だっただろう。でも、高齢者のやってる店だから感染しないのが何より大切なのだ。生き延びられてよかった。

とは言え、今日もマレーシアは新規感染が2000人を超えるし、このスランゴール州も1400越えの新記録になっている。多くが既知のクラスターからだけれどもそれを除いた数も多いのは確か。人が動くようになった事でより気をつけないと本当に生死の問題になる。(自分だけの事言ってるわけじゃない)



つぶあんは夜の10時頃になるとスイッチがONになるらしくて外に出る。ぴょんぴょんと飛び跳ねるように出て行く。しばらくすると玄関の網にところから大きな声で呼ぶ。飯か?開けてやるが入って来ない。こちらを見てまたニャーンと叫ぶように言う。

出てこいと呼んでいるのだ。

コッチにヤモリとかネズミとかいて楽しいから一緒に外行こう、と。いや、待ってくれ、ツブ。おまえは猫だがこちらは人間なんだ。夜は寝るんだよ。と、言ってわかるわけがない。何しろつぶあんはこちらの事を猫の家族だと認識しているのだから。

その結果、夜中にだいたい4回ほど呼ばれる。

発熱あり

2020-12-09 22:30:23 | マレーシアでニャー2020
昼飯を食べようと思って今日はインド食堂に行った。掘立て小屋のやつ。

そんなところでもちゃんと店の入り口に名前と電話番号を書く紙と体温測定機がある。測った。

おっと、38℃。もう1度測る。37度台。何度やっても36度台にはならない。壊れているのか?隣の人に測らせてもらうとその人は36度台。もう1人他の人もそうだ。

やばいな。と、そのまま店に入らずに会社に戻る。会社の入り口の警備員のところにも測定機があるので測る。どうしても37度台だ。

まさか!

さっきまでお茶飲んで味は普通に感じていたし、特に街を歩き回ってはいないので感染のリスクはそう高くないはずだが、しかし、万一の事もあるのでそのまま帰宅。寝不足でちょっと頭がズキズキするがとても軽度だ。とりあえず家で寝る。夕方までに頭はすっきり。体温測定も何度やっても36.5℃。

大丈夫だろう。明日朝に会社の入り口で再測定してみよう。



きなこは先々週の土曜日から帰らず。既に12日。

きなこがいないだけで家の中がガランとしている気がする。つぶあんが寝ていて、キャサリンさんが座っていて、自分と、それだけ。こんなに少人数だったっけ?と。もともときなこなど昼間の暑い時間に寝ていて涼しくなると出て行く。暑い時だって家の中でなく外で寝ていたりするからそれほど家にはいなかったが、やはりいないとどうも..


出勤1日目

2020-12-07 22:50:43 | マレーシアでニャー2020
出勤再開1日目。

特に変わった事もなし。意味のわからない事は少しあったが想定内。相変わらず無駄にメールがやり取りされていて面白い仕事だなと思いつつ。


Amazonで本のランキングをクリックした。全分野だとよくわからないので分野別のいくつかクリックしてみた。コンピュータ・ITをクリックして驚いた。何と自分の本が7位に入っている。愕然。(別に嬉しいと言うのは無い。ただ愕然。)

あっ、あの、あの売上でランキング7位かよ!何百万円とか何十万円とかもらってないぞ。せいぜい月に数百円で、行っても1000円が良いとこだ。そのレベルが部門7位なのか!本てのはそんなにも売れてないものなのか。売れている本なんてきっとほんのいくつかだけなんだろうな。上位数点がガバっと売れててそれより下はずーっと下なのか。

うーん。でもまあ、本は一度出せば不労所得だからな。それに技術系のは流行り廃りがあまり無く長く売れててはくれるし。仕方ないな。日本で定期預金やるよりはマシさ。



自前プロジェクトが一段落したので次のステップを設定しようと思っている。何が良いかな?

シレッとやる

2020-12-06 22:24:09 | マレーシアでニャー2020
今日もどこへも行かず、プログラミングをずっとやっていた。何とか一区切りついて、明日からはしばらくぶりの出勤になった。

ところで今日のスランゴール州の新規感染者は400名超えとかなり多かった。多分PCRの検査結果が順次出ているのだろう。この件で驚く事はもうない。


3月の半ばから今まで8ヶ月。通常の事を考えるとかなり例外的に時間があった事になる。家にいて自分自身の為に使う時間は多かった。その間に何ができたのだろうか?自分は?まあ、ほとんどパソコンでプログラミングしていた。新しい事をいくつかできるようになったかもしれない。実践的とは言えないかも知れないが。

その意味で、(これからもあるかも知れないにしても) 本当に特別な1年だったと思う。貴重な1年だった。(まだ1ヶ月弱あるけれど。)

同じ事を若いうちにできたかと言われると、きっとできなかった。小学生の夏休みみたいにボヤボヤして無為に過ごしてしまったに決まっている。若い頃と何が違ってきたかと言うと、それは多分「決意」のような気持ちだろう。歳とって決意も固くいろいろできるようになったかって?

いや、それは逆だ。決意とかそう言う事をしなくなったのだ。

なぜかと言うと、決意とかやる気とかそう言うものを何も信じられなくなったと言うのが正しい。そう言うものが必要なのは、そもそもやりたくないと言う事なのだから。大学を出て最初に就職した時の研修で人事の人が言っていた。「朝起きて、鏡に向かって大きな声で言うんです。『頑張るぞー!』そうするとやる気なんて出てくるんです。」ほーそんなものかな?と聞いていたけれど、その後どう考えてもそんなの長続きはしないと思った。

それから仕事に入って職場を見ていて、どうもそんな雰囲気じゃないなとも強く感じた。やる気とかそう言う言葉とはけっこう遠いんじゃないかな?と。大きな会社だったし、待遇もそれなりで、しかも副社長の直下になっている研究職だったけれど。他の会社でも似たようなものだった。だからダメだったとかそう言うわけじゃなくて、良いかダメかと、やる気や決意は無関係なのだと知った。朧げながらにそう感じていたけれど、今はちょっとはっきり感じる。

いろいろな事、仕事でも個人的な何かでも、奮起しないでシレッとやってなきゃいけないんだ。

月曜日から出勤再開決定だ

2020-12-05 23:19:11 | マレーシアでニャー2020
今日の重大ニュースは行動制限の件だ。

昨日想像していた通りで、州よりも小さい地域単位での制限に変わった。ちなみに、自分の勤務先はその解除した境目にあるので解除だ。住んでいるところは解除になっていないが、境界を超えて通勤しても良いとの事だから月曜日から出勤する。

発表で言われなかったのは、今週から開始している外国人労働者のPCR検査の進捗だ。もしかするとそれが終わって感染者がスクリーニングされた地域から解除かなと思っていたのでその事を何も言わないのは不思議だ。まさか、うやむや?うやむやになる可能性もマレーシアでは十分にあると思う。検査結果の提出先がどうなっているのか?検査すべき事業所リストはどこが管理しているぼか、またはいないのか?事業主と労働者の居場所が離れている場合には管理できるのか?小規模な、例えば家政婦派遣のようなところも全部管理可能なのか?

そう思うと実は言うだけ言ってできないのでは?不幸にもあの大規模クラスターが発生させてしまった大きな会社であれば何とでもなるが、小さいところまで本当に漏れ無くできる気はしない。まあ、仕方ない。そもそも違法化してしまっている外国人がたくさんいる国なのだ。

でも、本当のところ問題はそんなところには無くて、人を目の前にして事をきちんと進める気があるかどうかだ。もちろんこちらの方がずっと絶望的ではあるが。



この間からやってた新規のプログラミングはひとまず完結とした。いろいろやってみてどうにか解決策がわかったので。アナログ値を直接扱うプログラミングは通常よりかなり面倒だし、あまり一般的ではないので困難さが数段上がる。コリャなかなか普及しないな。でも、逆に上手く使えばライバルが少ない分野だから何か面白い事があるかもしれない。だって使えれば楽に楽器が作れるわけだし。

決め手は無い

2020-12-04 22:05:23 | マレーシアでニャー2020
結局、決め手は無いらしい。症状から言うとお腹に接触しているものがアレルゲンである可能性が高いとか。でも、うちでは床掃除は水のみにしているし、外に出てもほとんどアスファルトの上を歩いて帰ってくる。今は草叢にも入らない。唯一ありそうなのは週に2回、隣家のお手伝いさんが車停めを洗剤で洗うところに行く程度。

と言うわけで、贅沢にもフランス製の猫用アロマオイルをいただいてきた。同じメーカーのプロテクトスプレーもあるのでそれもまた使い始めよう。


きなこ、今日も帰らず。明日で1週間になる。もう本当に死んだと思うしかないのか。


プログラミングは今までのとはちょっと系統が違うものをやっているのでなかなか作法に慣れない。けっこう考え方が難しい。が、既に何となくエラーを出さずに書ける感じにはなってきた。もう少し進むつもり。



マレーシア政府、なぜ今日、日曜日までの行動制限を続けるか停止するかをアナウンスしなかった。しないと言う事は日曜日で終わると解釈されるべきなんだが、このスランゴール州はPCRを増やしている関係で新規感染数は増えている。リアルタイムでどの地域の検査で増えているかはわからないので解除して大丈夫なのかが不明のまま。

思うに、行動制限を州単位からもっと狭い地域毎に区切ってやるのかな?と想像する。でも、今制限受けてるのはホワイトカラー層だけだからその地域を超えて移動が発生するから制限が無駄にならないとも限らない。こちらも完璧を求めるとなると決め手に欠ける事になりそうだ。

だいたいにおいて、これは日本と同じだけれど、強制が無ければ全てOKって感じに勝手に解釈してしまってマスクとかいろいろな事をすぐに守らなくなるからその意味でも難しいだろう。

明日にでも発表があるのか?

はかどらない1日

2020-12-03 21:18:21 | マレーシアでニャー2020
今日は仕事、全然進まなかった。

特に言い訳は無し。仕方ない。

明日、つぶあんをクリニックに連れて行く事にした。アレルギー性の皮膚炎が治らないままだからだ。症状はネットで調べると出てくる各種アレルギーの症状とほぼ同じようだ。ここ数年は出たり出なかったりで来ていたがこの数ヶ月はずっとダメだ。ノミダニでない事は確かで、フードはクリニックで買うちゃんとした物だし、最近は水飲みと食事の容器を磁器に換えたが何も変化がない。

フードを別のに再び変えるしかないのか?とりあえず明日の診察の結果を待つことにする。それにしても皮膚以外は何も問題が無くて元気にしている。だから酷くなければこのまま騙し騙し行きたいところではある。投薬となると最低1週間は嫌な思いをしなければならない。

手を動かしながら

2020-12-02 20:55:12 | マレーシアでニャー2020
きなこは死んだと思っているが、まだ帰って来るのではないかと言う感覚が残っている。1週間も10日も経ってから不意に戻って来る猫もいると聞くとなおさらだ。


そうは言ってもどうする事もできないので手を動かしている。



これはアナログシンセサイザーProphet5のエミュレータだ。機械的には簡単なのでソフトウェアでエミュレートして作ってみた。PCのリソースをけっこう食ってしまう作りになってしまったが楽器1台だけで動かすのであればOKの範囲だろうか?もちろんキーボードは持っていないし持っていても弾けないのでNode-REDに自動演奏させるしかない。そのうちやってみる。


ついでに、この画像の方が制御コマンド。別に大した事はなくて、ソフト本体が要求する引数を音符情報と一緒に羅列してOSC経由で送ってやるだけの事。

きなこ

2020-11-30 21:13:43 | マレーシアでニャー2020
これを書くかどうか迷った。

書いてしまうと書いた部分だけが彼の記憶になってしまうようだし、書かないとただ忘却の中に全てが沈んで行きそうで、どちらにしても何かが大きく欠落する気がするから。

でも書く事にした。どうせ人間の脳はネガティブな事を忘れよう忘れようと作用するだろうし、そしていつか今の生活が普通になってしまって何も無かったようにしてしまうのがオチだ。ここに書けば親切にもgooブログはきっかり1年後にこれを見せてくれるだろう。そしてその頃ここ数日の出来事が頭の中でどうなっているかと思うと、gooブログに金槌でガンを殴ってもらうべきだろうし。

2020年11月28日、早朝の5時頃、きなこはいつものように夜遊びから帰ってきてカリカリを食べた。そして外を出て行った。それもいつも通りだ。けれど、いつもなら朝日が昇る頃には家の近くにいて、それは隣家の駐車場とか、そのあたり。そしてまた家に入って来て家の中のどこかに寝るか、2階の窓の外に庇とも言えないちょっとした突き出しに登って寝ていたりする。

しかしその日はきなこは帰らなかった。たまに他の家の車の下に入ったりもするので待っていたが夜になっても帰らなかった。雨が降った。雨が降ると少し小降りになった隙を狙った帰るのだが、帰らなかった。深夜まで待ったが帰らなかった。

次の朝、いつもの5時にも帰らず。住宅地の連絡網に写真をアップして尋ねたらだいぶ離れたところで似た猫を見たと言う人が1人いた。探しに行ったがいない。他人から見れば猫などどれも同じに見えるかも知れないし、本当にいたかも知れない。何度も探した。夜になっても数回探したがいなかった。

いろいろな場所を探した。いつも行く裏の空き家、遊水池の周辺、縄張りにしていた場所。いない。住宅地の外の溝も探したし、広い道路の反対側のスーパーマーケットの周辺まで。結局その日も帰らなかった。

今朝、雨で流されたと言う最悪の可能性も考えて道路排水が流れ込む川の下流の遊水池まで歩いて探した。何もヒントになるものは無かった。


最近、彼は顔を汚して帰る事が多かったからどこか狭いところに入り込んで何かしていたと思う。排水口の中に入る場所が1箇所あって、そこでネズミやヤモリを探していたのかも知れない。そこに急な雨が降った。そう言う可能性が一番高いのかと思う。それとも数ヶ月前には肝臓が弱って死にかけたからそれが爆発したと言うのも考えられる。


きなこ、生まれてから5年と8ヶ月。何度も死にかけている。病気もあったし、喧嘩で怪我して感染症にかかったり尻尾を失うかと思った事もあった。その度にクリニックに連れて行き10日程度の薬漬け。食欲が無い時には嫌がってもちゅーるをシリンジで口に押し込んだ。だいたい3日目で熱が下がり始めて1週間で元に戻る。その間に体重は1キロ弱落ちた。そんな事の繰り返しだった。

子供の頃は甘えん坊で、キャサリンが近くのスーパーに行くのについて来てしまって行けなかった事もあるし、一緒に家の周りを散歩する習慣もきなこが最初だった。

去勢してからもきなこはオスらしい行動が残った。家の外に出て低い塀に乗りずっと外の車道を走る車を見ていた。仕事から帰るとそこにきなこが座ってこちらを見ているのがわかる時期も長かった。弱かったが野良のオスとよく喧嘩したり、猫のいる他人の家に行って猫を追い出して餌を食べていたりもした。非常にクリエイティブだと思ったのはきなこの場合、道路に落ちている石ころや木の枝を見るつけて一人で遊ぶ事ができた事だ。

そしてだんだんと行動範囲を広げたり、そのうち怪我して家にしばらく閉じこもったりしながら、まだ自分で外でいろいろやる事を見つけて来て夢中になっていた。猫なんて家で飯食って寝てればそれで良いようなものだが、きなこはそう言う猫じゃなかった。それでも家に帰ると一緒の散歩に行こうと誘うし、歩いているとぴょんと飛んで頭を足にぶつけてきたり、歩いている足のサンダルに飛びかかってバリバリと爪を立てて遊んだりした。つまりは何か自分自身でいろいろやってみようといつも思っているようなところあった。

その点メスのつぶあんとは、同じ親から生まれた子であるにも関わらず真逆と言える。オスとメスの違いから始まっているかも知れないが、ずっと一緒に暮らしていながら徐々に生活のスタイルや志向が変わってしまった。知らない人から見れば別にどうって事もないだろうが、きなこは振り返って考えると面白い、そしてすごい猫だ。自分の生き方とかスタイルを親もいないのに、そして仲間らしき猫も全くいないのに自分で編み出してやっていた。そしていくらかの縄張りを治めるに至ってすらいた。

一方でそれはリスキーな生き方だったのはわかっていた。道路の脇で平気で横たわっていたりして、車なら音でわかるが電気スクーターや自転車に踏まれるかも知れなかったし、他の猫を追いかけて走り、車に轢かれる可能性もあると思っていたが、それはどうにもしてやれなかった。時々、外に出て行くと、もうこれがきなこを見る最後になってしまうのでは無いかと何度も思った。そして病気になり体重が減る度に今度こそ最後ではと、何度思った事か。

そして、それがこの日に来るとは。そして思いも寄らぬ消え方で。道路で轢かれた形跡は無いし、川に流されて引っかかってもいない。この歩いて周れる住宅地を探すだけ探してもどこにもいない。喧嘩した形跡もない。跡形もない。と言う事は見えない場所、つまりは下水管の中のような場所で、お気に入りの狭いどこかで顔を汚しながら何かしていて事故にでも遭った可能性が高いだろう。もし死んだなら家に帰りたいと思ったか、助けて欲しいと思っただろうか?それともそんな事を思う間も無かったか?

もし万一、生きているとしたら、今までの事は少しも覚えていなくてもいい。ここは帰れないならそれでも構わない。もう少しでも長く生きられる何かの方法を見つけて可能な限り生き長らえて欲しい。心配なのはきなこはママのオッパイを終えてからカリカリしか食べた事が無い事。美味い肉や魚があってもそれを彼は食べ物と思えないのだ。

一家に一台、電子顕微鏡

2020-11-27 22:19:18 | マレーシアでニャー2020
皆さん、家に電子顕微鏡ありませんよね?
多分無いんじゃないかと思うんです。
もちろんうちにも1台も無いです。

実は、最近Youtubeで有名らしい大橋真と言う教授が新型コロナは無いと言うような事を言っているらしく、なぜかそれを信じてしまう人が多いとか。

信じます?

でね、未だに新型コロナは分離検出されてなくて遺伝子情報も解析してないとか言うのが流れてくるんです。おいおい、そんな事ありか?と思うでしょう。だって新聞には遺伝子変化したとか普通に書いてありますからゲノム解析は進んでいるし既にデータベースに登録されてます。

それは素人が見てもわからないですが、ウィルスの大きさって100nm前後程度でと言う事でけっこうデカいんですよ。目に見えないけど。

そこらの工場にある光学顕微鏡だと10μm程度は計測できて、1μmだと見えます。100nmはそのたった1/10だから安い電子顕微鏡で見えます。それが無いとか分離できないとかって言われてなんだ!って思うのが普通だと思うのです。

でも、みんな家に電子顕微鏡無いから仕方ないんですよ。そのうちアリババから通販で買えるようになったらこう言う事言う人もいなくなると思います。今100万円だから数年で10万円、そしてすぐに2万円程度になるかも。そしたらみんな買いましょう。一家に一台電子顕微鏡。




自前プロジェクトは順調。上手くいきそうな気がしてきた。

やる気なんてどうせ...

2020-11-25 23:56:56 | マレーシアでニャー2020
今日は1日中調べものをしていた。が、ついさっき(夜遅く)やっと、なんとなくヒントが1つだけ掴めた。

それ以前の時間に関しては、ほとんどゼロだった。


でも、そう言う事はいくらもあって、別に何と言うこともない。何時間やってもゼロが続いたとしても、まだその先にきっと何かがあると言う気持ちが、心のどこか底の方にあるからほとんどダメでもまだ続けられる。いつもの事なんだが。

大学でレポートをずっと書いていた時がまさにその連続だった。大学って言っても最初のじゃなくて40代になってからの2回目の方。図書館に言って本を何冊か借りて来て1日中読んでいる。最初はほとんど得るものがない。また数日してから図書館に行って本を借りて読む。やっと得るものが見つかるのは本当の本当に最後の最後だ。いつもそう。

何でかって言うと、最初の情報集めは目的のものを探すには全く有効でなくて、ぼんやりとその構造を知る事にだけ有効。だから頭の中が最初は透明で何も無いところからだんだんと霞になってきて雲っぽくなって、最後の方でやっと硬い構造物になる。そこまで来るのには時間がかかるけれど、そうした答えが簡単に見つかる。どう脳の中ではそう言うような事が起きているらしい。だけれど自分自身にはそれがわからない。

ずっとわからないと諦めたくなったり飽きてしまったりする。それで途中で止めてしまう事になる。けど、一度この脳の働きが分かると自分がある程度信じられるようになるから、ダメそうでも続けられるのだと思う。

そこには努力とかモチベーションとかやる気とかそんなのはあまり必要ないと感じる。むしろやる気とかがあるとすれば、裏では諦めているかできないと思い込んでいるのを隠すために自分に言い聞かせているのだろうとすら思う。


今はどうか知らないが、昔、会社と言うところは社員にいかにやる気を出させるかと言う事に一所懸命だった。新人研修などでもほとんど軍隊式に大声を張り上げさせてたり無理な事をやらせてちょっとした成功体験のようなものを作らせたりと、そんな風な事をしていた。今もやっているところはあるんだろうか?

まあ、無意味だろうな。結局、本人には具体的な目的意識とか目標とかが頭の中にできてなくて、よくわからない方針とか具体性のないアクションみたいなのを当然すべき事として認識させないと成立しない職場だってわかってるからそうさせるってだけだろう。アホ臭いとしか思えないな。

本当のマレーシアを見ている

2020-11-24 22:13:24 | マレーシアでニャー2020
危機は脱した。上手くいった。それ以外にも1つ別の小さな課題も解決できてよかった。まとめもできた。明日からはまた別の課題に取り組もう。



またまた今日もこの地域、感染者が多く出ていた。検査対象が多かったから全員分の結果が出るまでしばらくはこのまま続くのか?しかし、スランゴールだけで約1600人とは。無症状も多いのだろうが、病床は足りるのだろうか?隔離されている人の食料供給は大丈夫なのだろうか?外国人が多いのでそのあたりも心配だ。


キャサリンさん曰く、(ごくたまに良い事を言う) この現状が本当のマレーシア体験だな、と。まさにその通りで、マレーシア、テレビなどで紹介されていて住みやすいし仕事もあるしその割に物価も安い。そして治安もそれほど悪くない。いろいろ良いところばかり言われるが、実は今こうして表に出てきているこの状態がいくつかの意味で実態なのだ。

1つには、感染の広がり。政府が違反者を逮捕したり最低賃金に相当する巨額罰金のようなものが無ければ、感染は速やかに、そしてやがては爆発的広がるだろう。広がるには人を介すわけだからその広がりの速度はそこにいる人なりだ。人の在り方、それがこの感染の状態だ。黙っていればこの数倍酷い事になっている。

2つ目にはこうして外個人労働者に感染が広がっている実態だ。我々に見える全ての物、街、およそ人間の手が加わった物たちは今多く感染している彼らの手によるものと言って間違いはない。綺麗なレストランの裏で働く彼ら。高層の真っ白な壁の高級コンドミニアム、プール、高級そうに見える家具、清潔にパッケージされて売られる食品類、きれいに刈られた芝、何もかもが彼らによる仕事の成果であってそれが無ければマレーシアは成立しない。

彼らはこれまで見えない場所で過ごしてきた。アパートの部屋に10人位、工場の裏のコンテナ改造した住居、工場現場のバラック。今は感染の影響で彼らが日の目を見ている。不幸な形で。これが本当の現代マレーシアだ。