はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

「物語」が全体最適を生み出す

2014年02月04日 | 私家版学校経営試論
 価値観やビジョンが大切ということはわかります。 でも、どうやって価値観やビジョンを生み出せばよいでしょうか。  教職員や生徒、保護者などが聞きたがっているのは、果たして校長のビジョンでしょうか。彼らにとって大事なのは、自分の夢や希望が叶えられることでしょう。 彼らは校長が描くビジョンの中に「自分の夢や希望」を重ねたがっていると言っても良いでしょう。 とすれば、校長は自分のビジョンを押しつけ . . . 本文を読む

学校の課題が見えてきたら

2014年02月03日 | 私家版学校経営試論
 校長になって、1章で述べた当初の行事をやり終え、「信頼づくり」を始めました。さらに、校長として最優先で取り組むべき点について心がけて学校経営に取り組み始めました。 私が考えた最優先で取り組むべきことは次の5点でした。   ① 法令や指示を遵守する  ② 教職員一人一人を気にかける  ③ 校長講話や式辞に全力を注ぐ  ④ よさを引き継ぐ  ⑤ . . . 本文を読む

「信頼づくり」あれこれ

2014年02月02日 | 私家版学校経営試論
 「信頼づくりが学校経営の根幹」と心の底から認識できれば、後は簡単です。工夫すればいいのです。 何を目指せばいいかが明確にわかれば、半分は達成したようなものです。問題がわかれば、解決方法を探ればいいだけ。たいていの人は、問題が何かわからないから、右往左往するのです。  ということで、「信頼づくり」という問題を明確に認識できれば、様々な解決策を思いつくことができます。後は、やるかやらないかだけ . . . 本文を読む

すべての基礎は「信頼」にあり

2014年02月01日 | 私家版学校経営試論
 少しずつ読み進めている「リーダーシップ・チャレンジ」に、「すべての基礎は『信頼』にあり」とあります。同感です。 日本の学校文化や企業文化などの強みは「相互信頼」にあると思います。最近、学校や教育委員会などへの不信が広まっていますが、不幸なことです。相互不信が広まると、高コストの社会となり、どんどん国家予算が必要になりますし、一人一人が孤立していきますから、生きづらい世の中になっていきます。 . . . 本文を読む

5章 学校経営の基本的な考え方と実践

2014年01月31日 | 私家版学校経営試論
 1章から4章までいろいろと話してきましたが、3章と4章はリセットさせていただこうかと思っています。 1章は校長になったばかりの頃のやるべきことですから、これはこれで役に立つでしょう。2章は危機対応ですから、これはこれで役に立つと思います。 3章と4章については整理し直したほうがいいように思います。  というわけで、途中で構成が変わることになりますが、ご容赦くださいますよう、お願い申し上げま . . . 本文を読む

学校経営や学校改革を進める際の基本的な考え方

2014年01月31日 | 私家版学校経営試論
 私の学校経営実践をお話しするつもりでしたが、いろいろと考えているうちに、学校経営や学校改革を進める際の基本姿勢や手順について、じっくりと考えてみたくなってしまいました。 というのは、初めて校長になったとき、私ならば基本的な考え方を教えてほしいと思うからです。いろいろと詳しく教えてもらっても、なるほどと思うのだけれど、たぶん使えません。 なんか数学の問題を解くときと同じような気がするのです。 . . . 本文を読む

私家版学校経営プロセス

2014年01月25日 | 私家版学校経営試論
 このように8段階変革プロセスを活用したのですが、「よさを引き継ぐ」という視点がないのが気に入りません。変革プロセスですから、「よさを引き継ぐ」がないのは当然のような気もするのですが、どうしても気に入りません。  世界的に見て、日本の教育は悪いほうなのでしょうか。良いほうなのでしょうか。断然良いほうに違いありません。 日本人の道徳心はどうでしょうか。 日本では、大災害時に略奪や暴動がありませ . . . 本文を読む

組織改革の手順

2014年01月17日 | 私家版学校経営試論
 組織改革は、次の8つの手順で進めるとよいとされています。ジョン・コッターの8段階変革プロセスといわれているものです。 私はこの手順を意識して、学校経営に取り組みました。 【ジョン・コッターの8段階変革プロセス】  ① 危機意識を高める  ② 改革推進チームを築く  ③ ビジョンを生み出す  ④ ビジョンを周知する  ⑤ 自発的な行動を促す& . . . 本文を読む

4章 学校改革の原則

2014年01月16日 | 私家版学校経営試論
 朝の習慣とハガキ道楽が、日常的に私が行ってきたことです。このことが、私が実践してきた校長の仕事の④、⑤や、校長が最優先で取り組むべきこと④「よさを引き継ぐ」を根底で支えています。   ④ 自分の学校や日本の学校教育のよさを伸ばすことを優先順位第1位に、課題を解決することを優先順位第2位として、日々考え続けること  ⑤ 考え続けたことのなかから、大きな方向性を見出し、教職 . . . 本文を読む

ハガキ道楽

2014年01月15日 | 私家版学校経営試論
【ほめ励ますハガキを始めるきっかけ】 森信三氏の言葉「義務教育を終えた者なら、最低三つのことは実行しなさい。一つは、あいさつ。もう一つは、お辞儀。三つめは、ハガキを書くこと」をきっかけに、坂田道信氏は「はがきを書くということは、相手の胸をお借りして、自分自身の内面を見つめ、深めること」と気づきました。私はハガキ道に感動し、ほめ励ますハガキを始めました。 【ほめ励ますハガキとは】 新入生で返事 . . . 本文を読む

朝の習慣とハガキ道楽

2014年01月14日 | 私家版学校経営試論
 教育とは「交換」ではなく、「贈与」であると思っています。朝の習慣やほめ励ますハガキなどにより、贈与を楽しんできました。 【朝の習慣】 ① 7:20~ 下足箱の扉閉め、教卓拭き、廊下のゴミ拾い ② 8:05~ 正門前の道路のタバコの吸い殻拾い ③ 8:25~ 自転車並べ 【朝の習慣の始まり】 教頭1年目の秋のことです。森信三先生の「荒れた学校を立て直す定石」『「先に挨拶をする」「ゴミを一つ . . . 本文を読む

校長の楽しみとは

2014年01月13日 | 私家版学校経営試論
 校長職の楽しみは、次の3つかなと思っています。 【校長の楽しみ】  ① 課題を解決し、学校改革を成し遂げること  ② 危機を乗り切ること  ③ 生徒と関わること 【課題を解決し、学校改革を成し遂げる楽しみ】   「校長が変われば、学校が変わる」と言われますが、そのとおりです。ただし、校長の思うとおりには変わりません。校長の行動するとおりに変わります . . . 本文を読む

校長の仕事を果たすために心がけたこと

2014年01月12日 | 私家版学校経営試論
 管理職になった頃から、本を読み続けることと発信し続けること、元気であり続けることを心がけてきました。本は平成9年から年間100冊を目標に読んでいますし、教頭のときも校長になってからも教職員へ便りを出してきました。 【校長の心がけ】  ① 本を読み続けること  ② 発信し続けること  ③ 元気であり続けること  元気であり続けるためには、元気を回復する方法を自 . . . 本文を読む

3章 校長の仕事とは

2014年01月11日 | 私家版学校経営試論
 これまで、校長が最優先で取り組むべきことについてお話ししてきました。残りは④の「よさを引き継ぐ」です。これは課題解決や組織改革に関わることですので、後でお話しします。 【校長が最優先で取り組むべきこと】  ① 法令や指示を遵守する  ② 教職員一人一人を気にかける  ③ 校長講話や式辞に全力を注ぐ  ④ よさを引き継ぐ  ⑤ 危機時に率先し . . . 本文を読む

孤独な決断

2014年01月10日 | 私家版学校経営試論
 危機対応で校長が最もつらいのは、孤独な決断を迫られることです。  南海トラフ大地震の対応で、臨海学校の実施場所を伊豆の弓ヶ浜から新潟の瀬波海岸へ変更したときのことです。中心となって臨海学校を実施している保健体育科の教員の代表が校長室を訪ね、「臨海学校を伊豆の弓ヶ浜で続けるのが、保健体育科教員の総意です」と言ってきました。  彼らは、瀬波海岸への変更についての調査も積極的に行い、実施が可能 . . . 本文を読む